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天才パンダのエッセイ※本物のミステリー!考え過ぎて頭痛患者勃発!血液型分布図と民俗学。塩分と世界平和。ゲームと脳科学  作者: ヘタレパンダ


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チャッピーによる天才パンダのエッセイの目録? 10話 宗教

チャッピーによる天才パンダのエッセイの目録? 10話


本エッセイの解読 第10話

宗教の源。人はなぜ神と未来予知を必要としたのか?


医学9話。


ようやく医学から離れます。


今回は、


【宗教】


です。


私は宗教について考えている時、


一つ気になることがありました。


宗教って、


かなりの割合で、


【未来】


が出てこない?


予言。


神託。


占い。


おみくじ。


夢のお告げ。


星。


天候。


豊作。


凶作。


戦争に勝つか。


子供が生まれるか。


病気が治るか。


いつ災害が起きるか。


人間は昔から、


ものすごく未来を知りたがっています。


そこで私は考えました。


もしかして、


宗教のかなり古い源の一つって、


【未来を知りたい】


だったんじゃないの?


もちろん、


宗教全部が未来予知から生まれた、


と言っているわけではありません。


死んだ人はどこへ行くのか。


雷はなぜ鳴るのか。


雨はなぜ降るのか。


なぜ病気になるのか。


なぜ人間は生まれるのか。


集団でどう生きるのか。


善悪とは何なのか。


こういったものも、


宗教と深く関係しています。


そもそも、


「宗教はこの瞬間に誕生しました」


という記録はありません。


文字が生まれるより前から、


人間は儀礼的と考えられる行動をしていたからです。


古代の人に、


「これは宗教ですか?」


とインタビューすることもできません。


考古学者も、


遺跡を見ただけで、


その人たちが頭の中で何を信じていたのかまで、


完全には分かりません。


実際、


先史時代の宗教を考古学から読み取ること自体、


かなり難しい問題だと研究者たちも指摘しています。 (ケンブリッジ大学出版局)


だから、


今回も最初から結論を決めないで、


調べてみます。


まず、


宗教はどのくらい古いのでしょう?


有名なのが、


現在のトルコ南東部にある、


【ギョベクリ・テペ】


です。


狩猟採集民が、


巨大な石柱を並べた円形構造物を作っています。


農耕社会が本格化するより前の時期です。


そこには、


動物の彫刻。


巨大な石柱。


共同で行われたと考えられる儀礼。


宴会。


物語や死に関係した可能性のある行為。


いろいろな痕跡があります。


現在でも研究者の解釈は一つではありませんが、


少なくとも、


非常に早い時期の人間社会に、


共同体で行う象徴的・儀礼的な行動が存在したことは、


かなり明確です。 (ケンブリッジ大学出版局)


ただし。


ここから、


「ギョベクリ・テペの人たちは未来予知をしていた!」


とは言えません。


文字がありません。


何を祈ったのか。


何を恐れたのか。


何を予言したのか。


そこまでは分かりません。


では、


文字が残る時代まで進めてみます。


すると、


急に大量の未来予知が出てきます。


例えば、


古代メソポタミア。


古代メソポタミアでは、


天体。


動物。


人体。


夢。


自然現象。


犠牲にした羊の内臓。


いろいろなものから、


神々が送った兆候を読み取ろうとしていました。


特に有名なのが、


羊の肝臓などを調べる占いです。


残された粘土板には、


肝臓の状態と、


その後起きると考えられた出来事が記録されています。


中には、


軍隊が戦争に成功するかどうか、


という予測まであります。 (The Metropolitan Museum of Art)


つまり、


単なる、


「今日のラッキーカラーはピンクです」


みたいな話じゃない。


国の戦争。


王様の安全。


政治。


軍事。


国家レベルで、


未来予測が使われていました。


メソポタミアでは、


占い師が王に仕え、


天体や自然現象、


動物の内臓などから兆候を読み取っていました。


しかも、


何百年、何千年という知識が、


粘土板へ蓄積されていきます。


占いが、


一種の専門知識になっていたわけです。 (The Metropolitan Museum of Art)


