ドリュー退治2
翌日。
また元気にドリュー退治だ。
「おはようございます、アルバート様!」
「今日もよろしくお願いしますだ!」
対ドリューシフトのみんなも、元気。
どの表情も明るいし、心なしか血色もいいような…?
「いやぁ、アルバート様のおかげで悩みの種だったドリューのやつらもどうにかできそうですし」
「それに昨日は、何年かぶりに肉も食えましたから!」
ん?
肉…?
なんか変な気がしたので詳しく聞いてみたら、俺が倒したドリューの肉を食ったんだそうな。
小さくて食いでがなさそうだった上に、俺が踏み潰してペッシャンコだったはずだけど…?
あれを捌いて、可食部分を取り出したってのか。
ドリューって、そんなに美味いのか?
「まあ普通の人たちなら食わんでしょうなぁ」
「けど俺たちからすると久しぶりの肉ってだけで、もう…!」
………。
えーと。
つまり、本当だったらマズくて食えたもんじゃないけど、ここの領民にとってはごちそうだったと?
ち、ちなみに、みんなは今までどんな食事を…?
「一日に一回か二回、麦粥なんかを…」
「水でかさ増しして腹を満たすんでさぁ」
「あ、でも時々は贅沢して野菜の切れっ端なんかを入れたりしてましたよ!」
…うぐぅッ!??
俺は思わず目頭を抑えて呻いた。
昨日、エドの作ってくれためちゃ美味いハンバーグを俺たちだけで食ってたことにも、罪悪感を禁じ得ない。
そりゃ別に悪いことしたわけじゃないけどさ…
こんなの聞いちゃったら…!
「昔は、近くの森で時たま狩猟なんかもしてたんですけどねぇ…」
「ここんとこはそんな余裕はありませんでしたから…」
森!
なにか獲れるのか!?
「ボアとか、ホーンラビットとか。たまに危険なベアーが出ることもありましたけど」
せいぜいEからDランク程度のモンスターってことだな。
俺が行っても、逃げられちまうかもしれねーけど…
いいこと聞いたぜ!
俺は、決めた。
その日の夜。
畑でのドリュー退治を終わらせてから、俺はエドも誘って一緒に森へと向かった。
もちろんモンスターを仕留めるためだ。
つーか、肉!
みんなに獲ってきた肉をたらふく食って欲しい!
「だからってわざわざこんな遠くまで……アルってば本当にお人好しだよね」
モンスターが出るわけだから、森は町の結界の範囲外にある。
当然、それなりの距離を歩くわけだが。
そんなこと言うエドだって。
思うところがあったから、一緒に来てくれたんだろ?
「まあ、ね……正直、中央から派遣された補佐官まであんな状況だったとは思わなかったよ。今の制度では、領主とのパワーバランスに問題があるとしか言い様がない」
だよな。
あの補佐官だった領主代行の人、領民のことちゃんと気にかけてくれるいい人なのに。
今までどうすることもできなかったなんて、おかしいぜ。
政治とかに疎い俺だってそー思う。
もっと強い権限持たせてやりゃよかったのに。
「難しい問題なんだよね。今回のケースでは結果としてアルの言う通りだけど、下手に強権を付随しすぎると、それもまた不正腐敗の温床となる可能性がある。ちょうどよく機能するシステムを構築するのは、並大抵のことじゃないんだ……」
そっか。
俺が考えるみたいに、単純なことじゃないんだろうな。
にしても、エド。
おまえは色々考えててすごいなぁ。
俺にくっついて出奔してきちまったけど、やっぱ戻った方がいいんじゃないか?
おまえみたいな為政者がいた方が、この国も安泰だろうし…
「いいや、僕はむしろ出てきてよかったと思ってるよ。実際にこうして地方に足を運ばなければ、こんな現状に気付くこともなかったんだから」
なるほど。
そーいう見方もできるな。
「なにより、僕がアルと離れるなんてありえないよ!!!」
…結局それかー!?
