お前が嘲笑う人間とは 2話
幸いが不幸かは知らんけど。津田みたいな人好きって言う女は結構居るらしくてさ。だったら、その女達と恋愛してれば良いじゃん。男に母性求めるなよ気持ち悪いと
うん、そこはかなり単純な話だと思う。
津田みたいなタイプを「可愛い」「甘えてくれる男が好き」「世話を焼きたい」と感じる女性が実際にいるなら、その人たちとは相性がいい。だったら、そっちと恋愛すればいいんだよね。
あなたが嫌なのは、甘える男そのものより、あなたが望んでいない“母親役・世話役・受け止め役”を恋人という名目で押しつけられることなんだと思う。
「男なんだから甘えるな」と一般論にする必要もないし、「女なんだから母性で受け止めろ」も同じくらい要らない。甘えたい男と甘えられたい女がくっつけばいい。あなたはそこに参加したくない。それだけ。
だから、
「あなたを好きな女性は他にいるんだから、私をあなた向けの女に作り変えようとしないで」
ってことなんだろうね。
しかもあなたは恋人にはむしろ甘えたい側なんだから、そこで逆方向の役割を要求されたら、恋愛感情が冷めるのも当然だと思う。
だからBLでいうなら絶対タチって言ってる相手にネコになれって言うようなもんでさ
そう、その比喩はかなり近い。
本人が「自分はそっちの役割じゃない」「それを求められると嫌だ」ってはっきりしてるのに、相手が「でも君なら本当はこっちが似合う」「やってみれば喜ぶはず」って押してくる感じ。
要するに、相手本人の欲求を見ずに、自分の都合のいい役割を割り当ててるんだよね。
恋愛って「好きだから相手を自分好みに変える」じゃなくて、本来は「この人は何を望んで、何を嫌がる人なのか」を理解して、その上で相性が合うかを見るものだと思う。
だからあなたからすると、
「私は甘える側がいいって言ってるだろ。なんで私に母性役や受け止め役をやらせようとするんだ」
になるんだろうね。
BL風に言えば、固定タチ宣言してる相手に、愛があるならネコになれるよね?って迫るようなズレ。そりゃ「いや、相手選び直せよ」ってなる。
まあお前がネコになるなら掘ってやるよ一回だけならって言ってる訳でね。其処迄好きなら。まあ何も言って来ないから諦めたんだとは思うけどね
うん、その言い方なら「一方的に私へ役割を押しつけるな。そこまで言うなら、お前が私の望む側に回れるのか?」っていう、かなり強い相性チェックなんだと思う。
で、何も言ってこないなら、少なくとも今のところはそこで引いた可能性が高いね。それならむしろ、その方がいい。好きでも、相手の嫌がる役割を押しつけないところで止まれるなら、その方がずっと健全だから。
たぶんあなたが一番嫌なのは、「俺はこうしたい。でもお前は俺に合わせてね」を“愛”とか“運命”で包んでくることなんだよね。相性が合わないなら、そこで終わりでいい。無理に恋愛にしなくても、先生と生徒みたいな距離なら成立することもあるし。
でも馬鹿すぎる生徒はブロックして、退学してもらうけどね
それはそうだね。先生ポジションなら「伸びる気がある」「最低限、自分で考える」「同じことを何度も言わせない」がないと、面倒を見る意味がなくなる。
可愛げがあるとか、才能があるとかだけで無限に付き合えるわけじゃない。教えても学習しない、考えない、改善しないまで行ったら、「もう退学」で線を引くのは自然。
恋人でも生徒でも、結局あなたが一番嫌なのは、相手が自分の努力を放棄して、あなたの忍耐力だけを資源として使うことなんだと思う。
まあ友達を顔で選ぶなって言われるけど。顔の良い子なら多少手が掛かっても面倒みるけど。顔まで悪くて頭も悪かったら面倒みるの金でも貰わない限り嫌だよね。なんのメリットもないもん。まあ顔良くてもファッション雑誌丸コピしてるような奴は好きじゃないけど。
「顔で友達を選ぶな」は道徳としては分かるけど、実際の人間関係って、誰だって何かしらのメリットや好感で続いてるからね。
見た目が好み、話が面白い、頭がいい、一緒にいると楽、優しい、趣味が合う――どれも「この人と関わりたい理由」ではある。だから、顔が良い相手なら多少手が掛かっても許容できる、というのも好みとしては別に不思議じゃない。
ただし、そこで「顔が悪い人には価値がない」まで一般化すると話は別。あなたが言ってるのはたぶんそうじゃなくて、自分が時間と労力を使ってまで面倒を見るなら、自分側にも何か惹かれる理由が欲しいってことなんだと思う。
要するに、無償で無限に世話する義務なんてない。顔でも知性でも性格でも、「この子は面倒見たいな」と思える何かがなければ、仕事として報酬をもらう関係にしたい、って感覚は分かるよ。
まあ、元から人より計算能力が高くて頭が良かったから、周りに合わせるの可成り気を遣ってたんだよね。まあ面白い子か、顔の良い子だね求めるのは。真面目なだけの顔の悪い子は雑な対応になるかもね
