ワイバーン事変2
ダンジョンの中もモンスターで溢れ返ってるって言うので。
騎士団には外で待機してもらい、俺とエドだけでサイモンさんのところへと向かった。
ダンジョン内に足を踏み入れたとたん、そこらじゅうからワサワサとモンスターが襲い掛かってきたので、蹴散らしながら。
この『マッドの館』は基本的にはフィールド型ダンジョンだが、その中にポツンと不自然な館が一軒建っている。そこがサイモンさんの常駐してる住居兼研究所だ。
サウザンド王国を出奔する前は、ダンジョン管理と鍛錬のために、何度も訪れていた場所だった。
なので、今更なんの遠慮もない。
エドが先に立って館の正面扉を開け、ズカズカと乗り込んでいく。
…エドの足音がいつになく荒い。めっちゃ憤りがこもってる。
廊下を素通りし、最奥の研究所のドアもバーン!と躊躇なく開け放った。
「サイモン!!!」
険のある大声で呼ばわるエド。
サイモンさんは片隅にある机に向かって書き物をしていたが、顔を上げて呑気に振り返ってきた。
「んー?ああ、チミたちかー。ひっさしぶりなのだー」
相変わらずマイペースな人だなぁ。
悪い人じゃないし、いつだって悪気はない。
気さくに接してくれるので、俺はある種友達みたいに思ってる。
でも、やっちゃいけないことを自覚もなく盛大にやらかす人でもあるんだよな…
今回も。
エドが眦を吊り上げて、詰問口調で問い質した。
「またしても無計画に上位モンスターを量産して周囲に被害を出しかけてたって聞いたぞ!どういうことだ!?」
「あっ、それなー!聞いてくれー!」
どう見てもエドは激怒してるのに、サイモンさん。
話を振られて、むしろ嬉しそうにニコニコしてる。
…あっちゃー。
エドの機嫌がみるみる急降下していくぞ。
まだ本題にも入ってないのに。やべぇ。
「こないだ『緑の楽園』と次元ゲートが繋がっただろ?エドワードくんが鍵かけてっちゃったから、僕だけじゃあっちに移動はできないが……ダンジョン同士の繋がりは安定して強固になったままだったのでなー。色々と試してみちゃったのだっ!」
なんでも、次元ゲートで接続されてることによって、ふたつのダンジョン間で魔素の共有が可能になったんだそうな。
『緑の楽園』はずっと古くからある自然発生ダンジョンだった。潤沢な余剰魔素がある。
それをこの『マッドの館』へと流入して使用することができるんだって。
「んで、使えるってなったら、上限はどんだけかなー?って確かめないとだろ?最大値と最小値のチェックは基本のキだものなー」
「キ◯ガイのキの間違いじゃないのか!?」
エドが辛辣なことを言う。
サイモンさんはそれでも明るく笑ってた。
「なっははははは!エドワードくんは相変わらずキレッキレだなー」
サイモンさん…
エドのやつ、そろそろ本当にブチ切れそうだから。
そのへんにしてくれ…
「いやー、すまんすまんっ!だけど僕だってなにも考えてなかったわけじゃないんだぞー?」
そうなのか?
「以前エドワードくんが、ダンジョンの出入り口にモンスターの通過できない結界を張っていただろう?だからいくら増やしても大丈夫かなって思ってたのだー」
あ、そういえば。
エドも失念していたようで、ちょっと驚いた顔してる。
でも、だったらなんで?
外の雑木林にまでモンスターが溢れてたぞ?
「それがなー。よそのダンジョンからもらってきて魔素の総量が大幅に上がったために、結界の耐久度を超過してしまったようでなー」
えー!?
