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最強スケルトンに恋をした ~嫁達が強すぎて魔王認定されました~  作者: Hike技研
魔王城完成 そして

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ティナの覚悟と灰色の記憶

アヤネの傷は深かったが、命に別状はないようだ。

目が覚めた時も、まずティナのことを呼んでいたらしい。


普段は城下町で暮らすアヤネとティナだが、今日は魔王城に泊まってもらう。



魔王城聖堂に、俺たちは集まる。この際だセトハーレムと言っていいだろう。


分けてるつもりもないのだが、セラが分けたがるので従うが、

正妻にレン、モナ、ヴェル。


正妻ってさ複数いるものじゃないよね?今更だけどさ。



あとは妾としてセラが、仕切るらしい。ルナ、アッシュ、モウラ、リザ。


フィーナは別枠だって、別枠ってなんだ?


「私はまだ花嫁候補です」

しっかりイーゼルも聖堂にいた。


総勢10名、あれ11人いる。


俺を含めたわけじゃない。


イーゼルより小さい背丈が一人。


ティナだ。


「帰れ」


「いやだ」



「俺たち家族の話をするから、アヤネの元についててくれよ」


「いやだ」


「俺たちが、そのなんだ。仇を取るって話を…」


「私もやる」


困った。



強情にも程がある。少し汚い手を使うか。


「ここで話し合うってことは、俺の嫁扱いだ良いのか?」


「それでいい」



即答である。


「いや今のは、無しでいい。お前の覚悟はわかった」


あぶねーアヤネに斬り殺されるところだ。




「いや撤回は不要だよ」


セラがニヤニヤ笑ってる。


「お前な」



「ふざけるのは後にして、今は現況確認だ」


俺の言葉を遮って真面目に話し始める。ずるい。



当のティナは目を見開きセラを見る。


「いいね、いい目だ。小さいが闘う気が見える」

セラはそう言った後、俺を見る。


「セト君は力がないから戦場には立つな。そう言われて納得するかい?」


全くセラには敵う気がしない。


「そうだな」


「あと言質はとったよ」


ふざけてるのか真面目なのかわからない。


「もうそれで良いから、進めてくれ」


頭が痛い。悩み事は敵だけにしてくれ。





「それで、初めに気がついたのはモウラなの?」

「いえ、リザが」

モウラの言葉に、リザが顔を上げる。


「上から、落ちて」


身振り手振りで伝えてくれる。


「門からじゃなくて、空から来たのか」


とんでもない話だが、赤い髪の少女と空へ離脱する姿をモナとレンが見ている。

事実なのだろう。



「まいったな、防ぎようがないじゃないか。一人であれだぞ。空を飛んでた奴まで戦うなら……」

俺の言葉が終わる前に、ヴェルが手をあげる。


「あとで良いかなって思ってたけど、あれは戦えない」

変な断言だ、まるで知ってるかのような。



「あれは、人外を狩る者。私達とは別のグループにいました」

アッシュがヴェルの言葉を繋げる。



「詳しく聞きたいところだが……」

俺はセラを見る。


「そうね、まず順に起こったことを話してからね」


「リザが空から落ちてくる。人狼を見たの。その時は飛んでる方は見えなかった。もういなかったのかも」


モウラの言葉にリザはうなづく。


「明らかにおかしいから、当然、警戒したのですが」


結果吹き飛ばされたと。だがその前にティナを隠したモウラの機転は素晴らしい。


「いや、それはリザがやってくれました。私はえいやーっと突っ込んだら、吹き飛ばされました」



うん、ちょっと残念な報告だったが、その間にリザがティナを隠したと、結果は良い。良いよな?


「その後は、セラ君とモナの報告通りかな?」


俺とモナはうなづく。



「こんな事態でなければ、モナの変化をいじり倒したいのだけど……」


白銀の衣装と白銀の髪。そして虎耳、尻尾だ。セラでなくても語り尽くしたいところだ。

俺は横にいるモナを見る。白銀の髪。かつてレンに分け与えた髪と同じ色だ。


今までの灰色も嫌いじゃないのだが、なんというか神秘的だ。


見てる場合じゃないと言わんばかりに、モナの手で強制的に顔を前に向けられた。



「それで、ヴェルは何か知ってるようだけど?」

みんながヴェルに注目する。




ヴェルは少し面白くなさそうだ。


「まぁ、みんな知ってるだろうけど、私とアッシュは人外狩りを専門に生きてきた」


ヴェルの手をアッシュが握る。そしてフィーナはいつものアホ発言を今日は一つもしていない。


静かに席に座っている。



ヴェルは俯き押し黙り、アッシュの手を強く握る。アッシュはヴェルから目を離さない。


顔を上げたのはアッシュだった。アッシュはリザを見てから、レンを見る。そしてフィーナを見る。

最後に俺を見つめる。


その紅い瞳は、蝋燭の灯りで、さらに赤く、揺らぐ。



「いい機会です。少し長いですが、お話しますね」





灰からも復活すると言われるアッシュ。ヴェルの姉であり、俺の嫁。


彼女は静かに語り始める。


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