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転生してホモスパイラルから逃げられたと思ったら前世で俺の処女を奪ったクソ野郎とエンカウントしちまった件  作者: KP
第一章

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えげつないにも程がある!?


王城通いを続けて、かれこれ何年くらいになったろう?

エドは相変わらず俺の尻を狙ってる。

俺はなんとか回避して、今のところ事なきを得ているが。

…成長するごとにアプローチ方法が大胆になって来てる気がするんだよな。

近頃、とみに危機感を覚える。

前世と同じく、この異世界でも成人年齢は18歳。

その年まで、あともうちょっと。

大人になったら速攻で逃げ出してやるぜ…!という俺の決意は変わらない。

むしろ、逃げ出したい思いはますます強くなっていた。

…こんなことがあったんだ。




王城には、当たり前だけどそこで働いてる人たちが大勢いる。

中には、可愛い女の子も。

ってゆーか、たぶん容姿も雇用の選考基準にされるんだろうな。

王城勤めのメイドさんとか、めちゃ可愛い子ばっかりだ。

…ぶっちゃけ、少し期待してた。

元々は不本意な王城通いだったけど、ここの女の子と仲良くなって、ワンチャン付き合ったりできるんじゃ…って。

御学友って身分にされて四六時中エドにまとわりつかれてる俺だが、完全にずっとべったりってわけでもない。

数少ないチャンスを活かして、俺はここの女の子に果敢に声を掛けまくっていた。

一応断っとくと、12歳の頃からやってたわけじゃねーぞ。

転生して中身は大人でも、体が子供じゃ、相手だって変に思うだけだろうし。

下手したらエロガキ認定されて引かれるのがオチだ。

でも、成人年齢に近付いてきた今なら、女性を誘っても不自然じゃない。

ってことで、頑張ってたんだけど。

どの子も色よい返事をくれなかった。

使用人だから遠慮してるとか、禁止されてるとかじゃなくて、普通にすげなく断られてしまった。

俺って今世でも女子には非モテなのか…と落ち込むだけの結果で終わった。

俺、そんなにイケてないかな…?

エドみてーな腐れホモ野郎にはこんなにモテてるってのにな……ハァ。


って嘆いていたら、ある日、エドからじっとりとした恨み節をぶつけられた。

「…女の子なんかに鼻の下伸ばさないでよ」

バレてたんかーい!

面倒だからこいつには隠れてやってたつもりだったのに。

しかも全部フラれてるから、余計に気まずい。

でも、別に俺が後ろめたく思う必要はないことだ。

どーせバレてたんならと、俺は堂々と言い返してやった。

「なんか、ってなんだよ。男なら、これが普通だろ」

腐れホモを基準にものを言うなってんだ。

エドは拗ねたようにフンと鼻を鳴らして、毒づいた。

「…まあいいけどね。彼女たちは絶対に安全パイだから」

ん?

どーいうことだ?

「腐女子なんだよ、みんな」

「そりゃ婦女子だろ?」

「あはは、アルってば絶対違う字面で想像してる」

なんだ…?

よく分からなかったのでストレートに聞いてみたら、とんでもねー事実が発覚。

腐女子って、男同士の恋愛を勝手に妄想して楽しむっつー趣味(?)の人たちのことなんだと!

んで、今現在王城に雇用されてる若い女性は、みーんなその腐女子なんだってさ!

俺とも接する機会がありそうだからって、人員を総入れ替えしたんだとか…

「間違っても他の誰かにアルと懇意になって欲しくはないからね。僕とアルとの仲を推してくれる子だけを取り揃えてみたよ」

「何してくれてんだよおまえええええええ!!???」

だからか!?

だから俺が誘っても、彼女たちみーんなつれない態度だったのか!!

「ちなみにエド✕アルが公式だってことも周知徹底してるよ♡」

「おまえの言ってる意味が一ミクロンも理解できねえが絶対に碌でもないことだってのだけは分かる!!!」

あ”あああああああ!!!

こいつ!!!

俺が女の子と仲良くなるチャンスを徹底的に潰しやがって!?

…あ、なんか思い出してきた!

前世で、好きになった女の子に告白して、フラれた時のことだ…!


『ごめんなさい、山田くんをそういうふうには見られないの』

『………そっか』

『それに、山田くんは佐々木くんと一緒の時が一番楽しそうだって思うから…!』

『ん?…まあ、あいつとは幼馴染だし仲は良いけど』

『だよね!知ってる!』

『それ、俺がフラれたことと何か関係ある…??』

『ん〜〜〜〜〜フフフフ。幼馴染の親友って、すごくいいよね。佐々木くんを大事にしてね!』

『???…うん?』


って、変なやり取りをした記憶がある!

それも一人や二人じゃない!何人も!!

俺は愕然とした目をエドへと向けた。

エドは悠然と微笑みながら、

「周囲への地道なアピールって、すごく大事だなぁって思うんだ」

などと、臆面もなくほざきやがった!

この野郎!?

前世でも確実にやりやがってたな!?

どうりで俺、モテなかったわけだよ!

こいつが女子になんて吹き込んでたのかは具体的には分からないし知りたくもないが、一緒くたにホモって思われてたんじゃ!?

ホモップル認定されてたからフラれ続けた…!?

さ…サイテーだ…!

えげつないにも程がある!

「アルの隣をキープするためなら、僕は何だってやるよ?」

くっそう!

こいつが傍にいる限り、今世でも彼女ができる気がしない!

このままじゃ俺の脱☆童貞の夢が…!

いいや、諦められるものか!

見てろよ…!

そのうち絶対に!

こんなとこ、逃げ出してやるからなぁぁぁぁぁッ!!!




「に・が・さ・な・い・よ♡」

だから怖いってぇ!?


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