「あと、ついにドラゴン種を同時に二体生み出せるようになったのだがなー?」
以前は魔素不足で一度に作れるドラゴン種は一体までだった。
二体になったってのは、すごい進歩だが。
「相性が悪かったみたいで、生み出した瞬間からがっぷり四つに組み合って大暴れしちゃってなー。ドラゴン同士の激突はキョーレツだからダンジョン全体が震撼するレベルだった。そのせいでますます結界にも歪みが出ちゃって、しまいにはパーンって破裂して無効化しちゃった」
「まとめると結局は全部おまえのせいってことだろ!」
エドがたまりかねたようにツッコんだ。
サイモンさんはそれでも平然として、
「ううん?それは言い過ぎだと主張するぞっ!」
「なんだと!?」
「エドワードくん、許可してくれたじゃないか。僕にここで研究を続けていいって。その流れで、上位モンスターを生み出しても討伐してくれるってのも約束してくれたはずだ」
確かに。
以前は俺とエドで、ダンジョン管理と鍛錬がてら、ここのモンスターを定期的に間引きにきてた。
しかし俺たちは国を出奔してしまった。
代わりにその役目を担うことになったのが、国の正規軍。騎士団だ。
サイモンさんも、やらかしたと気付いてすぐに、通信用の魔道具で連絡を入れてくれたらしい。
ところが、派兵されてきた騎士団が……さっきの有り様で。
俺たちが偶然ここに戻ってきてなかったら、おそらくは壊滅してただろう。
「僕だって、エドワードくんに散々言い含められてきたから報連相の義務は怠らなかったんだぞ?なのにそっちは討伐の約束を果たしてくれなかったのだ」
「いけしゃあしゃあと…!まるで僕たちにも非があるって口ぶりだな!?」
「事実、その通りなのだー」
「このっ…!」
…やめろ、エド。
俺もうっかりしてたけど、指摘されてみりゃサイモンさんの言う通りだ。
国を出奔する際に、俺は自分のことしか考えてなかった。
いや、のっぴきならない理由があって、自分のことだけで手一杯ではあったんだが…
そんなの言い訳にもならない。
エドまでくっついてきやがったから、このダンジョンの管理に問題が出てくることくらい、想定しなくちゃいけなかったのに。
今の今まで、気付きもしなかった。
自由気ままな冒険者だー、なんつって、ずっと好き勝手にやってた。
一度は次元ゲートを通ってここに戻ってきた時もあったのに。
俺たちがいなくなったせいでどんな影響が出るのかなんて、全然考えもしなかったんだ。
悪いことした。
サイモンさんにも、騎士団のみんなにも。
俺たちももう子供じゃないんだから、自分の行動にはもっと責任を持たなくちゃいけないよな。
「アル……」
「んー、分かればいいのだ」
「サイモンおまえ!?アルがこう言ったからって調子に乗って…!」
「いや、僕も言い過ぎだったのだ。なんだかんだでエドワードくんもアルバートくんもこうして戻ってきてくれたんだから、まだ約束を破ったわけじゃなかったものなー。ギリギリで」
ああ、ちゃんとする。
運良く実害が出る前に間に合ったんだ。
今後のことはまた別で考えるとして、まずは今溢れてるモンスター。きっちり討伐して責任を果たすぜ!
なあ、エド!
「………アルがそう言うなら。サイモンにはまだまだ言いたいことが山程あるけどね…!」
それも後で話し合おうぜ。
「うむっ!チミたちとの会話はいつも有意義だから、僕としても望むところなのだー!」
サイモンさんが嬉しそうに笑ってた。
と、ゆーわけで。
俺たちは急遽、ダンジョンモンスター討伐クエストに当たることになった。
コアを通して状況を確認したエドいわく、
「本当に無茶苦茶な数が生み出されてる…!これ、一気に全部討伐は現実的に不可能だ。数日掛かりの大仕事になるよ…!」
とのこと。
エドの頬が引き攣ってたから、マジでシャレにならねー大軍団みたいだな…
とりま、一番の大物から片付けよう、ってことになった。
二体のドラゴン。
こいつらをどうにかしない限り、出入り口の結界も修復できない。
居場所の特定は簡単。
エドがコアを通して把握できるってのもあるが、それ以前に。
…存在感がでかくて派手すぎるんだよ。
一体はボルケーノドラゴン。
土と火属性のドラゴンで、ビジュアル的にはあれだ。ステゴサウルスみたいな感じ?
