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Q.デート? A.いえ、向こうは仕事です。

「え?先輩有休取ったんですか?」


東京で待ち合わせした鬼灯さんに言われ気づく。

何でも会社イベントなので参加するだけでも仕事として出張になるらしく、何なら出張旅費まで申請すれば貰えるらしい。私と違い前入りしていた彼女のビジネスホテル代すらも会社負担になる。


「だからここ数日話が噛み合わなかったわけですね」


(いっそ名古屋から一緒に行きましょうとか言えたら事前に気付けたかもだが…誘う勇気はなかったな。)

過ぎた事を悔やんでも仕方ないので今日のイベントを全力で楽しむことにした。


公開イベント会場に着くとそこは大変良く知ったモンスターのホログラムやイラストで埋め尽くされていた。辺り一面『第三世界』一色でまるで異世界に来た様な彩りある光景となっている。


「ARじゃなくてホログラムなんすね」


思わずそう呟くと、彼女はこっちを見てニマニマしながら答える。


「先輩〜、そもそも発売されてないARデバイスでしか見れないもので飾ってどうするんですか〜?」


(確かに。)この人頭良いな。


「あ、これ犬飼さんが作ったモンスターだ。」


気恥ずかしさの誤魔化し半分で壁のイラストに見覚えのある白い毛玉みたいなモンスターを見つけて近寄る。そのモンスター、白白熊猫(しろしろパンダ)はデフォルメされた白いパンダだ。この見た目から想像できないほど強力な攻撃を放つがこの見た目から想像できるほど打たれ弱い。


「あの人…こんな可愛い子作れたんですね」


(君は犬飼先輩を何だと思っているんだい?)

あまりに真剣に驚く彼女を見て思わず笑ってしまう。


「犬飼さんは大学通いながらこっち系でイラストレーターとかモデラーとかやってた人だからっすね。」


ちなみに第三世界に携わってからはデザインも戦闘面に傾倒してるので彼女の驚きも分からなくはない。それこそ私は部署の特性上、ほとんどのモンスターを把握している。それに対し彼女は妖部の箱入りでしかも新人。犬飼先輩のパンダ含め、他部署のモンスターも新鮮に見えるのだろう。そのためか会場に着いてから入るまでえらく寄り道したことは言うまでもない。

ep10を超えたことで次回から1epあたりの文字数増やそうと思います。


ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます!これからも執筆して参りますので感想やブクマ、評価等くださると嬉しいです!!

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