↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
春の灯―ハルノヒ―  作者: 絲瀬


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
9/41

初めての感情

想像してたよりずっと楽しい。


好きなアーティストの曲も歌って、実希が歌うときは褒めてくれる。

二人で「これ歌ってほしい」とか「これが聴きたい」とか言い合って、自然に笑い合っている。


泰生と過ごして、楽しいと思ったのは初めてだった。

最後の日に、少し仲良くなるなんて皮肉な話かもしれない。



――二時間カラオケで目一杯楽しんだ二人は、居酒屋へ向かう。


カラオケでは、和気藹々と話していたが、外に出ると無言になっていた。

だが、その途中、泰生が実希に声を掛ける。


「実希ちゃん」

「……何?」

「カラオケ、付き合ってくれてありがとう。すげー楽しかった」


素直に『ありがとう』『楽しかった』と言われると、急に恥ずかしくなる実希。


(でも、何か言わなきゃな)

そう思い、実希も言葉にした。


「……私も楽しかったよ。ありがとう」


「良かった。けど、実希ちゃんともっと早くああいうふうになれてたら良かったなって」


今日の泰生は、なんだか調子が狂う。

茶化さず、素直に言葉をぶつけてくる。


でも、そう思うならなぜ、あんな距離の詰め方をして来たのか。


何か言葉を返そうと思うが、皮肉が出てしまいそうな気がして、返さなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。