フュリューリンゲン家のシェフからの挑戦ッ!?
わたくしは、マーサと申します。
王都の上級貴族、フュリューリンゲン家のお屋敷に料理長として雇用されております。
いわゆる『シェフ』という役職ですわ。
唐突ですが、エドワード様。
貴方様に、挑戦を叩きつけさせていただきますッ!!
「なんでーッ!!?」
アルバート様が驚愕なさってらっしゃいます。
当のエドワード様は余裕綽々で平然と……微笑みさえ浮かべてらっしゃいますのに。
まあ、なんって小憎たらしい!
いくらアルバート様の大事なお方とはいえ、このままにはしておけませんわ!
「いやだから、なんで!?なんでマーサがエドに喧嘩売ることになってんだよ!?おっかしいだろ!?」
なにもおかしなことなどございません。
そもそも、全てはアルバート様。
貴方様に関わることですのよ。
「お……俺ッ!?」
そう、あれは昨夜のことでした……
***
「ええっ!?今日のこの料理はエドワード様が!?それどころか、冒険の旅での食事まで全てエドワード様がご用意を!?」
「うむ。なるほど実に美味だ。エドは料理に関しても確かな才能と腕を持っておるからな」
「なんと畏れ多い……誠に申し訳も……」
「そんな、頭を上げてくださいフュリューリンゲン卿。僕とアルは冒険者パーティの仲間なんですから、当然のことですよ」
「そーだぜ父上、そんなに気にすんなよ」
「あ、あのなぁアル!?おまえって子は……」
「ハッハハハ!良いではないか。仲間同士で変に遠慮し合ったりする方が、よほど心配になろうというものよ」
「へ、陛下……」
「でも俺だってエドにはちゃんと感謝してるぜ。いつもうまい飯作ってくれて、本当にありがたいと思ってる」
「アルにそう言ってもらえるだけで嬉しい♡それに僕が想いを込めて作った手料理がアルの全てを構成していくんだって考えたら、料理は苦労でもなんでもない。むしろご褒美だよっ♡」
「……だからぁ!?そーいう言い方は……」
「エドワード様とアルは本当に仲がおよろしいのですな……」
「よきかな!エドの言いたいことも分かるぞ。アルバートくんは本当に美味しそうに綺麗に平らげていくではないか。見ているだけで余も気持ちがいい。まして料理人にとっては冥利に尽きるであろうよ」
「ええ、確かに、この子は昔からよく食べる健啖家でした」
「だって、たくさん動くとたくさん腹が減るんだよ!」
「まったく、おまえって子は……」
「ハッハハハハハ!アルバートくんは実に楽しいな!」
「これからもアルのご飯は僕がず〜〜〜〜〜っと作るからねっ♡」
「……まあ、ありがたいよ。これからもよろしく頼む」
「うんっ♡アル♡」
***
嗚呼!
昨夜の夕餉の席での皆様の会話!
こうして思い返しても腸が煮えくり返ります!
国王陛下までいらっしゃっていましたので、もちろんわたくしごときがそこに乱入することはできませんでしたが……
わたくし、食堂へと続く調理場の出入り口で、キィィッ!とハンケチーフを噛み締めていましたの。
これまでアルバート様の日々のお食事を作ってきたのは、このわたくし!
冒険者として旅立たれてしまってからは、とんと機会がなくなっておりましたが……
こうして帰ってきてくださったのです。
アルバート様が屋敷に滞在する間は、またわたくしの腕を振るおうと張り切っていましたのよ!?
それなのにッ…!!!
「あ、今日の夕ご飯は僕が作るから。調理場をお借りするね?」
…なんて、当然のように我が物顔で!
アルバート様の大事なお方、しかも王子様です。
(もう出奔してる?……高貴な血筋には変わりありませんわ)
わたくしごときが、エドワード様の要請を跳ね除けることなど、できようはずもない。
ですが、内心では臍を噛む思いでいましたの!
その上、今後もずっとアルバート様のお食事を作り続ける!?
