第13話:冒険-レベル上げ③
第13話です。スケジュールが合わなかったため短いです。
木の枝が肉を裂く音が聞こえた。
「はぁ……はぁ……はぁ……!!」
記記は、その場にしゃがみこむ。
「はぁ……はうっ……う、うぇェ……!!」
そして、胃の中の物を吐き出した。
「コヅカ様!?」
ミラが記記のもとへ走ってくる。
「コヅカ様、大丈夫ですか!?無理はダメですって!!」
「……ごめん……ミラ……」
そう言うと、記記はそのまま地面に倒れた。
*
(……あれ?ここは……?確か僕……ゴブリンを殺そうとして……)
「コヅカ様!目を覚ましたんですね!」
「……あれ?ミラ……、ここは?」
「コヅカ様のお部屋ですよ。急に倒れたのでここまで運んできたんです。」
(ミラが……僕を……?)
「コヅカ様はとても軽いので割と簡単に運べました。」
「…………」
(……僕そんなに軽いのかな…………)
「それよりも、明日の計画についてなんですが明日は私が魔物に止めをさすのでコヅカ様は私のサポートに回ってください。明日もこうやって倒れられると流石に間に合いませんので。」
「あっ!そう言えば……今何時?早く行かなきゃ!」
「……ただ今17時です。一応まだ外に出ても許される時間ですが、念のため今日は安静にしておきましょう。」
「で、でも……」
「今日は安静にしておいて下さい!!」
「は、はい……」
*
ついに3日目。
今日中にレベル10になれなかった場合、その者は廃棄されてしまう。
この王国のことだ、冗談ではないだろう。
「……今日中にレベル10まで上げられるのかな…………?」
ついつい弱音を吐いてしまう。
「大丈夫ですよ!あと3レベルだけですから間に合いますって!」
ミラがフォローしてくれた。
「……そうだね。頑張ろう!」
その後、記記はミラのサポート役として戦闘に参加。順調にレベルを上げていた。
「あと1レベルだね。」
時刻は13時。
記記はついにレベル9となっていた。
「おそらくあと数匹倒せばレベル10になります。あとちょっと頑張りましょう!」
「うん。あっ、見つけた!あそこ!」
「早速やりましょう!」
そして、そのようなことをやっているうちについにレベルが10まで上がった。
「やったぁ!」
「流石です!コヅカ様!」
(これで廃棄されずに済む……みんなは大丈夫かな?でもまぁみんな僕より強いみたいだし大丈夫だよね。)
「まだあと4時間くらいあるけど、どうしようか?」
ノルマについては達成したが、記記はミラに尋ねた。
「そうですね……、レベル10くらいまでは簡単に上がるんですけどレベル15くらいになってくるとだんだん上がりにくくなっていきます。今後どのようなノルマが課せられるか分かりませんから、今のうちにレベルをできるだけ上げておいた方が良いかもしれませんね。」
「そうなんだ、じゃあギリギリまで上げよう!もう倒れても大丈夫だから僕も前線で戦ってみるよ。」
「……無理はしないで下さいね?」
「う、うん!」
*
「コヅカ様、とどめを!」
「うん!」
記記は、ゴブリンの頭を狙う。
(やっぱり怖い……また気持ち悪くなってきた。)
やっぱりミラに任せようか、そう思ったときふと閃いた。
(あっ、もしかして)
記記は、自分に向かって『抹殺(弱)』を発動した。
(よしっ、いける!)
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『抹殺(弱)』
対象の感情、記憶等を抹殺する。
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記記は自分の"恐怖心"を抹殺することで意識を失うことを防いだのだ。
ゴブリンが崩れ落ちる。
「やりましたね、コヅカ様!」
「うん、何とかね……」
「この調子で次もいきましょう!」
「そうだね。」
*
結局、時間ギリギリまでやった結果レベルは12になっていた。
ノルマを達成どころか上回る成果を出したことに、記記はとても喜んでいた。
ミラも大変安心していた。
(今日はぐっすり眠れそうだ)
「おやすみ、ミラ。」
「おやすみなさいませ、コヅカ様。」
ー第13話 完ー
お読みいただきありがとうございます。
今回もなんとか日曜日に更新できました。
pv、ブックマークありがとうございます。




