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最強スケルトンに恋をした ~嫁達が強すぎて魔王認定されました~  作者: Hike技研
魔王城完成 そして

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政略結婚

門番と言ってもまだ街は塀で囲まれていない。

なので、モナの兄弟が率先して見回りをしてくれている。

特に夜の見回りをしてくれてるのが、凄い助かってる。


だが、それも今日までのようだ。


「兄弟たちが結婚相手を探しに行きたいんだってさ」


執務室でモナからの相談。

「里には良い相手いないのか?」


「いても二頭か三かな。里はちょっとオスが余ってるんだけど、大体は旅に出てそこで家族を作るんだ」


「なるほどな、しばらく居てもらってるからな」


「交代で出てもらう?」


「いや、全員で構わないよ。もし、旅先で相手ができたら帰ってくるかわからないだろ?」


「そうだね。」


「順番待ちで、残された方が可哀想だ」



モナは安心した顔で俺をみる。

「よかった。じゃあ伝えておくね」

「はいよ」


とは言ったものの、夜の見回りが、減るのは困ったな。

冒険者ギルドに毎回依頼するのもありなんだが、不意にイーゼルと目が合う。

にこりと笑い。手を振って出ていく。


ルナを見ると、ルナもニコニコしてる。

こっちは友人が近くにきて嬉しいのかな。


「そういやレンはどこ行ったんだろ」

俺の問いに、ルナが答える。



「マグナスさんの大剣に対する研究をしてますよ」


あれ使うの、あいつくらいだから、研究も無駄そうだけどな。

バトルマニアは完璧を目指すのか。


「あの鉄の塊ってまだ闘技場に刺さってるの?」


「刺さってますよ。それっぽい飾りになってます。抜いたら勇者になれるって噂も出始めてますよ」


「筋肉勇者以外抜けないだろ」


フィーナの肥大化した姿を思い浮かべる。


抜けそう。


でも、あいつは拳で戦うから抜かないか。


「で、レンは闘技場か」

「いえ、ドンケンさんのところで新しい武器の試作を手伝ってます」


「なんだそりゃ」

「ハルバートの代わりを考えてるんじゃないですか」


バトルマニアと武器作りマニア。

まぁしばらく、好きにやらせておこう。


わからなくはないから。俺も混ざりたい。


「違った、夜の見回りだった」

「それはイーゼルがどうにかしますよ」


ルナがしれっと言ってのける。


やはり、あの笑みはそんな意味だったのか。


夕方には、イーゼルが当番表をまとめていた。


ボルガとアヤネ、そしてヴェルとアッシュ。


それぞれに街からの志願者、というか酒代稼ぎの荒くれ者が目立つな。


「彼らは縄張り争いが好きですから」


イーゼルがどう話をまとめてきたかわからないが、冒険者ギルドに頼むより格安だった。


「それと、ちょっとした場所に彼らをまとめたいのですが、よろしいですか?」


いつもの様子とは違う。仕事の顔つきのイーゼルにちょっと驚く。


「まとめるとは?」


「彼等の商売の拠点ですね。多少、いや……酒場と賭博、まぁ歓楽街を作る許可です」


「驚いたな、それは目を瞑ろうと思ってたが、許可をわざわざ出すのか」


「陰でやられるよりは、管理しやすいのですし、行き過ぎを罰することもできるので」

聖職者の娘なのに、セラに近い考え方をするんだな。


「規模が大きくなりすぎない程度には許可するよ」

俺の言葉にイーゼルは顔を綻ばせる。


「では次の段階に移りますね」

そうしてイーゼルは、執務室を後にした。



セラを見ると渋い顔をしている。


「でも……人の欲を、理解し動くようにしてる。優秀なのよ」

セラは、小さく息を吐く。

「優秀なら良いんじゃないか?」


よく働き悪人じゃないなら、大歓迎だけどな。


「自覚がないカリスマほど扱いづらいものはないわよ」


「乗っ取られる心配なら問題ないぞ。尻に敷かれるのは慣れてる」


「セト君は、そう言うだろうね。ただね、まとめる立場でそれはいけないの」

立ち上がり俺を見下ろすとセラが続ける。


「だから早く婚姻しなさい。嫁が優秀なだけなら問題ないわ」

「んー変な方向に話が転がったな」


「変じゃないわよ。誰かに担がれる前にあなたが手綱をとるの、教皇もそれが狙いだったのかもしれないわ」


「ノアに残すと問題があったのか?」

「クライブ派に対抗できる人間だからね」


「ならランスの陣営にいた方が良かったろ」


「ランスは教皇より親の立場をとったのよ。腹違いでも骨肉の争いは見たくなかったんでしょ」

なるほどな、向こうにいればいずれ火種になってたのか。


好きに生きているのに難儀なことだ。うちの子になればとりあえずは、手出ししてくるやつもいないし。


俺と国を二分することもないわけだ。


モウラあたりから思ってるが、ハーレムじゃなくて政略結婚の道を歩んでる気がする。



「本人も婚姻を望んでるから。あとはセト君次第よ」


セラはこれでおしまいとばかりに、仕事に戻った。


アトリエで、好きに物を作るだけの生活は、まだ先になりそうだ。

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