アルバート様の全てを構成していく、お食事を!?
なんていけ図々しい…!
今までその責務と栄誉を一身に預かっていた、このわたくしを差し置いて!
許せませんわ!
これは、シェフとしての矜持の問題。
アルバート様の胃袋を鷲掴みにしているのが、果たして誰なのか……
エドワード様には、思い知らせて差し上げないといけませんの!
「あ、あのな、マーサ。俺は別に……」
「面白いじゃないか」
「エド!?」
「僕がアルと出会えるまで……ずっとアルに食事の用意をしてきたのは、確かにあなただ。その功績には一定の敬意を払うよ」
まあっ!
なかなか殊勝なことを言うじゃありませんの!
「ただしっ!」
っ!?
エドワード様の目つきが変わられた…!
これは、覇王からの睥睨…!!
絶対的圧倒的強者として、このわたくしを見下して!?
「これからは、そうはいかない。アルのご飯を作る権利は僕だけのものだ!」
「おまえなに言ってんだ!?そんな勝手に俺のこと決めんな!」
「大体、羨ましいしズルいんだよ!僕の知らない小さな頃のアルに、毎日毎日ご飯を作ってあげられたなんて!もっと早く出会ってさえいれば、僕だってできたのに!」
「いやおまえ俺と同い年だろ!?いくらなんでも無茶……」
「というわけで、僕としても望むところだよ!どちらがアルの食欲を満たし続けるのに相応しいか、正々堂々勝負だっ!!」
「だからーっ!!?」
…くっ!
なんという覇気と闘気!
身が竦み、魂さえも凍えそうですわ。
ですが!
他のことならいざ知らず、こと料理に関してはわたくしとて譲れない!
フュリューリンゲン家の……いいえ、アルバート様のシェフとして!
エドワード様の増上慢を、木っ端微塵に打ち砕いて差し上げましてよッ!!
「……どうしてこんなことになった、アル?」
「いやそれが、俺にもさっぱり……」
「またおまえがアホなことをしでかしたんじゃないだろうな…?」
「えーっ!?酷いぜ父上!」
本日の務めを終えられて、ギルバート様がご帰宅されました。
お客様として、ウィリアム様と王妃様を伴われて。
御三方には、料理勝負の説明をした上で、審判役をお願いしております。
「兄様ってお菓子だけじゃなくて他の料理も作れたんだ!?」
「まあ、エドの手料理……わたくし、とっても楽しみでしてよ」
幸い、ウィリアム様も王妃様も、審判役に乗り気なご様子。
いっそ楽しそうでなによりですわ。
この国で最も高貴な王族の方々のご来訪。
わたしくも、最初は緊張に震え上がっていたものですが……
かれこれ三日連続です。
そろそろ、慣れてきましたわ。
というか、いい加減慣れないと神経が持ちません。
わたくしはシェフ。
お客様方にも、料理を饗する役割の者ですからね。
緊張して普段通りの腕を振るえないなどあっては、とんでもないこと。
本日、エドワード様との勝負の場にお越しくださったことは、むしろちょうどよかったくらいですわ。
料理対決の判定は、当然ながらわたくしたち自身ではなく、第三者に委ねなくてはいけません。
当のアルバート様が主審となられるのはもちろんのこと……
他の審判役がギルバート様だけでは、わたくしが勝ったとしても後で不公平だと謗られかねませんもの。
ギルバート様はフュリューリンゲン家のご当主様。家の者を贔屓した判定をしたのではなどと、万が一にも難癖をつけられては。
ウィリアム様と王妃様が夕餉の席に加わったことで、逆にわたくしが不利になったと言えますが……
フッ…!
この程度のハンディキャップは、受け入れませんとね。
なにしろ、わたくしシェフですから。プロの!
いくら料理も天才的とはいえ、専門職ではないエドワード様には多少のアドバンテージがあってもいいんじゃございませんの?
まあそれでも、わたくしが余裕で勝ちますが!
