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第10話:落ち着いた時間、落ち着いてない時間

 ついに第10話です。


 ※内容を大幅に変更しました。読む際はご注意ください。








 王城魔法図書館を後にした記記(ふさふみ)とミラは、一旦部屋へと戻ってきていた。



 「じゃあ、自由時間まだあるしお風呂入りにいこうか。」


 「はい。」



 記記(ふさふみ)の部屋は、狭いためトイレはあるがお風呂やシャワーはない。


 自分の部屋に風呂やシャワーがない人は、自由時間に王城の大浴場を使うように言われていた。


 別に部屋に風呂やシャワーがある人でも行って良いのだが、実際のところは自室のを使う生徒が多い。



 ちなみに、パジャマやタオルなどは全員もらっている。もちろんランクによって貰える服も違うのだが……。



「じゃあ、行こうか。」


「はい。……あっ、コヅカ様!タオルを忘れてます!」


「あ……」







            *







 部屋を出て数分で、大浴場の入り口まで到着した。


「じゃあ……まぁ、だいたい30分後くらいに待ち合わせってことで良い?」


「はい、大丈夫です…………」


「ん?どうかしたの?」


「あっ、いえ……、コヅカ様って本当に男性なんだな、と思いまして……。女性だって言われても信じます私。」


「えぇ…………。まぁ、でも、まぁ、そう思われるのには慣れてるんだけどね…………」


 記記(ふさふみ)はよく女子と間違われた。最初から男子だと分かったのは三代(みよ)くらいのものだ。


 ……とは言え、言動で何となく男子だと分からなくもないので、長く接していれば分かる。


「あっ、いえっ、決して悪意があったわけでは……!!」


「……良いよ別に……僕なんて男っぽくないもんね…………。」



 記記(ふさふみ)が諦め気味に言うと、ミラは

記記(ふさふみ)の目をしっかりと見て


「いいえ。確かにコヅカ様は一般的に男らしいとは思われないのかもしれません。ですが、別に男らしいと思われなくても良いじゃないですか!それがコヅカ様の良い所で、個性なんですから!私はコヅカ様の綺麗な所、好きです。」


こう言った。



「ミラ………」


「このような話をしてしまい申し訳ありませんでした。お風呂に入りましょう。」


「……そうだね!」






 記記(ふさふみ)はミラと別れると、そのまま男湯へと入っていった。


「うわぁ、凄い……。」


 大浴場は、いつか映画で見たような豪華な造りだった。



「……あれっ?誰もいないのか…………。」


 しかし、広い更衣室には誰もいなかった。


「風呂の方からも声とか聞こえてこないしなぁ……」



 記記(ふさふみ)は、ささっと服を脱ぐと、そのまま浴場へと向かう。


「……凄い。」


 更衣室や通路の造りも豪華だったが、浴場もまたえげつないくらいに豪華な造りだった。



「……やっぱり誰もいない……この時間ならいても良さそうなのにな……。……まあ、良いか!」


 この広い浴場に1人なのはちょっと寂しいと思いながらも、記記(ふさふみ)は切り替えて落ち着いた1人風呂を楽しんだ。






 一方その頃――

 


「へぇー、ミラちゃんって言うんだ。……まさかあのボケ若者にこんな可愛い奴隷の子がプレゼントされるなんてねぇー」


「…………」


 ミラは、女湯で記記(ふさふみ)の幼なじみである三代(みよ)に絡まれていた。


(…………この人、コヅカ様の幼なじみと言っていましたが…………ボケ若者って…………)


 三代(みよ)は割と毒舌だった。


 ……とは言え、それはあくまで記記(ふさふみ)ととても仲が良いからこそではあるのだが。



 ミラは、その後もさんざん三代(みよ)に振り回されて、気付けばかなりの時間が経っていた。


「あっ……そろそろ私、コヅカ様と待ち合わせがあるので……失礼します!」


 ミラは、三代(みよ)から逃げるように浴場を出ていった。


(全然落ち着けませんでしたね……。)






 その後、記記(ふさふみ)とミラは合流し、部屋へと戻った。



「ミラ?なんか疲れてそうだけど、大丈夫?」


「は、はい、大丈夫です。」


(なんでコヅカ様はあの人と話していて平気なの?)


 そんなことも思うほど、三代(みよ)に振り回されたミラなのだった。



「おやすみ。」


「おやすみなさい。」



 ー第10話 完ー

 お読みいただきありがとうございます。


 第10話の内容を大幅に変更してみました。


 正直変更しようか迷いましたが、違和感を無くしていくために今回は変更させていただきました。


 これからもよろしくお願いいたします。


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