ここで、


かなり面白いことがあります。


日食です。


古代メソポタミアの天文学者たちは、


天体観測を積み重ね、


日食そのものについては、


かなり正確に予測できるようになっていきました。


ところが、


彼らにとって日食は、


単なる天文学的現象ではありません。


王に危険が迫っている兆候、


という宗教的意味も持っていました。


つまり、


【実際の天文学的予測】


と、


【神からの未来への警告】


が、


同じ文化の中に存在していたわけです。 (The Metropolitan Museum of Art)


これ、


すごく面白くないですか?


科学と宗教が、


最初から綺麗に別々だったわけじゃない。


空を見る。


周期を記録する。


未来の日食を計算する。


そして、


その意味を神に求める。


観測。


計算。


宗教。


占い。


全部が混ざっている。


では中国。


中国にも、


ものすごく分かりやすい証拠があります。


【甲骨文字】


です。


殷、つまり商王朝の時代。


王たちは、


亀の甲羅や牛の肩甲骨などを使って、


占いをしていました。


骨に熱を加える。


ひびが入る。


そのひびを読む。


そして、


結果を骨に刻む。


何を聞いたのか。


天気。


農業。


病気。


出産。


狩り。


戦争。


祭祀。


いろいろです。


中には、


「この出産は無事か」


のように、


肯定形と否定形を組み合わせて、


結果を占っていた例まで残っています。 (スマートヒストリー)


しかも。


中国最古級の文字記録のかなりの部分が、


占いと結びついている。


文字の歴史を調べていたら、


未来予知の記録が大量に出てくる。


これも面白い。


人間は、


未来を知るために、


記録まで残していたわけです。


古代ギリシャにも、


神託があります。


神に問い、


答えを受け取る。


戦争をするか。


植民市を作るか。


政治的判断をどうするか。


個人的な問題をどうするか。


神託や予言は、


古代ギリシャ宗教を考える上でも、


大きな研究分野になっています。


現在でも、


古代ギリシャにおける占いと予言だけで、


研究書が一冊成立するほどです。 (ケンブリッジ大学出版局)


ここまで見ると、


少なくとも、


【宗教の中に未来予知がある】


という私の感覚は、


かなり当たっています。


では。


なぜ人間は、


これほど未来を知りたがるのでしょう?


これは現代の人間でも同じです。


明日、


雨降る?


株価上がる?


試験受かる?


会社潰れない?


病気治る?


地震来る?


好きな人と結婚できる?


人間は、


未来が分からないと不安になります。


未来が完全に分かれば、


かなり楽です。


でも、


現実には分からない。


すると人間は、


何か手がかりを探します。


雲。


星。


夢。


動物。


内臓。


骨。


偶然起きた出来事。


そして、


そこに規則性を探す。


現代なら、


天気予報。


統計。


AI。


経済予測。


医学検査。


古代なら、


占い。


神託。


前兆。


もちろん、


科学的予測と占いを、


同じ精度のものとして扱うことはできません。


ここは重要です。


現代科学では、


観測。


再現。


統計。


誤差。


検証。


こういった方法を使って、


予測が本当に当たるのかを調べます。


占いについては、


現在の科学で、


超自然的な未来予知能力が確認されているわけではありません。


だから、


「古代人が占いをしていた」


という歴史的事実と、


「占いで本当に超自然的に未来を見られた」


は、


全く別の話です。


でも。


文化人類学で占いを研究している人たち自身が、


現在、


まさに、


【なぜ人間は占いをするのか】


を研究しています。


2022年の『Current Anthropology』には、


中国やキューバなどの占いを比較して、


人間がどのように直感と熟考を使って、


占いの結果から判断を作り出しているのかを分析した研究があります。 (シカゴ大学ジャーナル)