「見縊らないで欲しいね。僕のことも、僕の家族のことも」
んまあっ!
エドワード様が、フンと鼻を鳴らして!?
なんて小憎たらしい!
同い年でも、素直で無邪気なアルバート様とはえらい違いですわ!
「母上も、ウィルも、身内贔屓で不正なジャッジをするような人たちじゃないよ。きちんと公正な判定をしてくれるはずさ」
…あら。
これは確かに、ごめんあそばせ。
ご家族様を軽んじるような物言いは、わたくしの失言でしたわ。
「第一、余裕で勝つのは僕だしね!!」
今度はエドワード様の方が失言ですわーーーーーッッ!!!
キィィッ!見てらっしゃい!
勝負の決着がついた後で、吠え面をかかないことですわ!
夕餉のフルコースで勝負ッ!!!
食べ比べていただくために、お皿の盛りは少し加減しましたが。
わたくしの会心の料理の数々!
さあ!
みなさま召し上がれ!
〜マーサ’sフルコース〜
『無邪気な妖精と草原の爽やかな風が織り成す楽しくも美しきイノセント・ワールド 〜あの子の明るい笑顔を添えて〜』
「な……なんだ、マーサ?その情報過多でモリモリに盛りすぎているコース名は…!?」
「言葉の意味はよく分からねーけど、いつにもまして美味そうだな!皿の盛り付けもめっちゃキレーだ!」
フッ…!
当然のことですわ!
特にアルバート様のために、気合いを入れまくって腕を振るいましたのよ!
どうです、エドワード様!
わたくしのこの料理に対抗できて!?
「……じゃあ、僕のも同時にサーブさせてもらうよ」
〜エドワード’sフルコース〜
『愛しいハニーに永遠のラブを込めて 〜前世も現世も来世までも三世の契りを結んだ証〜』
「料理は美味そうだけど……メッセージ性が強すぎて気になってしゃーないんだが!?」
「わあ、兄様もお皿の盛り付け綺麗だね!まるで芸術作品みたい!」
「うふふっ、エドは本当になんでも天才的ですわね」
くっ!?
確かに、なかなかやりますわ…!
ウィリアム様のおっしゃる通り、メインの肉料理に施されたソースの配置なんて、まるで絵画のようじゃございませんの。
皿をキャンバスに見立てて見事な作品を仕上げてきてますわ!
だが、しかしッ!
肝心なのは味の方ですわ!
見た目だけ華やかでも、肝心の味がたいしたことなかったら、無意味にして無価値ですものね!
「いやマーサよ、これアルたちが獲ってきたドラゴンの肉だろ?誰がどう料理したって不味くなりようがないんじゃ……」
いいえギルバート様!
極上の素材をさらに至福の味へと昇華させることこそ、シェフの腕の見せ所ですわ!
「その点については同意見だね。僕がじっくり丁寧に焼き上げた肉の方が、あなたの料理よりも美味しいはずさ」
ふん!
そんなこと言っていられるのも今のうちですわ、エドワード様!
食べ比べていただければ、みなさまにもきっとすぐ分かるはず……
「おかわりー」
「アル!?おまえもう両方とも平らげてしまったのか!?」
「うん。両方とも美味かったけど量が足りないや」
「おまえちゃんと味わって食べてるか!?なんでこんなことになってるのか今もって分からんが、これ料理勝負だぞ!?」
「大丈夫だって父上。どっちもめちゃ美味かったぜ」
「いやだから、どっちがって話で…!」
うふふ、いいのですわギルバート様。
アルバート様は相変わらず食欲旺盛でいらっしゃって、嬉しい限りです。
おかわりですわね?
しっかりたっぷり味わっていただくためにも、もちろん!すぐにご用意いたしますわ!
「当然僕もだよ!すぐ持ってくるからね、アル♡」
「あ、じゃあ僕ももうちょっと食べたいな。ドラゴンのお肉はやっぱりすごく美味しいよ」
「そうですわね、わたくしにもいただけるかしら?」
「ウィリアム様と王妃様まで…!」
「父上は?」
「………せっかくなので、いただこう」
みなさまも、おかわりですわね!
