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正当な評価

 前にも後ろにも右にも左にも!フィールド一面にゴブリン!今日はひたすらにゴブリンを狩っていた。


(もう暫くアイツの顔は見たくないな)

 妖部(あやかしぶ)の依頼で、モンスターが溢れた時の挙動に違和感が無いかを確認していた。

 魔法使い(メイジ)の時こそ爽快だったが、剣士(ソードマン)暗殺者(アサシン)の時は後味の悪さというかなんというか、あまりいいものでは無かった。人型相手はリアルなほどやり難い。


 「ラーメン行きましょう!先輩!」

 「そう誘ってきたのは妖部期待の新人!超絶美少女のヒトミちゃんでしたー」


 「…勝手にナレーションしないでください?」


 彼女、鬼灯仁美(ほおずきひとみ)は今年妖部に配属された新人で、彼女が配属されたばかりの頃に、

妖部課長発案の


 "百鬼夜行を起こしたら配信者(ハンター)は対処できるのか!?"


とかいうふざけた検証に付き合ったときに知り合った。それからというもの()()()積極的に話しかけられ、こうして妖部と合同の企画があるときはたまにご飯に行く仲にまでなったわけだが…。

(会社的にみれば私の方が先輩なのだが、年齢で言えば向こうのほうが歳上なのでイマイチ距離感が掴めずにいるんだよな…。)

 

 「勇者先輩はゴブリンくらいには流石に残業しないですよねー?」


 「まぁ、流石にこのままいけば定時で上がれるとは思いますけど…ってか勇者先輩って」


 「じゃあ、仕事終わりにまた連絡しますねー!」


 ちょっ、あの人は…ってか十中八九、犬飼先輩の仕業だろうな。なんだかんだでゴブリン萎えしてたモチベが多少回復しつつ、残りのノルマを片付けに行くのであった。



 

百鬼夜行:

妖系に分類されるモンスター(級を問わず)をフィールド上に無差別に送り込む奇行。妖部はこれを今までの集大成だとか豪語していたが、部門長会議でちゃんと却下された。今度はボリュームを下げた"十鬼夜行"なんかを企画しているとか何とか。

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