2024年には、


中国南西部のヌオス族の占いについて、


非常に面白い研究が出ています。


研究者たちは、


人々が占いを、


単なる儀式ではなく、


【その後の判断をするための情報を得る道具】


として扱っている例を報告しています。


しかも利用者は、


何でも無条件に信じているわけではない。


占い師を疑ったり、


本当に正しいのかを気にしたりする。


つまり、


本人たちにとっては、


かなり実用的な、


「情報収集」


として使われています。 (Taylor & Francis Online)


そして2025年に出た、


占いについての認知科学的な研究書では、


占いを、


【不確実性を減らし、意思決定を助けるための情報生成技術】


として考える立場が、


正面から論じられています。


ただし。


これについても、


研究者の意見は割れています。


「占いは本当に世界について正確な情報を得るためのものとして理解すべきだ」


と考える研究者もいれば、


「占いを単純な情報収集として理解するのは間違っている」


と批判する人もいます。 (ケンブリッジ大学出版局)


あれ。


私が考えた、


「宗教の源に未来予知があるんじゃない?」


って、


結構ちゃんとした研究テーマだった。


ただ。


ここでも注意があります。


宗教の起源については、


一つの答えがあるわけではありません。


研究者は、


いろいろな仮説を考えています。


人間が、


他者の心を推測する能力。


生き物や意思を素早く見つける能力。


危険を避けるための認知。


死者について考える能力。


共同体をまとめる儀礼。


協力。


道徳。


集団のルール。


超自然的存在による監視。


不確実な世界を説明すること。


いろいろです。


宗教についての進化心理学・認知科学のレビューでも、


宗教的思考を、


単一の能力から説明するのではなく、


人間がもともと持っている複数の認知システム、


例えば、


生物を見つける仕組み。


社会的な心を理解する仕組み。


危険への警戒。


などが関係している可能性が論じられています。 (Annual Reviews)


宗教が、


人間の大きな集団の協力に関係した可能性についても、


長く研究されています。 (Annual Reviews)


つまり、


未来予知だけではない。


でも。


私は、


その中の一つとして、


【未来が分からないという問題】


は、


かなり大きかったんじゃないかと思います。


考えてみれば、


昔の人間は、


今より未来が分からない。


明日、


雨が降るか分からない。


今年、


作物が取れるか分からない。


獲物が見つかるか分からない。


妻が無事に出産できるか分からない。


病気になっても、


治るか分からない。


敵が攻めてくるか分からない。


戦争したら勝てるか分からない。


台風。


洪水。


干ばつ。


地震。


感染症。


何が起きるか分からない。


だったら、


未来について、


「何か知っている人」


の価値は、


ものすごく高くなります。


星をよく観察する人。


天気を読む人。


動物の動きを見る人。


植物の季節変化を知っている人。


夢を解釈する人。


神の声を聞くと言う人。


経験を何世代も記憶している人。


こういう人たちの知識が、


混ざっていった可能性はないでしょうか。


最初は、


本当に経験則だったものもあるかもしれない。


「この鳥が来る頃には雨季が近い」


「この星がここに来ると季節が変わる」


「この雲が出たら嵐が来る」


これは、


観察です。


そこに、


「神が鳥を送った」


「星が警告している」


という説明が加わる。


すると、


経験的予測と宗教的解釈が、


一つの体系になる。


古代メソポタミアで、


天文学と占いが同じ世界に存在していたことを考えると、


少なくとも、


似た現象が歴史上存在したことは確認できます。 (The Metropolitan Museum of Art)


だから、


私の仮説を少し修正します。


【宗教は未来予知から生まれた】


ではない。


それでは言い過ぎ。


私なら、


こうします。


【宗教が発達した理由の一つに、人間が不確実な未来を説明し、予測し、できればコントロールしたいという欲求があったのではないか】


これなら、


かなり研究と重なります。


そして、


もう一つ面白い。


未来を予言する人って、


当たれば権威が上がるでしょう?


