表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強スケルトンに恋をした ~嫁達が強すぎて魔王認定されました~  作者: Hike技研
魔王城完成 そして

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

194/273

崩壊と隔離と宣言

聖撃教会の聖堂、その奥。

過去に一度踏み入れたことのある部屋。



俺とモナ、そしてフィーナ。目の前にはマグナスが立っている。


「それで、収穫はあったのか?」

マグナスが、呆れたような顔で俺を見る。


まぁ、敵地に乗り込んでおいて、収穫が無いなどとは言えないのだが。


「正直、あまりないな」


「だろうな。あれは切り捨てられたんだろう」


同じ教会側の人間とは思えないほど、マグナスの声は冷たい。


「聖騎士は、そんなに軽いのか? 教会の認めた勇者なんだろ」

「それが邪魔になったんだろ」


その言葉に、フィーナが反応する。


「まとまりが、なくなってきたと……教皇様も」

「軍と教会のバランスを、クライブが崩し始めている」


教皇の八男。優男にしか見えなかったが。


「奴は、孤児院すら利用しようとしている」

「利用?」


「独自の……いや、蓮華会がついているのは明白だな。実験を、繰り返すつもりだ。すでに一つ、孤児院を取られた」


マグナスは、拳を固く握る。


「クライブは独自の戦力を作るつもりだ」



なぜ孤児院を狙うのか。


ガイナスの改造。

戦力。

蓮華会。


それは、分かりやすくつながる。




「それで、リーベアに孤児院を作る話になるのか」

「ああ。できれば、残る二つの院から、救い出してほしい」


空気が、重い。


現実的な話ではないことは、マグナスも分かった上で、俺に頼んでいるのだ。


なら答えは、決まっている。


「まかせろ」


マグナスは目を見開き、俺を見る。


「お前なら、そう言うのだろうな」


マグナスは余計無いことを言わない。

ただ深く俺に頭を下げる。


「頭を下げるな。ここで世話になったお礼だ」

かつてリザを救った部屋。


その借りを返す。

ただ、それだけだ。


「場所は用意するが、人数も多いだろ、どうやってリーベアに向かわせる」


マグナスと俺は計画を詰める。

話が、まとまりそうな時、フィーナが神妙な顔をしている。


「マグナス様、あとセトさんも、お会いしてほしい人がいますが、よろしいですか」


「ああ、聞いている。イーゼルのことだろ」

マグナスが、少し疲れた顔をしている。まだ心配事があるのか。


「イーゼル?」


俺の疑問に答える前に、フィーナが席を外す。


モナは疲れたのか寝ている。ガイナスに会うまで気を張ってたからな。

寝かせておこう。





「先に言っておく。大教会はもう、崩壊寸前だ。いや、大教会は残るが中身が変わる」

「教皇ランスはまだ、元気なんだろ」


「様をつけろよ。いや、お前に言っても仕方ないな」


「大教会は武器に目が眩んだ連中が多くなってしまった。守る力じゃなく攻める力を欲してる」


「聖撃も武闘派だろ」

「だが、必要以上に武器を持たない。守る拳も痛みはある」


少なくとも俺が見てきた聖撃は、必要以上の戦いをして

いや確かに、外に向けて暴れていたわけじゃない。


聖撃信者同士で戦ってたか。

暇があれば、聖堂で拳撃ち合ってるぞ。


必要以上に鍛えてる気はするけどな。まぁ、茶化すのは後にしよう。



「お前の疑問ももっともだ。例外的に聖騎士や、アッシュやヴェルといった存在もいたからな」


違うよ。鍛えすぎな筋肉に疑問があるだけだ。


「俺が、ヴェル達を抜けさせた事で、動いたのか?」


「いや、それ以前からクライブは手を回している。いずれ排斥されるか、ガイナスのように利用されるかだった」


マグナスが深くため息をつく。


「イーゼルは大教会の信念を理解している。場所が変わっても残せるものがあると考えたんだろ」


「誰が?」


「ランスがだ」


「人に様付けしろって言ってたのに」

俺の疑問に答えたのはマグナスではなかった。




「それは、マグナスが、父の友人だからですよ」


いつの間にか、横に立つ金髪ツインテール。


「なんだ、今、難しい話を……」


「お初目にかかります、セト様ですね。思ったより若い!そして弱そう!」


おじさん扱いされないのはいいが。同時に貶されてるな。

可愛い顔してひどい。


「イーゼル。謹み」


マグナスが嗜めると。イーゼルはスカートの裾をつまみ軽く頭を下げる。


「イーゼル・サウロノアです。セト様」



「ヴェルのと似てるな」


その言葉にイーゼルが目を輝かせる。


「そう!ヴェルさんにも早く会いたい」


後ろに立つフィーナが、頭を抱えてる。

まぁ、フィーナに任せればいい。


「セト様!結婚しますよ」

「そうすればヴェルさんとも……いや、アッシュ様まで」



大教会の信念であるはずのイーゼルは騒がしかった……


それ以上に


「今、何って言った?」

声が裏返りそうな俺を見て。


マグナスが、今日初めて声を出して笑った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