いいですわ!
これこそシェフ冥利に尽きるというものです!
さあ、判定の刻…!
デザートまで全てサーブし終え、みなさまも食後の紅茶まで楽しまれました。
わたくしか、エドワード様か。
より美味だったと思う方に、投票を!
「僕は……兄様の方かな?どっちもすっごく美味しかったけど、やっぱり兄様が作ってくれたのは特別だし」
「わたくしも、エドに一票入れますわ。我が子の手料理……これに勝る御馳走なんてございませんもの」
「うーん。私は、マーサの方かな。エドワード様には申し訳ないですが、食べ慣れた味付けの方が舌も胃袋も安心するのです」
…票が割れましたわね。
なんだか結局身内贔屓みたいな結果になってますが。
まあ仕方ございません。
人には心というものがございます。
感情がある程度は判定に影響を及ぼすのも、致し方ないこと。
それは不正なジャッジとはまったく別の、人として当然のことなのですわ。
逆に言えば、わたくしとエドワード様の料理はほとんど互角。感情を挟みでもしなければ、甲乙つけがたい出来だったと言い換えられるでしょう。
本職でもないくせに、やりますわね!
わたくしが振り返ると、期せずしてエドワード様も同時にこちらを振り向いていました。
わたくしたちの間で、バチバチッと見えない火花が散りましたわ。
…いよいよ、アルバート様の判定です。
さあ!さあ!アルバート様!
遠慮なく忌憚なき判定を!
もちろんわたくしの料理ですわよね!
「いいや!もちろん僕の料理だよね、アル!」
「二人とも圧がすごい…!?」
「兄様が猛烈に熱くなってる…!」
「エドにもこのような一面があったのですね……」
既に判定を終えた御三方がなにやらボソボソと話しておられますが、わたくしの耳には入りませんわ!
アルバート様の反応にのみ全集中です!
「う〜〜〜〜〜ん……」
アルバート様、首を右に捻って、左に捻って、唸りを上げて……
とても迷っておられるご様子。
「どっちも美味かった、じゃダメなのかな…?」
ダメですわ!
「ダメだよ!」
それじゃ勝負の意味がございませんでしょう!?
今回の料理だけで決められないのであれば、今までの全部を引っくるめての判定でもいいですから!
正直に、ストレートに!
アルバート様にとって、今までで一番美味しい料理を作ったのは、誰なのか!
白黒ハッキリさせてくださいませ!
「……それなら、父上かな?」
え。
「え」
「えええええッ!!???」
わたくしたちが一斉にババッと振り向いた先で。
ギルバート様が、目ん玉が飛び出んばかりのビックリ顔になってらっしゃいました。
って、驚いたのはこっちの方ですわ!
一体どういうことですの!?