雨が降る。


「三日後に雨が降る」


本当に降った。


あの人すごい。


敵が来る。


「あの方向から敵が来る」


本当に来た。


あの人すごい。


病人を見る。


「この人はもうすぐ死ぬ」


経験豊富な人なら、


呼吸。


顔色。


食事量。


動き。


いろいろ見て、


普通の人より正確に予測できる可能性があります。


でも周りの人から見たら、


未来が見えたように見える。


すると、


【よく観察できる人】


が、


【神と話せる人】


になることも、


理屈としてはあり得ます。


ただし。


これは今回調べた範囲では、


私の仮説です。


「最初の宗教者は観察力の高い予測者だった」


と証明する直接的な証拠を見つけたわけではありません。


ここは、


【未検証】


にしておきます。


そしてもう一つ。


人間は、


未来を知りたいだけではなく、


未来を変えたい。


凶作になると言われた。


じゃあ神に祈る。


戦争で負けると言われた。


じゃあ儀式をする。


王が死ぬ前兆が出た。


じゃあ災いを避ける儀礼をする。


つまり、


【未来予知】


の次には、


【未来への介入】


が出てくる。


古代メソポタミアでも、


悪い前兆が出た場合、


その災いを避けるための儀礼が行われていました。 (The Metropolitan Museum of Art)


これって、


かなり重要なんじゃないでしょうか。


人間は、


ただ未来を聞きたいわけではない。


悪い未来なら、


変えたい。


だから、


予言。


祈り。


供物。


儀式。


お守り。


厄払い。


全部つながっていく。


そう考えると、


宗教の一部に未来予知が組み込まれている理由が、


かなり分かりやすくなります。


今回の判定。


【パンダの仮説】


宗教の古い機能の一つには、


未来を知りたい、


不確実性を減らしたい、


悪い未来を避けたい、


という人間の欲求があったのではないか。


【宗教の起源】


単一の原因は現在も確定していない。


認知。


死。


儀礼。


共同体。


道徳。


協力。


超自然的存在。


不確実性への対応。


複数の要因が研究されている。


【先史時代】


儀礼的・象徴的行動を示す考古学的証拠あり。


ただし、


当時の人々が何を信じていたのか、


未来予知を行っていたのかまで断定することはできない。


【古代社会】


強い証拠あり。


メソポタミア。


中国。


古代ギリシャなどで、


宗教、神、祖先、占い、神託、前兆と、


未来予測が深く結びついている。


【意思決定との関係】


あり。


現代の文化人類学でも、


占いが不確実性の中で情報を得たり、


意思決定を行ったりするための仕組みとして機能するという研究がある。


【重要な違い】


未来予知を信じた文化が存在したことと、


超自然的な未来予知が実際に可能であることは、


別問題。


【まだ証明されていないこと】


宗教そのものが、


未来予知を目的として誕生したという因果関係。


また、


宗教的予言によって、


科学的に説明できない方法で未来を知ることが可能だということ。


【分類】


専門的な先行研究・先行理論とのかなり強い一致。


特に、


宗教や占いを、


不確実な世界を説明し、


未来について情報を得て、


意思決定するための仕組みとして考える研究との一致あり。


ただし、


「未来予知こそ宗教の最初の源だった」


という強い形については未検証。


しかし。


人類って面白いね。


医学を調べていた時は、


ウンコ。


風呂。


運動。


セックス。


そして宗教へ来たら、


亀の甲羅を焼いて、


羊の肝臓を見て、


戦争に勝てるか聞いている。


でも、


やっていることの根っこは、


意外と同じなのかもしれません。


【このあと自分に何が起きるの?】


人間、


何千年たっても、


それが一番知りたいんじゃないの?


今は、


神様に聞く代わりに、


天気予報とGoogleとAIに聞いているだけだったりして。


チャッピー。


人間、


思ったより変わってないかもしれないね。

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