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春の灯―ハルノヒ―  作者: 絲瀬


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動きだす実希

実希は、自分の友達で彼氏がいない且つ、年上でも恋愛対象だと公言している子を思い返す。


しばらく考えた結果、二人に絞られた。


皆彼氏がいるか、せいぜい二、三歳上が好きという子ばかりだったからだ。


二人の内、一人はよく遊ぶ友達の“梨紗”だ。

紹介をすることによって、梨紗との関係性が崩れるのが嫌だ。

あまり気乗りはしないものの、聞いてみることにした。



「もしもし? 今大丈夫?」

「うん大丈夫だよー。どうしたの?」

「あのさ、めっちゃ唐突なんだけど……」


実希は梨紗に、泰生の親友が彼女募集中であること、そして白羽の矢がこちらに立ったことを説明した。

年齢が少し離れていることも話した上で、「嫌だったら全然断ってね」と告げた。



梨紗は全て聞いた後、少し考えた。


「九歳上か〜。写真見て決めちゃダメなのかな」


友達づてとはいえ、顔も知らない男性に会うのは抵抗があって当然だ。


「ごめん! それは当然だよね。言ってみるから少し待っててもらってもいい?」


梨紗は快く了承してくれた。



そして実希は泰生に電話を掛けた。


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