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最強スケルトンに恋をした ~嫁達が強すぎて魔王認定されました~  作者: HK技研
魔王城完成 そして

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復興と日常の兆し

あれから数日が経ち、

街の混乱は治まりつつある。


レンの体は、今は胴体が骨だ。


服で隠しているが、腕も片方は骨のまま。


手のひらだけは、急遽直した。


「本当に危なかったのは、あの樽よ」


ヴェルの話では、レンと浴びたあの爆発は、


アンデッドに効果を発揮するものだったらしい。


レンが免れたのは、人工スキンに守られていたからだという。


スキンがなければ、


レンの骨は焼き尽くされていた。


……危ないところだった。


レン自身は元気にしている。


だが、やはりあの体に思い入れがあるのだろう。


時折、寂しそうな顔をする。


ブラウスから覗く鎖骨。


字面だけなら悪くないが、


レンの場合は、もろ鎖骨である。


俺以外は、まず興奮しないだろう。


などと言っていたら、ルナが引いていた。


あれ?


モナとヴェルには受けたのにな。



冗談はさておき。


復興が優先で、レンの体を修復できないのがもどかしい。




そして、街の復興も進んでいる。


職人たちはドンケンとフェルがまとめてくれた。


移住希望者は、セラとモウラが中心になって動いているようだ。


職人に至っては、不満を言うより早く店を直したいらしく、


資材の要求がうるさいくらいだった。


それと


「悪い子は、赤い蜘蛛とスケルトンがさらいに来るぞ」


そんな妙な脅し文句で、

子供を躾けるのが流行っていた。


ヴェルは苦笑していた。


レンは、子供たちの元気な様子を見て微笑んでいる。


レンの姿を見て、子供たちは一瞬驚く。

だがすぐに笑い出し、


高い高いの順番待ちが始まる。


よかった。


恐れられる存在だったら、レンが可哀想だからな。



……ヴェルは本気で子供を追いかけている。



あの後、背中の脚のことを聞いた。


「あまり、知られたくないから内緒したいんだけど」

そう言いながら、あっさり背中を見せてくる。


綺麗な背中から脚が飛び出してきて、

心臓が止まるかと思った。


「ね。あまり気持ち良いものじゃないでしょ」


そう言って、すぐ脚をしまう。


「びっくりしただけだ」


俺の言葉に、ただ微笑む。


……正面を向くな。服を着ろ。



モナとリザは、剣術に励んでいる。


モナは、カッツェの時もそうだったが、


連撃が効かない相手への対処に悩んでいるようだ。


リザは、自分の弱さが危険を招いたと感じている。


そんなことはないんだがな。


意外というか、


モウラが優しくリザに教えている。


舞のような、正統な剣


そんな印象だ。


オリベも教えているが……

あんたの剣、魔人級だと思うぞ?


「セトさん、あの子もいいですよ。小柄で、力強い」


……また、それか。


また一人、

俺より強い嫁が増えるのだろう。



最近リザとモウラの仲が良い。


結婚の圧も二人同時攻撃を受け

婚約ということで納得してもらった。



どんな圧だって。

内緒です。



それと、急遽魔王城の離れに牢を作った。


ガイナスと、その手下を収容している。


アッシュとフィーナ、

そして筋肉信者たちが交代で見張りをしている。


ガイナスの手足は、別に保管してある。


獣とゾンビ因子、

そして聖騎士であるガイナスなら、

時間が経っても治るようだ。


蓮華会の息がかかった存在。

そして、教会の聖騎士。


ノアの返答次第では、大事にならざるを得ない。


平和に暮らせれば、それでいい。

だが、そのためには、やらなければならないことがある。



◆◆


少し横になりたい。


レンが、俺を見る。


「空洞を気にしてるのか?」

【少し、恥ずかしいです】


「ちょっと待たせるけど、また治すよ」

【はい】


服の下はスケルトンだが、

レンはレンだ。




ダンジョン最強のスケルトンは、

人工スキンの下で、

ずっと乙女心を持っていたらしい。


俺はレンを抱き寄せる。


いつもより少し軽い体だが、レンは拒まない。


レンが目を閉じた、その時



「お構いなく」

セラが見ていた。



……日常が、戻り始める。

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