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最強スケルトンに恋をした ~嫁達が強すぎて魔王認定されました~  作者: HK技研
魔王城完成 そして

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街の明かりが潤んで消える

レンは白いドレスを纏い嬉しそうだ。


まだ、完全ではないが、人工スキンもついたので、スケルトンらしさは消え。

女性らしいレン。ドレスの裾を気にしたり。何度も髪の毛を整えている。


普段あれだけ剣を振るうレンとのギャップが可愛い。


他の嫁と違い、造形に自分の手が加わっている事。


その皮膚の中身まで知り尽くしているという狂気。




「俺は変態なんだな」




呟くと肩を叩かれる。


「何を今更自覚してるの。セトは変態魔王だよ」


ヴェルは赤いドレスを身につけて、俺を憐れむ。


「こないだも見たけど、赤が似合うな」

「そうでしょ。アッシュみたいに刺繍で赤を入れるのもいいけど」


ヴェルはドレスの裾を指でつまんでお辞儀をする。


普段よく着ているメイド服でもやる仕草だ。


プロレスの時もやったな。ヴェルの中での儀式なんだろうな。


「いいでしょ」


ヴェルは、軽口が多く素直に笑う。


「セトが変態だから。いや、誰でも受け入れるから私もここにいるんだし」




ソファーに寝そべり足を見せびらかす。


ふっ。


それしきで俺を惑わせると思うなよ。


だが体を傾けドレスの裾をのぞいてしまう悲しいサガ。


「これでいいのかなぁ?」


恐る恐るモナが部屋に入ってくる。


薄く透けた青いワンピース。

モナがバルコニーまで歩くと、月の逆光でモナのシルエットが映し出される。


解いた髪が煌めいている。

幻想的なモナに目を奪われる。



「どうかな」

「いや、凄くいい」

思わずじっくり見てしまう。


だが、


「これ、花嫁衣装じゃなくてナイトドレスというか」

「寝室用よね」

俺が言い淀んだ言葉を、ヴェルがはっきりいう。



とたん、モナの顔が赤くなる。


「いやセラが、私ならこれが似合うって……」


その言葉に嘘はないだろうな。

モジモジするモナが、可愛くてどうにかなりそうだ。


「セラも変態だから、わかってやってるんだろうね」

ヴェルが一人でうなづいてる。


【綺麗ですよ】

レンは素直に褒める。


「いや、これでお披露目はできないだろう」


扉の向こうでセラがニヤニヤしてるな。

手に別のドレスを持ってるし。



絶対楽しんでるよな。


その後、セラも加わり身内だけの試着会というか。

衣装を変えただけの日常だな。




◇◇◆


「あのナイトドレスは中々だったな」


レン達はまだ、衣装を楽しんでいる。

俺とセラはバルコニーで酒を楽しむ。


「でしょ。いい色だったしモナに似合うかなって」


「花嫁衣装と勘違いしてたけどな」


「ある意味合ってるけどね。どうせ着てもらうでしょ」


「まぁそうだな。でも式典は後から着たやつで出てもらうよ」


街の明かりが煌々としている。闘技場周りは一段と明るい。


「あなたの街が出来上がるわね」

「俺のっていうのは、違う気がするが、でも守るべき街だな」


「道具屋セト君が、街まで、いや国を作る日が来たね」


「国?」


「まだ、都市と呼ぶにも小さいけど、立派な独立国家だよ」


セラは黒いドレス姿で街を眺める。

金髪をお団子状にまとめ上げ、丸メガネの奥で青い瞳が光る。


「共同体くらいに思ってたんだがな」

「腹を括りたまえよ、セト魔王」


「……酔ってる?」


「嬉しいのだよ。私はね、ノアを壊したかったんだ」

いきなり、物騒なことを言い始めた。


「君はね、壊して作るのが好きだから」

セラの目が、少し潤んでいる。普段がしっかりしている分、このギャップはずるい。



自分で言って、自分で納得してるな。俺には理解が及ばない。

これはもう、酔っ払いを寝かせた方がいい気がしてきた。


「大丈夫。酔ってないよ」


そう言って、セラはドレスの裾をつまみ、足を見せてくる。


「そんな行動してる奴が、何を言う」


「そうだね」

セラは小さく笑って、視線を街に戻す。


「ただ……嬉しかったんだ。ありがとうね、セト君」


「いいから背中に乗れ酔っ払い」


「おっベッドに直行だね。いいよ、行こう」


俺の背中に体を預け、首に手を回すセラ。

酔ってるのか、ふりなのかわからん。


まぁいい。



夜も遅い、街の明かりもだんだんと消えていく。


「続きは寝ながら聞くとするよ」


「いや、寝かさないよ」

「うるさいよ、酔っ払い」


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