ただし背中に生えてるギザギザが燃え盛る岩と炎の塊になってる。
四足歩行で、動作はそこまで素早くない。
が、全身を燃え滾らせて炎の塊みたいになって突進していく攻撃は、重厚にして強烈だ。
その体当たりを真っ向から受け止めてるもう一体は、ディープシー。
水属性の、水棲ドラゴンだな。
本来は海にいる種だというが、陸地でも活動は可能。
ウミガメみたいな甲羅と手足を有しており、身動きは取りづらそうだが、水属性の魔法やブレスを駆使して対抗してる。
灼熱のボルケーノ・アタックを食らってもビクともしていない。水が蒸発するジューッて音と水蒸気が凄まじいが、あれは全部水魔法のバリアから出てるな。ディープシー本体にはまったく攻撃が届いてなかった。
突進をいなしたら、今度はディープシーから反撃が。
甲羅から出てる頭部はカメと違ってやたらと首が長いんだが、その首をしならせて猛烈な勢いで水流ブレスを放射した。
水属性が炎とぶつかって、またもや激しい水蒸気が!
二体のガチンコ勝負の余波で、周辺の森だったところは広範囲にハゲっちょろげの水浸しだった。ディープシーが鎮火してくれるおかげで、森林火災にはならずに済んでたが…
「こ、これっ……早めになんとかしないと本気でマズいよ!?」
エドが酷く焦っていた。
ついキョトンとしちまう俺。
確かにドラゴン同士の喧嘩、やべーけど。
今更そんなに焦ることあるか?
「本当に相性最悪なんだよ!これじゃ下手したら水蒸気爆発がいつ起こるかも分からない!」
おおっ!?
すいじょーきばくはつっ!
俺も聞いたことあるぜ!
なんか、こう、あれだ……
すっごいヤバい爆発だろ!
「その認識で合ってるよ!」
じゃあ、こうしちゃいられねえ!
珍しいドラゴン種だから、できれば討伐後は素材なんかも確保したかったが。
そんな悠長な場合じゃなさそうだ。
分担しようぜ、エド。
俺はボルケーノドラゴンをやるから!
「分かった!僕はディープシーをなんとかするよ!」
簡単に打ち合わせると、俺たちはそれぞれの相手に向かって駆け出した。
幸い、ディープシーのブレスに押されて、ボルケーノドラゴンはあっちの方まで退いている。すぐまた突進していくんだろうが…
その前に、俺が割り込むっ!
ボルケーノドラゴンとディープシーの直線上に立ち塞がり、よっしゃ来い!と身構える俺。
とたん、爬虫類独特の虹彩の両眼が、ギロッと睨んできた。
ターゲットが俺に切り替わった証拠。
あるいは、邪魔すんじゃねえ!的な視線かもしれないが。
どっちにしろ、好都合だ。
巨大な全身を灼熱に染め上げて、ボルケーノドラゴンが俺へと突っ込んでくる。
奴が駆けるだけで大地がズシンズシンと重厚な音を立てた。
超ヘビー級。その攻撃は超メガトン級だろう。
だが!
ドガッ!!!
俺だってパワーには自信がある!
ボルケーノドラゴンの鼻面あたりに両手をついて、全力で突進を押さえ込んだ。
靴底が、ザリッと音を立てる。
ちょっとだけ地面を擦って後ろに下がっちまった。
やるな!
さすがはドラゴンのパワーだぜ。
あと、あっちい!
こいつ全身メラメラ燃えてんだもん!
気張ってるとなんとか我慢できるが、熱いもんはめちゃ熱い!
…装備を新しくしといてよかった。
これ、前のへっぽこ装備のままだったら一瞬で服が燃え尽きてマッパになってるやつだろ。
危ねーとこだった…!
