表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強スケルトンに恋をした ~嫁達が強すぎて魔王認定されました~  作者: HK技研
魔王城完成 そして

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

188/277

前夜祭 進む祭り

貴賓席に戻ってきたレンは、勝ち誇った様子もなく、どこか元気がなかった。


「どうした。勝ちは、嬉しくないのか?」

【武器、破壊されました】


どうやら、レンの中では勝ちになっていないらしい。


「あの鉄塊は、さすがに壊せないだろう」


俺なりの慰めだったが、レンは視線を逸らす。……完全に拗ねている。


「あれ以上やると、お祭りになりませんからね」


フィーナが、そっとレンの隣に立つ。


「それに、あの一瞬マグナス様の意識を断ち切った時点で、勝負は決していました」


レンは、しばらく黙ったまま。

それでも、フィーナの言葉を否定しなかった。


「そうだぞ、それ以上拗ねるのは、敗者への冒涜だ」

マグナスが席に戻ってくる。


こいつ、もう平然としてるな。レンが胸を張れないのもわからんでもない。


上半身裸で着替えを探すマグナス。


「お披露目ならこれもありか」


マグナスが大真面目で、オカママグナス=通称イチゴちゃん衣装を出してきやがった。


「趣味を否定して悪いが、さっき死闘を繰り広げたお前が、それを着たら台無しだからな」


「自由を掲げるセト・リーベアとは思えない発言だな」

「ああ、自由だ、だが責任も伴うからな」


睨み合う、俺たち。


フィーナはオロオロしてるが、レンが小さく笑う。


【セトは誰にでも同じですね】


「ん? 同じじゃないぞ?」

俺は肩をすくめる。

「おっさんには、厳しい」


はよ、しまえ。



「誰に対しても、肩書き関係なしってところよ」

ヴェルもニヤニヤし。


マグナスは不服そうに、

「……余韻も大事だな」

と呟いて、イチゴちゃん衣装をしまった。


「それにしても、あの戦いの後じゃ、続く人も災難だな」

盛り上がりすぎて、下手なものは見せられない。


お気の毒に。


「大丈夫ですよ。魅せる戦いは強さだけじゃないですから」

モウラが、闘技場を見ている。


順番を決めたのは、モウラやフィーナだからな。

考えはあるのだろう。


その言葉の通り。戦いは続き。歓声は鳴り止まなかった。


途中、アヤネが木剣で、若手冒険者達を薙ぎ倒したりしている。

モナが食い入るように見つめてるな。


どこから入ったかティナが、俺の席でアヤネを応援してた。

しばらくうるさかったので、屋台で買った。

腸詰串焼き(フランクフルート)を容赦なく突っ込む。


「もむもむ。うもむ」

肉汁で口が汚れると、リザが拭いてあげてる。


「おかわり」


こいつ、なかなか豪胆だな。


いつの間にか、うちの嫁達にも可愛がらてる。


モウラとリザが面倒見てる感じか。




「そういえば、セト」

衣装の件で拗ねたのか、未だ半裸のマグナスが真面目な顔をしている。


「なんだ、半裸マン」


「全裸マンになってやろうか!」

半ギレで、法衣の下まで脱ごうとするマグナス


その瞬間。


俺とマグナス、二人そろってアッシュに叩かれた。


「小さい子もいるのです。慎みなさい」



お姉さんに、怒られる子供か。


マグナスが法衣を正し、半裸ではなくなる。

そして、少しだけ萎縮しながら会話を続ける。


「リーベアの地に、孤児院を建ててくれないか」

思った以上に真面目な話だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