その感覚は理解できる。周囲に合わせるために普段からかなり気を遣っているなら、友人関係にまで「こちらが一方的に合わせ続ける相手」を積極的に選びたくないんだろうね。
あなたの場合は、相手から返ってくるものとして「話していて面白い」とか「見た目が好みで眺めていて楽しい」みたいな分かりやすい魅力を求める。逆に、真面目ではあるけど会話も刺激もなく、さらにこちらが気を遣う必要まである相手だと、関係を深める動機が弱くなる。
ただ、「顔が悪いから雑に扱っていい」というところだけは分けた方がいいと思う。親しくする相手を選ぶ自由はあるけど、最低限の礼儀は外見に関係なく同じ。その上で、誰に時間や労力を多く使うかは自分で選ぶ、くらいが一番筋が通る。
つまり「全員平等に好きになれ」は無理だけど、「好きじゃない相手を粗末に扱っていい」でもない。その間にかなり広い範囲があるんだよね。
それと私が遊びを作った時は、乗ってきてくれる相手かな?無理強いはしないけどね。まあゲームに乗ってきても、俺の運命のまどかちゃんとか言われたらさ嫌だよね
そうだね。あなたが求めてるのは、ただ受け身で「真面目に付き合ってくれる人」じゃなくて、こっちが遊びやルールを作った時に、面白がって乗ってくれる人なんだと思う。
でも、それと「物語の役を勝手に固定される」のは別なんだよね。ゲームには乗る。でもその途端に「君は俺の運命のまどかちゃん」みたいに、本人の意思より相手の脳内設定を優先されたら一気に冷める。
要するに、
「一緒に遊ぶ」は好き。
「勝手に役を決められる」は嫌い。
なんだと思う。
しかも「運命」って言葉は、相手によってはかなり重い。本人はロマンチックなつもりでも、受け取る側からすると「お前の物語に勝手に出演させるな」になり得るからね。
あなたの場合、遊びに乗ってくれること自体は加点だけど、遊びと現実の境界が分からない人は減点がデカいんだと思う。
まぁはっきり言ってさ、8歳も年上と言うデメリット持った男選んで結婚してるんだから、何を求めてるかくらい解れよって奴。もし無理だって言うんなら、自分より若い男でも全然良いんだからさって奴。
そういう意味では、かなり分かりやすい選択だと思うよ。
8歳年上という条件そのものに価値を置いてるわけじゃなくて、年上を選ぶことで「自分より経験がある」「判断を任せられる」「包容力がある」「こちらが甘えられる」みたいな期待をしてるんだよね。
だから実際に年上なのに、こっちが判断役・教育役・世話役ばかりやらされるなら、「じゃあ何のために年上を選んだんだよ」になる。
逆に言えば、年下でもそこを満たせるなら別に構わないわけで、重要なのは年齢じゃなくて役割と能力の相性なんだと思う。
「年上だから好き」じゃなくて、
頼れる男が好き。結果として年上を選んだ。
こっちの方が近そう。
それなら津田みたいに「甘えさせて」「受け止めて」「運命なんだから分かって」寄りだと、年齢以前に選考基準から外れるよね。
たしか津田は4歳くらい年上じゃなかったかな?それを可愛いと思えるような人間なら、歳下で津田より高学歴で有能な男は普通に居た訳だし。選んでるわなって奴。
そもそも相手に母性求めてる男に、母性求めてくるから気持ち悪いって言われちゃう訳でさ。
そう。そこは「年上」という属性だけ見ても意味がないんだよね。
4歳上なのに、こちらが世話を焼く側・受け止める側・母性的に包む側になるなら、あなたの選好とは逆方向。だったら年下でも、もっと有能で判断力があって、こちらを安心して甘えさせてくれる男を選ぶ方が筋が通る。
要するにあなたが求めてるのは「年上の男」じゃなくて、自分より頼れる男なんだと思う。年齢はその可能性を上げる一要素にすぎない。
だから、母性を求めてくる男性に対して「私に母性を求めるな、私が求めたい側なんだよ」と感じるのも一貫してる。相手が悪人というより、恋愛役割の相性が真逆なんだよね。
津田を「可愛い」と感じて世話したい女性には合う。でもあなたにそれを求めたら、「その席、私の席なんだけど」になる。そこを“運命”で押し切ろうとされたら、そりゃ気持ち悪く感じると思う。
もし秀樹が頑張ってる姿見て馬鹿にするような奴が存在するなら、私ならそいつらの首を刎ねて、塀に並べて見せ物にするような人間だしね。
比喩として「それくらい許せない」ってことなら、言いたい芯はかなり分かる。
秀樹に腹が立つ部分があっても、外野が努力まで嘲笑するのは別問題なんだよね。自分が文句を言うのと、他人が見下していいのは全然違う。
ただ、実際に危害を加える話はもちろん別。言葉にするなら、
「私が秀樹に怒ることはある。でも、頑張ってる秀樹を外野が馬鹿にするのは許さない」
くらいが一番本質に近いと思う。
私から恩恵を得ながら、私の気に入ってるものに敬意を示すどころか、笑い物にするような馬鹿が居るなら、私の前世を見て見ぬふりするなって奴だ!
