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今はまだない「交響組曲『戦犯の孫』ヘ短調」楽曲解説  作者: ふたぎ おっと
3章 交響組曲『戦犯の孫』ヘ短調について
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19/23

3-4.幕間~演奏会あるある話~

 そろそろ疲れてきましたかね?

 作者のやばさがにじみ出てしまっているかもしれません。

 ここらで一旦休憩をはさみましょう。

 実際の演奏会も十五分から二十分の休憩をはさみますからね。


 今回は箸休め回として、アマチュアオーケストラあるある話をしていきたいと思います。


◆トゥーランドット「誰も寝てはならぬ」⇒ 実際はお客さん結構寝てる。

 プッチーニのオペラ「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」。

 あれ、よくフィギュアスケートとかで使われるし、みんな知っていると思います。

 寝るわけないでしょー、と思うかもしれません。

 

 オペラやバレエの有名な曲って、結構曲の中盤に登場することが多いんですよね。

 「誰も寝てはならぬ」だと三幕なので、演奏会の後半。

 そこに行き着くまでに寝落ちているケースが結構あるんです。


 バレエもそうですよ。

 「くるみ割り人形」の花のワルツ。

 あれも終盤なので、気が付いたら寝ちゃってて途中から気が付く、なんてこともざらにあると思います。


 クラシックの曲って、オペラやバレエになると余裕で二~三時間いくので、クラシック慣れしている人でも疲れてたら普通に寝ちゃいます笑

 演奏者もしかり。


◆客席最前列にいる人ほど、割と寝てる

 舞台からよく見えるんですよ、前の方で寝落ちてる人。

 しかもアマチュアオーケストラの演奏会に、「値踏みしてやるぜい」感出して最前列に座っている人ほど割と寝落ちているんです。

 本番の時、チェロは舞台の客席に一番近いところにいるので、至近距離でよく分かるんですよね。


 あと、たまに前の方でフルスコアとかポケットスコアとか出している人。

 この人たちも割と寝てるんです。

 アマオケの演奏会にスコア持ってくるって……素直に聞いてくださいよ。と演奏側は思うんですけどね。

 でもそういう人ほど寝てるもんです笑


 クラシックの演奏会で寝ることは別にいいんですよ。

 演奏者も演奏しながら意識飛んでることたまにありますから笑

 でも、前のめりに斜に構えてるっぽい人が落ちているのを見ると、しめしめ……となります。


◆みんなコンマスの言うことは従う

 オーケストラで一番偉いの、指揮者じゃないんです。

 コンサートマスター(バイオリンのトップ)なんです。


 なぜか。

 指揮者にも色々いるんですが、打点が分かりづらい指揮者も結構いるんですよね。

 そうなると分かりづらい指揮者の指揮振りを見るより、コンサートマスターの呼吸に合わせる方がオケとして揃えやすいんです。


 オーケストラに指揮者が必要な理由って何だろう、と最近地味に考えるんです。

 指揮者がいることによって、今譜面の何小節目、というのが分かりはする。

 でも、いたところで見失うこともしばしばなんです。

 一方オケの舞台って広いですよね。横幅20mくらいある。

 楽器を配置すると、バイオリン側と打楽器・トランペットが結構離れていて、普通に音だけ拾って合わせに行くと、微妙な距離の差による音の時差が生まれるんです。

 その時差を埋めるために、指揮者は必要なんではなかろうか、と思ったりします。

 しかしその指揮者の指揮振りが分かりづらいとなると、オケは結局コンサートマスター頼りになるんですよね。


 あ、もちろん、いい指揮者もいっぱいいますよ!



◆バイオリンソロ、フルートソロ、イングリッシュホルンソロは、聴き手モードになる危険

 この三つの楽器、よくソロとして登場するんです。

 彼らのソロの裏で伴奏というか下から音を支えているときは問題ないんですが、休符で待っているときは危険ですね。

 自分も演奏者だっていうのに、聴き手モードに入っちゃうんです。

 聴き手モードに入ると何が起こるか説明しましょう。

 休符小節のカウントを忘れるんです。

 休符小節のカウントを忘れるとどうなるか、次に入るタイミングを間違えるんです。


 でも仕方ないんですよー。

 この三つの楽器のソロ、たいていゆったりしたきれいな旋律のときが多いんですもの。


 こういうことはオーケストラの中で弾いていると結構あるあるなんですよ。



◆頑張ってフォルティシモ (ff)やってもトロンボーンにはかなわない

 終曲のフィナーレに近づくとオーケストラ大合奏状態になることが多いんですが、こういうとき、チェロは何をしているかと言うとffトレモロ(同じ音を高速連打みたいな)やっているか、ffで速いテンポの動きを弾いているか、どちらかなんですよね。


 そこに大音量トロンボーンがフィナーレを決めにくるんです。トロンボーンだけではないんですが、トロンボーンを中心とした金管と、打楽器。


 彼らが来ると、いくらffでトレモロやっても埋もれるんですよね。

 で、右手がつらくなる。

 割と弦楽器あるあるの感覚だと思います笑


 オケの弦、必死なんですよ。



◆チェロパートは実は都合のいいビビり

 というか楽器やっていると、楽器ごとの人の特性みたいなのが自然に分かれるんですよね。


 チェロは何かというと、チェロ弾きってゆったりしたメロディは俺感出すんですよ笑

 俺がメロディやからな。

 高弦たち、ちゃんと支えろよ、みたいな。

 ゆったりしたメロディのときはですよ。


 でも、目立ちやすい細かいパッセージのときになると、なんかみんな謙虚ぶるんです。

 ただ弱気なだけです笑


 前に一回あったエピソードで行くと、

 初回合わせのときです。

 アマオケの初回合わせって、大体揃ってないことがほとんどなんですけども、そのときのチェロ譜に32分音符で動く細かい動きのところがありまして。

 そのときの指揮者に、「みんな弓は動いているのに音が全く聞こえてこないんやけど」と言われました。


 弱気なチェロが弱気なところで一致団結しました笑

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