まあ俺も助けられることが多いから、あんま強くも言えねーけど。
おまえがいなくなった後の王城、どうなってるんだろな…?
「きっとウィルが僕に代わって頑張ってくれてるよ」
おまえは一度ウィルに本気で謝れよな!?
ったく。
とかなんとか、しゃべってるうちに。
森の、結構奥の方まで進んできた。
まだモンスターとはエンカウントしていない。
エドの光魔法であたりを照らしても、鬱蒼とした草木があるばかり。
「やっぱり弱いモンスターだと僕たちからは逃げちゃうんだろうね」
なんとかできねーかな?
なんだかんだ、不便なことが多すぎる。
うまく気配を消すとか…
逆に、誘き寄せるとかさ。
「気配を消す方法については、当面の課題だね。今回は、これを使おう」
エドが何か次元収納から取り出した。
あ、それ。先輩冒険者がこないだ教えてくれた…?
「そう。魔物寄せ」
なんでもモンスターの好む匂いのついた粉で、あたりに振り撒くと近辺のモンスターがわさっと集まってくるんだとか。
冒険者ギルドで大好評販売中!お値段銅貨8枚の超破格っ!
…あれ?…教えてくれたのって酒場の宴会に加わってたギルド職員さんだったっけ?
ともかく、モンスター討伐依頼の時はあった方が便利だからって、こんなアイテムが冒険者ギルドでは扱われてるんだ。
エド、買っといてくれたんだな。
「そのうち必要になるかもって思ってね。まさかこんなに早く使うとは思わなかったけど」
備えあれば憂いなしってやつだな。
おまえがいると本当に助かるぜ。
「アルぅ♡」
…だからそーいうのやめろっつの!
感謝してるのは本当なのに、下手に褒めることもできやしねえ。
「ふふふっ。…じゃあ、撒いてみるよ」
エドが小袋を逆さに振って、魔物寄せをあたりに撒き散らした。
見た目、ケシツブみたいな小さな粉だ。空気中に拡散してすぐ見えなくなった。
とたん、なんとな〜く甘いような匂いが…?
「え。僕は何も感じないけど。アルは嗅覚も鋭いからかな?」
う〜ん、なんだか鼻がムズムズするぜ。
それに…
………!
まわり中から、複数の気配が近付いてくる!
「モンスターだね!」
魔物寄せ、効果は抜群だな!
まず現れたのは、ちっこいウサギ!
「ホーンラビットだよ」
よーし、悪いけどこれも弱肉強食の定めだ!
俺のグーパンで…!
こてっ
………。
仕留めようと思ったら、その前にウサギは泡吹いて倒れちまった。
いやこれ……し、死んでるーッ!?
「前のスライムの時と同じだね。ホーンラビットって、一般人でも頑張れば倒せるくらいの弱いモンスターだから」
おおおおおっ……
スラポンたちのことを思い出すと、今でも涙で目の前が滲むぜ…!
だが、泣いてばかりもいられない。
とりま、このホーンラビットの肉は確保だな。
よし、次だ!
奥の茂みから、一直線にこっちに向かってくる気配!
これはちょっと大きいぞ!
「ボア……いや違う、変異種のストレンジボアだ!」
なんか変な模様のイノシシ!
下顎から飛び出た長い牙が凶暴そうに見える。
が、掴むにはちょうどいい!
俺は両手でそいつの左右の牙をガッシと捕らえ、真正面から抑え込む体勢になった。
足を踏ん張って、それ以上の突進を阻む。
ぶん投げるにはちょっと狭いな。
ここは……こうだっ!
ゴッツン☆
渾身のヘッドバッドだ!
俺は頭の中身はあんま良くないけど、頭のガワは頑丈なんだぜ!
地面を掻いていたイノシシの四つ足の動きが止まった。
ガクン、と脱力した気配を感じたので、俺も手を離す。
イノシシの巨体はそのまま横倒れに倒れて、地をズ・ズーンと揺るがした。
よっしゃ、仕留めた!