ともあれ、少し押されはしたが突進は食い止められた。
でもあんまり長く押さえ込んでたくない。熱いから。
早めにケリをつけるのが吉だ。
ちょっとばかし、体勢はよくないが…
ここは強引に。
おりゃっ!!!
ズ・ズーンっ!!!
押さえ込んだまま鼻面を両手で掴み直して、徳利投げだぜっ!
ぶん投げられたボルケーノドラゴンは横向きにグルッと一回転。腹の側を天にして倒れ込んだ。
思った通り、こっち側は火の勢いが弱い。ボルケーノドラゴンの全身を包む炎は、背中のギザギザから噴出してるみたいだもんな。
防御力も薄そうだ。
俺はボルケーノドラゴンが身を起こしてくる前に、地を蹴って大きくジャンプ!
無防備な腹に、ジャンピング・ニードロップだっ!
ドゴン!!!
っていう確かな手応え。そして、
…ァアアアアアア…
か細い叫びを最後に上げて、ボルケーノドラゴンは沈黙した。燃え盛っていた炎も消えていく。
火は、こいつの命の灯火そのものだった。
それが消えたってことは…
討伐完了!
よっしゃ!
俺はボルケーノドラゴンの巨大な腹の上から飛び降りると、エドの方はどうなったか振り返ってみた。
ちょうど、あっちも決着がつくところらしい。
ディープシーの姿が、でっかい甲羅だけになってる。中に首手足を引っ込めて完全防御体勢だ。
エドがそこまで追い詰めたってこと。
そして今、トドメの一撃が放たれた。
「フレアウィップ・ロンド!」
火属性の攻撃魔法。
うねうねと自在に蠢く幾筋もの炎の帯が、甲羅に空いた穴から容赦なく内部へと侵入していく。
中で、猛威を奮っていることは想像に固くない。
やがて甲羅の上部から煙が上がり、ジュー…という焼け焦げた音と、香ばしい匂いが漂ってきて。
それがディープシーの最後になった。
ドラゴン退治は成った。
物質と化した二体の死骸は一旦エドの次元収納へと。
中身がたぶん黒焦げのディープシーはともかく、ボルケーノドラゴンの方は解体すれば素材も取れそうだ。
で、今日はとりあえずここまで、ってことにした。
他にもまだ大量のモンスター群がいるんだが、本当に大群すぎてキリがねえってエドが言うし。
ドラゴンの猛威がなくなれば、出入り口の結界は修復できる。
サイモンさんの待つ館に戻り、エドがコアを操作して、早速結界を張り直してた。
「念の為、前よりも強固なものにしておいたよ。……皮肉なことに、魔素が潤沢に溢れてるおかげで結界を作るのも簡単になってたし」
「素晴らしいっ!それなら……」
「だからってまたドラゴン二体同時生成とか、絶対ダメだからね!」
なにかを期待して言いかけていたサイモンさんを遮り、エドが機先を制してピシャリと言った。
断固とした厳しい口調と表情だった。
サイモンさん、むうっと唇を尖らせて残念そう。
だけど、これは俺もしょうがないって思うなぁ…
俺たちがいる時だったら討伐もできるけど、そうじゃなかったらまた今回の二の舞いだろ?
