第3話:情報屋
4ヶ月空きましたね……。
不定期連載です。
「……やっぱり、いない。」
記記は、ミラを探すために村の中心部へと向かった後、結局見つけられずに仮の家へと戻ってきていた。
(……うーん……なんでいないんだろう……?……もしかして……やっぱり誘拐!?)
最悪の可能性だが、この小さな村でかつこの時間帯に、ここまで見つからないとなると、その可能性は非常に高い。
(……でも……ミラは僕より強いしな……そんなミラが誘拐されるなんて……。……あ)
「……そう言えば、今って朝だ……。僕もミラも熟睡してたはず……。」
記記は、今がどういう状況であるかを完全に忘れていた。
「……しまった……ってことは……ミラは本当に誘拐され…………っ!!」
記記は走り出す。
(……もう自分だけの力じゃどうにもならない!日も登ってきた。とにかく誰かから情報を──!!!)
***
「──え、ミラちゃんかい?悪いけど、見とらんね……」
「そうですか……」
僕は、ミラがどこに行ったのかを探るため、バック商店へと来ていた。
「……それにしても心配だね……しっかりしてそうなミラちゃんのことだから、大丈夫だとは思うんだけどね…………ああ、そうだ、手がかりを探しているんだったら、『あそこ』に行ってみると良いさね。」
「『あそこ』?」
「ええ、この村から少し離れた場所にある『情報屋』に行って見るといい。あそこの店主なら何か手がかりを持っているかもしれないね。──今、道を書いてやるからね。」
「あ、ありがとうございます。僕は地図じゃないとすぐ忘れちゃうので……」
***
記記は、バック商店の店主からもらった地図を頼りに、村から30分ほどの場所にある小さめの民家のような建物を発見した。
「あ、あそこだ!」
地図通りの場所にある民家へと入っていく。
扉は空いていた。
店主の話では、民家のような見た目をしているということなので、ここで間違えないだろう。
「……」
そして記記は、扉を入ってすぐのところに、地下へと続く螺旋階段があるのを、発見した。
「……地下?」
記記は、勇気を出してその階段を下りていく。
──5分後。
(……一体、どこまで続いているんだ……?)
ここまでノンストップで歩いてきたのだが、未だ螺旋階段を下りきることができない。
そして下を見ても、闇があるばかりで、全く何があるか分からない。
「……本当に、情報屋なんてあるのかな……?」
そんなことを呟いた、その時。
「──どうもこんにちは。」
背後から、声が聞こえた。
「え……?」
僕は、おそるおそる振り返る。
「いらっしゃいませ、小塚記記君?」
僕の後ろにいたのは──簡単に言えば……神聖な何かだった。
「え……僕の名前……。」
「ああ、ごめんなさい。どうやら驚かせてしまったみたい。──私はこの森の『精霊』。よろしくお願いします!」
***
「──えーとね、私はこの森の精霊。私はこの森の中にいる存在ならなんでも分かるんだ。だから君の名前だって分かるよ?」
目の前の『精霊』は、僕に説明し始める。
「この情報屋は、表向きはただの情報屋なんだけど、私が選んだ存在にだけは私が出向くってことよ?あなたは私に選ばれたのです!」
「は、はぁ……?」
「私に選ばれた貴方には特別に、何でも質問に答えて差し上げます!!!」
精霊はそう言った。
「え、なんでも!?」
「はい!!」
「……じ、じゃあ、ミラがどこにいるのか、教えて下さい……!」
「──いいですよ!!」
精霊は、僕の質問を承諾した。
「──じゃあ、ミラちゃんの今いる位置をお教えいたしますね。」
―第3話 完―
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