こいつはでっかいから肉もたくさん取れそうだ!
「仕留めた獲物は一旦次元収納に収めておくね?」
ああ、頼んだエド。
俺は次を待ち構えるべく、向き直った。
まだまだ、奥から気配が近付いてくるのを感じる。
今度のはさらに大きな気配だな。
!
クマだー!
いや異世界じゃベアーっていうモンスターだっけ!
「これも変異種のファンキーベアーだよ!?どうしてこんな、変異種ばっかり…!?」
そこそこ強そうだが、動きはそんなに機敏じゃない。
俺は仁王立ちで現れたベアーの懐に素早く飛び込み、鳩尾にグーパンを叩き込んだ。
それで終わった。
炯々と輝いていたベアーの両眼から光が消える。
が、仁王立ちのままだ!?
死してなお倒れない、覇王みてーな絶命の仕方しやがった!?
くっそ……モンスターのくせに、ちょっとカッコいいじゃねーか…!
「いや単にたまたまバランスが取れただけだと思うけど。そんなことより、おかしいよ。変異種って、滅多にいないはずなのに。同じ場所で同時に二種類も発生してるなんて…」
それこそ、たまたまなんじゃ?
「いいや………分かった!領民たちが猟をして間引くことをしてこなかったから、森の中ではモンスターが繁殖して変異種も誕生しやすい環境になってたんだ!」
おおっ!?
そーいうことか!?
どんなことにも原因があるし、物事は繋がってるもんなんだなぁ。
「そんな呑気なことじゃないよ。これ、僕たちが先に狩りに来たからよかったけど、領民たちが気付かずに森に入ってたら大惨事になってるとこだよ」
変異種や上位種のモンスターはおおむねCランク以上。
俺たちみたいな冒険者ならともかく、一般人じゃ到底太刀打ちできないもんな。
うっへぇ、危機一髪じゃねーか!
「この分じゃ、他にもいそうだよね……」
だな。
じゃあ、俺たちで手強いやつは全部倒しちまおうぜ!
領民たちがまた狩りを再開できるようになった時、危なくねーようにさ!
肉を確保する目的も達成できて、一石二鳥だし。
「アルならそんなこと言うと思ったよ」
エドは苦笑して、頷いてくれた。
それからも、本当にいろんなのが出てきた。
まず、最初のウサギにちょっと似たやつ。
「上位種のキラーラビットだよ」
やたらと派手で立派なツノの、シカ。
「キーニングディアー。変異種だね」
紫色の変なサルの群れ。
「変異種のテイラーモンキーだ。こいつは食べられないから、僕の魔法で駆除しておくよ」
おまえの魔法って、強すぎて跡形残らねーから、素材もダメにしちまうもんな。
じゃあサルは任せた。
さっきとはまた違うイノシシ……こいつは知ってる!
「上位種のジャイアントボア、仕留めるの二回目だもんね」
でっかい緑色のヘビ!
「グリーンスネークと間違いやすいけど、ビリジアンスネーク。色は似てても強さは段違いだよ」
こいつも変異種なのか。
肉は食えるのかな?
「爬虫類系のモンスターの肉は鶏肉に似てるらしいね」
なら確保だ!俺がやる!
梢の上から、なんか飛んできた!
「ダークアウルだ。鳥系モンスターでもこいつは夜行性だから」
よっしゃ鶏肉…いや梟肉ゲット!
やがて魔物寄せの匂いが薄まり、効果も切れてきた。
その頃にはもう、十二分な量のモンスターの肉を確保できてたから、問題ないけどな。
目ぼしい強いやつも、あらかた片付けられたと思う。
「念の為、もう何回か討伐に来た方がいいかも。その方が安心だよ」
そうだな。
でも、それはまた明日以降だ。
俺たちは町に引き返し、待っててくれた領主代行の人と一緒に遅めの夕食を済ませて、眠りについた。
明けて翌日。
またドリュー退治のために、みんなが集まってきてくれてる。
だけど、今日はちょっと待ってくれ。
仕事に取り掛かる前に、腹ごしらえをしよう。
「えっ……これは!?」
「モンスターですか!?しかも上位種ばっか!?」
肉だ!
