帰路にて思ふ
私はこの1時間15分が好きだ。
空になったエナドリ缶片手に帰路につく。
吊り革に手を伸ばし目を閉じると、今日何度も戦った4mくらいの犬型モンスターが目に浮かぶ。犬飼先輩曰く、双頭の氷牙獣と言うそいつは北海道のどこかに配置する予定の筋肉牛を複数回狩ることでランダムエンカウントする想定らしい。
エンカウントの条件からか、今回のシミュレーションでは氷結耐性がある防具を使わせて貰えなかったので前半はやけに苦戦した。特に役割が魔法使いの時は敏捷も足りず、簡易防御も破られ、本当に苦戦した。
(あいつがもし現実世界にいたら…)
初手の広範囲氷結攻撃で戦車なんかは壊滅するだろうな。となると最適解は戦闘機か。伝説級になると歩兵なんかとても敵わない。
ふと、隣に居合わせた40後半くらいの小太りなおじさんに目をやる。
(きっとこの人なら盾役で、自身が丸々と収まるほど大きな盾を振り回し、回復役とかを守って魅せるんだろうか)
…初手の氷槍を防いだらそのまま大盾を投げて目隠し。インベントリから火炎属性の盾を取り出し盾砕破。15%でノックバックが入り…
職業病なのか如月世界自身の悪癖なのか、揺れる電車の中で世界は今日も妄想に明け暮れるのであった。
ルビを付ける術を身につけました!
エピソード1、2にも付けましたが適正量が分からない。
とりあえず今回のエピソード3は自分なりには多めに付けたつもりです。見難いよ〜とかあれば感想で教えてください!