〜回想〜
「おや、アルじゃないか。こんな夜中に、どうした…?」
「あっ!?父上!?」
「うん?……そっちは厨房しかないが」
「その……お腹減っちゃって、眠れなくて……」
ぐぅぅぅぅぅ………
「はははっ!」
「わ、笑うなよー!?」
「ああ、すまんすまん。しかしアルよ、おまえ夕食をあれだけおかわりしていて、まだ足りなかったか」
「だって……なんか知らねーけど食っても食っても腹が減るんだよ!」
「まあ成長期ってことなんだろうなぁ。どれ……ちょっと待ってろ」
「父上?」
「私も夜食をつまみに来たのでな」
「なーんだ、父上もか」
「小腹が空いては気が散って書類仕事もはかどらん。うーん、すぐ食べられそうなのはパンとチーズくらいか」
「俺も!俺も食う!」
「ああ、一緒に食べよう。しかしこれだけでは味気ないな。……そうだ」
「あれっ?父上、料理なんてできたのか?」
「そんな大層なものではないが。私だってミルクを温めるくらいはな」
「わー。ホカホカでいい匂い!」
「少しだけ砂糖も入れてやろう。ほら、アルの分だ」
「ありがと、父上!」
「たくさん食べて、強く丈夫に育てよ。アル。……おまえはうんと長生きしてくれ」
「うん!俺、すっげー強くなるぜ!」
〜回想・完〜
…アルバート様いわく。
まだお城に上がる前の幼い頃、夜中にそうやってこっそりとギルバート様とお夜食を取られたことがあったそうです。
ギルバート様は、そういうところがおありですわね。
わたくしたち使用人に命じれば、いくらでもちゃんとしたお夜食をご用意して差し上げましたものを。
というか、上級貴族なのですから、使用人を呼び出して使うのが普通です。
なのに、既に就寝しているわたくしたちに遠慮して。ご自身で簡単に済ませてしまわれて。
時として変なところで妙な気遣いを発揮するお方なのですわ。
でも、それが功を奏して、思いがけず親子の交流の時間が持てたのですね。
「父上、夜遅くまで仕事してて忙しそうだったのに。俺のためにわざわざ鍋でミルクあっためて出してくれてさ。……俺、すっげー嬉しかったんだ」
それがアルバート様にとって、今までで一番美味だった料理。
ギルバート様との優しく穏やかな時間と共に、強烈に記憶に刻みつけられているのでしょう。
フッ…!
勝てっこありませんわぁぁぁぁーーーーーッッ!??(絶叫)
もう!もうわたくし!
汗顔の至りです!
腕を振るって、技巧を凝らして、美しく飾り立てたフルコースを出しさえすれば勝てるなどと思い上がっていた自分が恥ずかしい!
気付けば、その場に崩れ落ちて膝をついてしまっていました。
…あっ。
すぐ隣で、エドワード様も似たようなorzのポーズになってらっしゃいます!
とてつもないシンパシーを感じますわ!
「か……勝てないっ……!!!勝てるわけがないっ……!!!」
ええ、ええ。
分かりますともそのお気持ち!
わたくしたち、大事なことを忘れてしまっていましたわね……
料理は、心。
食べる相手のことを思い遣って作る心こそ、至高の調味料。
それを忘れ、料理の優劣を決めてくださいまし……などと要求してアルバート様を困らせていたわたくしたちが、一番になれるはずはなかったのですわ……
「おまえは変なことはよく覚えてるんだなぁ……」
ギルバート様。
呆れたように言って笑ってますが、その実かなり嬉しそうです。
そりゃーそうでしょうねぇぇぇぇ……!!!
エドワード様と一緒になって、思わずギリギリと歯噛みして睨みつけてしまったわたくしですが。
…かなうわけ、ないですわよね。
大事な、親子の思い出のレシピには。
こうして。
料理勝負は幕を閉じました。
まさかの大穴、ギルバート様の勝利という形で。
わたくしにとってはシェフとしての矜持を賭けた大一番の勝負でしたが……
逆に、教えられてしまいましたわ。
これからは、料理を口にする相手のことをしっかりと考えて、心を込めて作っていきましょう。
「僕も……反省したよ。アルのために愛情たっぷり込めてたつもりだったのに、フュリューリンゲン卿の足元にも及んでいなかった」
まあ、エドワード様。
殊勝ですこと。
「これからは、もっと、もっと、もっと………もっと!アルのことを想って料理しないとね!」
おっしゃる通りですわ!
争い、いがみ合っていたわたくしたちですが。
勝負がドローとなって終わってしまえば、ノーサイドです。
お互い、頑張っていきましょうね!
ブルッ!
「な、なんか……妙な寒気が!?」
「どうしたアル?急に震えたりして。まさか風邪か?」
「い、いや、そんなはずはねーんだけど……」
「……ホットミルクでも飲むか?」
「え?わーい!ありがと父上!」
三世の契りは本来もっと別の意味だけど奴は承知の上であえて使った。
気持ちが伝わればそれでいい!
何度生まれ変わっても逃がす気はさらさらないのだ。
怖っ。