捌いて、みんなで食おうぜ!
「えええっ……で、でも……」
「いくらなんでも、そこまで甘えるわけには…」
「贅沢を覚えちまったらきりがねえし…」
みんな遠慮して、なかなか手を出そうとしない。
「アルバートぼっちゃま。お気持ちはありがたく頂戴いたします。ですが、こんなことはいけません」
ばあやが進み出て、代表するように口を開いた。
「私どもは皆、分かっています。アルバートぼっちゃまがいつまでもここにいてくださるわけではないと。もう既に十分頼ってしまいました。これ以上は温情に甘えたりせず、自らの力で生きていくようにしなくては…」
ばあや…
立派だな。
みんなも。
ずっと辛いことばっかだったろうに、すごく立派だ。
そういう考え方、俺は好きだ。
でも、思うんだ。
ここのみんなは、今まで普通じゃない酷い目に遭ってきたんだ。
だったら、たまにはいい目にだってあわなくちゃ、おかしいって。
「アルバートぼっちゃま、ですが…」
それにさ!
これは俺の勝手な我儘でもあるんだ。
みんな。ガリガリに痩せてて見てられねーんだよ!
せめてもうちょっと太ってくれよ!
でなきゃ心配で、ここから旅立てないだろ!
「まあアルバートぼっちゃま……女性に対して太れだなんて、随分ですこと」
うっ!?
ばあやに咎めるようにツッコまれ、怯む俺。
でも、冗談だったみたいだ。
ばあや、笑ってた。
少しだけ涙ぐんでもいたみたいだけど。
みんなも、笑顔で。
「分かりました、アルバートぼっちゃま。これは借りにさせていただきます」
「んだんだ。そのうち、ギルバート様が領主様だった頃みたいに、畑からたくさん収穫できるようになるでよ!」
「そしたら、またここに来てくだせえ!」
「おらたちが丹精込めて作った野菜、いくらでも差し上げますで!」
うん、そっか。
楽しみにしてる!
そんなわけで、領民たち総出で肉を食うことになった。
男たちでモンスターを解体して、ブロック肉の状態にした後は女性陣に引き継いで料理してもらう。
変異種や上位種のモンスターは大抵が高級肉で、ただ焼くだけでも美味い。
町の集会場でバーベキュー形式にして、次々に焼いては食っていった。
エドが手持ちの調味料の類も放出したから、ますます美味に。
みんなして笑顔で舌鼓を打ったんだが…
中でも俺の目を引いたのは、子供たちの反応だった。
どの子も痩せちゃってて、小さくて。たぶん今まで成長のための十分な栄養も取れてなかったんじゃないだろうか。
そんな子たちが、夢中になって肉を頬張ってさ。
「これがお肉なんだ…」
「ぼく、はじめてたべたよ!」
「すっごくおいしーね!」
あのクソ領主の代になってから生まれた子たちは、まさかの初お肉だって…
ドリューの肉はもちろんノーカンだ。筋張りすぎてて子供やお年寄りには噛み切れず、どっちにしろ食べられなかったっていうし。
俺、手洗いに行くふりをして、少し席を外して。
…物陰で、ちょっと泣いた。
切なすぎるだろー!?こんなの!!
もっといい肉たくさん獲ってくりゃよかった!
いや、今からでも…!
「落ち着いて、アル。気持ちは分かるけど、ばあやさんも言ってただろ。やりすぎは良くないって」
でもさぁ、エド!?
「あんな小さな子たちだからこそ。今から他人に甘えたり頼ったりすることを必要以上に覚えさせちゃダメだ。原体験はずっと残るからね」
ううっ…!?