「おっ?じゃあじゃあ、チミたちがいる今のうちだったらいーよなっ?次はフォレストドラゴンとか生み出してみたいなーって…」
「サーイーモーンー!?」
エドが本気で怒り出してる。
…サイモンさん。
ごめん、自重してくれ。
せめて今のスタンピード状態をなんとかするまではさ。
さて。
すったもんだあったけど、色々と相談して。
俺たちはダンジョンモンスターを間引くために、しばらくここに留まることにした。
それに、元々の目的だったワイバーンのタマゴのことも相談したんだが、
「ならば、このダンジョン内に巣をこさえさせて、しばらくそっとしとくといいのだ。ワイバーンのタマゴだったら、おそらく1、2ヶ月くらいで孵るはずだからなー」
というわけで、チカラとワザのためにも、どっちにしろ当分はここを離れられない。
ある意味でちょうどいいタイミングだったのかもな。
サイモンさんはダンジョンフィールドに、ワイバーンの巣作りによさそうな渓谷を作ってくれた。
フィールドを大掛かりにいじれるのも、魔素が潤沢になったおかげらしい。
なにか俺たちにも手伝えることは……と聞いてみたんだが、
「下手に人間が手出ししない方がいいと思うのだー。あいつらは元がダンジョンモンスターで野生とは少し違うが、それでも繁殖本能みたいなものはちゃーんと備わってるはずだからなっ」
なるほどな。
これは俺が無粋だったぜ。
なんでも手を貸して助けようなんて思うのは、人間の傲慢なのかもしれないな…
ちょっと反省する俺だった。
と、サイモンさんが急になにやら首を捻りだした。
「…うう〜ん………おっかしいな…?」
な、なんだ?
なにか問題でもあるのか!?
だったら言ってくれ!
あいつらはモンスターだけど大事な仲間だ!なんでもするぜ!
「いや、そーいう問題とかじゃーないんだけどなー?」
ええい、まどろっこしいな!?
サイモンさん、この際ズバッと言ってくれよ!
「んんん………いやなー?あのワイバーンたちは僕がこのダンジョンで生み出したやつじゃないか?」
うん、そうだったな。
出奔する前に、俺の方からワイバーン作ってくれって頼みに行ったんだ。よく覚えてる。
エドも同じようにサイモンさんに頼んでたんだな。そりゃそうか。
「あの時、僕はもちろんチミたちのためにワイバーンを作った。そればっかり考えてたから定かじゃないのだが………僕、二匹ともオスをイメージして生み出した気がするのだよなー?」
………。
…え”。
「チミたちどっちも男の子だろー?だからワイバーンも同じようにオスでいっかなって……漠然と考えたよーな覚えが、あるよーな、ないよーな…?」
………。
は、ははははっ…
なに言ってんだよ、サイモンさん…
男同士で番になったり、ましてタマゴが生まれたりするはずねーじゃん…
きっと片方はメスだったんだよ。きっとそうだ。
そうに決まってる!!!
「ああっ…♡さすがは僕たちのワイバーンだよっ!まるで僕とアルとの未来を示唆するかのようだねっ♡」
ひぃぃぃッ!!?
エドが!
なんか恍惚とした表情で!?
「うーん、ちょっと確かめてみよっかな?」
あああああサイモンさーんッ!?
チカラとワザの方にトコトコと歩いていって!?
や、やめてくれ!?
いや絶対にそんなはずはないって信じてるけどな!?
だからこそわざわざ確認する必要なんてないってゆーか、事実をハッキリさせるのが怖いってゆーか!?
と、とにかく!
やめろーーーーーッ!!!???
「あ、やっぱりなー。こいつらどっちもオ
わーっ!わーっ!わーっ!わーっ!わーっ!わーっ!わーっ!わーっ!
聞こえない!聞こえないーッ!!!
「僕が生み出すときになにかをバグらせちゃったのなかー?それともダンジョンモンスター特有の要因か…?うーん、これまた興味深いっ!!」
「ねえアル、ワイバーンみたいに僕たちも…♡」
聞こえないっつってんだろーが!?
俺は両手で耳を塞ぎ、その場にしゃがみ込んでうずくまり、完全防御体勢を取った。
…何故か、泣きたい。
***
それから、おおよそ1ヶ月後…
タマゴが無事に孵り、ちっちゃいワイバーンの雛が誕生した。
めちゃ可愛かった。
新しい命は、いつだって尊い。
うん…
だから、それ以外の細かいことはどーだっていいんだ。
「ねえ、アルってば…♡」
どーだっていいんだったら、いいんだ!
俺はなにも気付いてない知らない認めないッ!!!
絶対にだ!(涙)
何が起こるか分からないのが異世界ダンジョンの恐ろしさ




