梨紗の反応
「あの、こちらもいきなりなんですけど……私の友達に紹介する時に、康介さんのお写真があると助かるなぁと思いまして……」
はじめましての、しかもまだ直接顔を合わせていない人に要求するのは抵抗があったが、友達に嫌な思いをさせたくはない。
実希は、腹を括ってお願いした。
「あ〜、そうですよね。ごめんなさい。泰生持ってるはずなので、そこからもらってください」
「ありがとうございます」
「じゃ、泰生に代わります」
話の分かる人で良かった……と実希は安堵した。
――電話を切った後、すぐに泰生から送られてきた写真を見ると、とてつもなく綺麗な顔立ちの男性だった。
実希はすぐに、梨紗に画像を送った。
『この人が泰生の友達らしい。私も会ったことないし、さっき電話で二言くらい話した』
そして送った直後、梨紗からすぐに電話がきた。
「ねえ!!!」
梨紗のテンションは物凄く高かった。
「はーい」
「待って超イケメンなんだけど、この人本当に三十歳?」
「みたいだよ」
「え、喋ったの? どんな人? どんな声?」
梨紗の反応に、“これは紹介出来るかも”と手応えを感じる実希。
「うーん、本当に一瞬しか話してないよ。でも礼儀正しくて、声も優しい感じでちょっと高めかな」
「お願い紹介して」
梨紗は即答した。
「ありがとう、伝えておくね。詳しい事分かったらまた連絡する」
「お願い! いつでも空けとく」
「ふふっ、分かった」
梨紗と電話を切り、泰生にメールを送った。
『さっきはありがとう。紹介してほしいとのことです』
泰生からもすぐに返信がきて、その日のうちに日程や集合場所まで決まった。