「……とはいえ、全部の畑のドリューを駆除するのにはまだ日数が掛かるだろうし。その間に、あと何回かは森にモンスターを間引きに行くことになるだろう。狩りすぎた獲物を少しおすそ分けするくらいはいいんじゃないかな」
エドー!!!
もっともらしいこと言って誤魔化すの、さすがだな!
もしまたみんなが遠慮してきたら、その屁理屈でいこう!
「方便って言ってよ。人聞きが悪いなぁ、もう……」
エドは苦笑いしてたけど。
頼りになる相棒がいて、俺は本当に嬉しいぜ!
それから。
俺たちは、畑のドリューの駆除が終わるまで、領地に留まり続けた。
俺が畑に行ってる間、エドは領主代行の仕事を手伝って、やっぱり忙しくしてたらしい。
数日置きに、森にも赴いた。
そのたびに上位モンスターを討伐してきて、翌日はみんなで焼肉パーティと洒落込んだ。
その甲斐あって、俺たちが旅立つ頃には、みんなの痩けてた頬が少しだけふっくらしてきてた。
領主代行の人も頑張ってくれてるし。
これで安心して旅立てる。
そう、思ったんだが…
「行かねえでくだせえ、アルバート様ー!!!」
「どうかずっとここにいてくだせえ!」
「いっそ新領主に!それが無理なら領主代行の代行にー!!」
全員にめっちゃ引き留められた…!
領主代行の人にまでだよ!
なんで!?
「なんでもなにも……元から慕われてたところに、あれだけ加算点を加えたらこうなるよね…!」
エドが苦虫を百万匹は噛み潰したよーな苦々しい顔で!?
「もう!ダメだよ!ダメダメ!アルは僕だけのものなんだから!!」
だぁぁッ!?
引き留めようとする領民たちと張り合い出しやがった!?
つーか、誰がおまえのものだ!
ドサマギで変なこと口走ってんじゃねえ!
「そうですよエドワード様!アルバート様はみんなのアルバート様です!」
「いい度胸だね僕に向かってその発言……宣戦布告と受け取ったよ!」
やめんかい!
みんなも!
他人に甘えず頼らずちゃんと生きていくんだ……って言ってたのは、どこいった!?
「そういうことではないのです、アルバートぼっちゃま!」
ばあやー!?
「アルバートぼっちゃまがここから去ってしまわれるなんて……ばあやは、ばあやは……寂しくてたまらないんですーっ!!」
「そうですだ、アルバート様!」
「俺たちみんなあなたのことお慕いしてますっ!」
「ただずっと一緒にいて欲しいだけなんですーッ!!」
えええええ…
う、嬉しーけど…
………。
ダメだ。
やっぱそれは、できねーよ。
俺は冒険者のアル。
相棒のエドと一緒に、また冒険の旅に出る。
「ああっ、アル!アルはやっぱり僕だけを選んでくれるんだねっ!!」
だーっ!?
ややこしくなるから、おまえは口を挟むんじゃねえ!
「うん♡アル♡」
…と、とにかく。
俺は行くよ。
ここにはまた、必ず来るから。
「本当ですよ!約束ですからねっ!」
「領主の座でも領主代行の座でも、いつでも明け渡す準備をしておきますよ!」
…それは自重してくれねーかな、領主代行の人!?
「一日千秋の思いでお待ち申し上げますっ!」
重っ!?
めっちゃくちゃ名残を惜しまれながら、俺たちはその領地を後にした。
みんな、いい人たちばっかりだった。
母上のお墓もあるし。
また来るって約束はもちろん嘘じゃねーけど。
…うん。
当分はいいかな…
うっかりするとマジで新領主にされそーなんだもん。
きちんとした新領主が決定して落ち着くまで、近寄らんとこ。
「それがいいよ、アル。うん、絶対にそれがいい!」
はいはい。分かったから、エド。
次は、どこに行こうか?
ワイバーンに騎乗して、再び国境線を越え。
俺たちのあてのない旅は、続く。




