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僕の愛しい吸血姫  作者: 大成ケンジ
第二幕―最強の妖魔――
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第一章 学校デビュー【8】

僕的には容姿の細部にわたるまでの情報を得たかったんだけど、まぁそれはこの目で見てからでもいいか。



しかし、金髪美女で外人ならば、さぞボン!キュ!ボン!のはず。



……夢が膨らむな……。



最近では李桜が家にいるからか、僕のおっぱいアイもだいぶ肥えている。



もし、彼女以上の逸材がやってくるとなれば、そのとき僕は僕を保てるだろうか。



……わからない。



自分の可能性が、恐ろしくてたまらない。



っと、思考はここまでだ。



僕は左腕に巻いた腕時計に目をやる。



朝のSHRまで残り少ない。



っく、転校生の情報をもっと早く知れていたのなら、それ相応の準備も整えられたと言うのに。



しかし、諦める必要はない。



「みんな、忘れていないだろうな? 大事なのはファーストコンタクトでのインパクトだ。これが今後の、僕らと女の子の関係を決定づける」



「おうよ。SHRは十分間、ここが鍵だな」



「そのうち五分はおそらく質問タイムだ。もしかすると延長の場合も考え得る。だからこそ、行動を起こすのなら、担任が質問タイムを設ける前がいいだろう」



「総長、俺たちに良いアイディアをくれ!」



「そう焦るな」



……そうだな、おそらく、転校生である金髪美女は緊張しているはず。



それを僕らがほぐし、これからの関係性を有効かつ、実りあるものにするのだ。



転校の経験はない僕だが、この程度のアイディア、考えられないわけではない。



とく、女の子が絡めば思考の回転が通常の十倍以上になると評判の僕ならば、この短時間の間にも――



「恭平、少しいいか?」



「邪魔をするな。今会議中だ……って、李桜?」



一旦は退けたけど、聞こえてきた声が李桜のものだったので、僕は思考を中断して、声の方を振り返る。



そこには制服姿の李桜がいる。



「おはよう。どうしたの?」



「ん、いや、用事があるのなら、別にこちらは後でいいのだが」



「あぁ、いいから。李桜の用を優先するよ」



「ちょ、大将! そりゃねえぜ!」



「そうです。リーダー抜きの我々でどうしろと?」



「総長がいなきゃ、俺たち無理だよ!」



「ええい、うるさい! 少しは自分たちで案を生み出せ!」



僕は寄りつく仲間を振り払い、李桜とともに教室を出た。



「良かったのか? なにか、大事な話をしていたんじゃないのか?」



「あぁ、まぁ、いいんだよ」



僕はそれよりも、李桜の話が気になったのだ。



そりゃ、僕だってこの少ない時間、転校生と仲良くなるためのファーストコンタクト作戦を練ることに集中したい。



だけど、話の相手が李桜となれば話は別だ。



彼女が僕に用があるということは、おそらく、それは妖魔関連のこと。



しかも、今日、彼女は朝早くからアリーシアと一緒に家を出ていたんだ。



このタイミングで李桜が来るっていうことは、今朝のことに違いない。



僕の中では『金髪美女<アリーシア』なのだ。



……ん?



そういえば、アリーシアも金髪だ。



美女と言えば、まぁ、美女か。



どちらかといえば、美少女の枠組みだと思うけど。



……ないない。



そんなまさかのことなんてありえるはずがない。



「それで、話というのはな」



李桜が口を開いたところで、



『キーンコーンカーンコーン』



授業の開始を知らせるチャイムが響き渡り、廊下に出ていた生徒たちがドタドタと教室に戻る。



「あぁ、もう時間か」



「そうみたいだね。話は次の時間でもいい?」



言うと、李桜は少し考える素振りを見せてから、



「まぁ、いいか。念のため、連絡しておこうと思ったが、まぁ問題ないだろう。それに、彼女からも言うなと釘をさされていることだしな」



と長い独り事を漏らす。



めっちゃ聞こえてたんだけど、いったいどういう意味なのかわからない。



「では、恭平。またの時間に、会おう」



「えっ、あ、うん」



駆け足で自分の教室に戻る李桜の背を見送って、僕も教室に戻る。



結局、話の内容はなんだったんだろう。



少し気になったけど、それも教室に入ってきた担任の姿を見て忘れる。





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