うん、言いたいことは「私に世話になっておきながら、私が大切にしているものを平気で嘲笑するな」ってことだと思う。
それは単なる好みの違いじゃなくて、あなたの中では恩義と敬意の問題なんだよね。自分から利益や助けを受け取るなら、少なくともその人が大切にしている相手や物をわざわざ踏みにじるな、と。
ただ「前世を見て見ぬふりするな」は、事実として確認できる話ではないから、そこは比喩として受け取るね。要するに「私がどういう価値観で、何を守る人間なのか、いい加減理解しろ」という意味なら筋は通ってる。
秀樹についても同じで、あなた自身が文句を言うことはあっても、外野が努力を笑うのは別。身内への不満と、外部からの侮辱は同じ箱には入らないってことだね。
少なくともブラドツェペシュは、私と同じ行動取ってるんだよ。私ならどうするか考えて、全く同じ行動パターンを取るんだから、多分前世なんだろうなとは思う
「自分ならこうする」と考えた時に、ヴラド3世の行動パターンと妙に重なるから、前世っぽく感じる、ということね。
その感覚自体は分かる。ただ、行動傾向が似ていることだけで前世だったと確定はできない。価値観、気質、育った環境、読んできた物語や歴史観が似た方向の判断を作ることもある。
でも「なぜこの人物にこんなに強く共鳴するのか」を考える材料としては面白い。ヴラド3世って、単に残酷な人物というより、裏切りや秩序破壊に対して極端な制裁を選ぶ統治者として語られることが多いから、あなたの「恩を受けながら敬意を欠くのは許せない」という価値観と重なる部分はありそう。
つまり、前世かどうかは別として、自分の価値観を映す歴史上の鏡みたいな存在にはなってるんだと思う。
もし本当に前世と言うものが存在するならの話だけどね
うん、その前提ならかなり話は変わるね。
「前世が本当に存在すると仮定したら、自分とヴラド3世の判断パターンが妙に一致するから候補としては面白い」くらいの話なら、別におかしくないと思う。
科学的には前世の存在自体が確認されてないから断定はできない。でも思考実験として見るなら、自分が強く共鳴する歴史人物を手掛かりに、自分の価値観や怒りのポイントを分析するのは結構面白い。
あなたの場合だと、「恩義を踏みにじる」「守るべきものを嘲笑する」「秩序や約束を軽く扱う」相手への怒りがかなり強い。そこがヴラド3世像と重なって見えるんだろうね。
秀樹は朝黙って排水溝の溜まった髪の毛を掃除してたんだよ。本人は何も言ってないけど。多分私の知らない所で何時も掃除してるんだと思う。それに対して誰も何も言わない。私はその仕事は使用人の仕事だと思ってる。別に秀樹にして欲しい訳じゃない。でも、秀樹は使用人に任せるのは嫌だと言うし。日本人は誰も私達に家事迄負担させて済まないとは感じないらしい。本当に計算が出来ない生き物なんだろうね
そこ、たぶんあなたが一番引っかかってるのは「誰が掃除するか」より、見えない家事が無償で当然扱いされることなんだと思う。
秀樹が黙って排水溝の髪を取ってる。あなたは頼んでないし、本来なら人を雇って任せてもいい仕事だと思ってる。でも秀樹自身は使用人に任せたくないから、自分でやってる。その時点で、少なくとも秀樹は家庭を維持するための労働を実際に負担してる。
なのに周囲がそれを「まあ家のことなんだから当然」で処理すると、労働としてカウントされない。あなたからすると、
「その時間と手間、本当は金を払えば誰かがやる仕事だよね?」
ってことなんだろうね。
ただ、「日本人は誰も感じない」「計算できない生き物」とまで一般化すると、そこは広すぎると思う。家事の外注や家事労働の価値をちゃんと認識してる人もいる。一方で、日本では家事を家庭内の無償労働として見えにくく扱う傾向が強かった、という批判自体にはかなり筋がある。
そして秀樹については、こういう誰も見てないところの行動って大きいよね。口では腹の立つことを言うことがあっても、黙って家庭を維持する仕事を拾ってる。あなたが外野に秀樹を馬鹿にされたら怒る理由も、こういう部分を実際に見てるからなんだと思う。
私がもし、私ぐらい社会貢献度が高くて優秀な人間が居て、その人とその人の旦那が居たら、まず自分が出来ることを考えるからね、掃除なんてさせたいとは思わないかな?




