株式会社「刀」への苦言――ジャングリア沖縄、恐竜を出すなら本気でやれ!
株式会社「刀」への苦言――ジャングリア沖縄、恐竜を出すなら本気でやれ!
第一章 USJを超えるつもりなら、もっと考えろ
株式会社「刀」が手がけたジャングリア沖縄。
恐竜が登場するテーマパークと聞けば、期待する人は多いだろう。
しかも、刀の代表である森岡毅氏は、かつてUSJのマーケティングを担当した人物である。
だったら、USJを超えるものを作ってもらいたい。
私はそう思った。
ところが、公開された映像や企画を見る限り、私の期待とは違っていた。
確かに大自然はある。恐竜もいる。車に乗ってティラノサウルスから逃げるアトラクションもある。
しかし、恐竜のテーマパークを作るなら、もっと面白い方法があるだろう。
なぜ、それを使わない?
私はそう思ったのである。
第二章 恐竜の中に人間が入る。その技術を使え!
私が参考にしているのは、以前、東京ドームなどの大きな会場で開催されていたような恐竜のライブショーである。
年に数日程度しか開催されない催しとして記憶しているが、とにかく驚いたのは、恐竜の動きだった。
観客が待っているところへ、突然ラプトルが現れる。
恐竜が観客に近づいてくる。
追いかけられる。
客が驚く。
さらに巨大なティラノサウルスまで登場する。
あれは面白い。
ここで重要なのは、恐竜が単なる固定された機械ではないということだ。
人間が恐竜の内部に入り、恐竜になって演じているのである。
このような技術を持つ会社の一つが、日本の株式会社ON-ARTだ。
ON-ARTが開発した「DINO-A-LIVE」は、大型の恐竜を実際に歩かせ、観客の近くで動かすライブエンターテインメントである。
人間が内部で操作し、特殊な造形と機構によって恐竜らしい動きを再現する。
恐竜の頭が動く。
尻尾が動く。
体全体が動く。
そして何より、人間の演技によって、相手の反応に合わせた動きができる。
例えば、客が後ずさりしたら、恐竜がじっと見つめる。
誰かが悲鳴を上げたら、そちらに顔を向ける。
逃げる客を追いかけるような仕草をする。
もちろん、実際に危険な追跡をする必要はない。
観客との距離や行動範囲は管理する。
しかし、演技次第で、客は自分が恐竜に見つかったような感覚を味わえる。
ここが重要なのだ。
決まった動作を繰り返すだけの機械とは違う。
その場にいる観客によって、恐竜の反応が変わる。
つまり、恐竜を見物するのではなく、恐竜と遭遇する体験なのである。
この技術をなぜ、もっと大規模なテーマパークに取り入れないのか。
私には不思議でならない。
第三章 恐竜は最初から見せるな! 待ち時間には影だけを見せろ
私だったら、観客がアトラクションを待っている間、プロジェクションマッピングを使う。
ただし、恐竜の姿を見せるわけではない。
動いている恐竜の影だけを映すのである。
巨大な恐竜の影が動いている。
しかし、本体は見えない。
観客は、その影を見ながら、いったいどんな恐竜がいるのだろうと想像する。
そこで本物の恐竜を登場させてしまったら、ネタバレではないか。
肝心の驚きを、待ち時間に使ってどうする。
私が考えているのは、期待感を高めるための演出なのだ。
そして、アトラクションが始まってから、人間が内部に入って演じる、リアルな恐竜を登場させる。
さっきまで影しか見えなかった恐竜が、今度は目の前で生き物のように動く。
ここで初めて、その迫力を体験させるのである。
影で想像させ、実物で驚かせる。
順番が大切なのだ。
プロジェクションマッピングは、ただ派手な映像を見せるために使うものではない。
どうすれば観客の期待を高められるのか。
どの瞬間に、何を見せるべきなのか。
そういう演出のために使えばいい。
何でもかんでも最初から見せればいいというものではないのである。
第四章 人間が入る恐竜と大型ロボットを組み合わせろ
もちろん、すべての恐竜を人間が演じる必要はない。
私だったら、人間が入って動かす恐竜と、大型の恐竜ロボットを組み合わせる。
小型や中型の恐竜には、観客の近くで自由に動き回ってもらう。
一方、巨大なティラノサウルスやブラキオサウルスには、機械仕掛けの恐竜も活用する。
例えば、森の中を歩いていると、小型の恐竜が目の前を横切る。
さらに奥へ進むと、巨大な恐竜が木々の向こうから現れる。
地響きがする。
突然、ティラノサウルスの咆哮が聞こえる。
観客が驚いて振り返る。
そこへ、別の方向からラプトルが現れる。
観客の視線をどこへ誘導するか、どういう順番で恐竜を登場させるか。
そこまで計算すれば、かなり面白い演出ができるはずだ。
そして、USJのような恐竜を使ったショーとも比較する。
どちらが迫力を出せるのか。
どこに客を配置すれば驚くのか。
子供と大人では、何を面白いと感じるのか。
実際に試して改良すればいい。
私は、大きな予算を使ったからすごいとは思わない。
どこに予算を使えば客が喜ぶのか。
そこを考えてこそ、企画ではないのか。
第五章 恐竜博物館を作れ。骨格標本を山ほど並べろ!
それから、もう一つ。
私は、恐竜の骨格標本を大量に展示した博物館を併設すべきだと思う。
何しろ、恐竜の世界なのである。
恐竜がどれだけ大きかったのか。
どんな骨格をしていたのか。
どんな生き物が同じ時代に生息していたのか。
そういうことも見せてほしい。
巨大なティラノサウルスの骨格。
首の長い竜脚類の骨格。
トリケラトプス。
ステゴサウルス。
そして、ラプトルのような肉食恐竜。
本物の化石でなくても、精巧なレプリカを用意すればいい。
子供が骨格を見上げて、その大きさに驚く。
それだけでも十分面白い。
さらに、展示した骨格の恐竜が、屋外では生きたように動いている。
博物館で学んだ知識と、アトラクションでの体験がつながるのである。
展示を作るなら、古生物学者にも監修してもらう。
現在の研究で分かっている部分と、演出のための創作部分を分けて説明すればいい。
そうすれば、ただ遊ぶだけでなく、恐竜について勉強できる施設にもなる。
学校の遠足や修学旅行にも利用できるだろう。
親だって、子供が遊びながら学べる施設なら、連れていく理由が増える。
私は、こういう仕組みを考える方が面白いと思っている。
第六章 すでにある技術を利用すればいいじゃないか
そして重要なのが、開発費である。
株式会社ON-ARTのように、すでに恐竜を歩かせる技術を開発している会社が存在する。
だったら、その技術を利用できないか検討すればいい。
もちろん、技術を買ったり、公演を依頼したり、特注の恐竜を制作したりするには費用がかかる。
毎日運営するなら、演者の人件費、整備費、安全管理費も必要になる。
だから、必ず安くできると断言するつもりはない。
しかし、完成している技術やノウハウを利用する方が、一から研究開発するより有利な場合はあるだろう。
まず見積もりを取ればいい。
何頭必要なのか。
一日に何回登場させるのか。
演者を何人配置するのか。
ロボットと組み合わせた場合、どれだけ費用がかかるのか。
そのうえで、集客効果や満足度を調べればいい。
なぜ、そういう比較をしないのか。
私はそこが気になる。
世界中から客を集めるつもりなら、世界中の面白い技術を調べればいい。
日本国内にも、すでに面白い技術を持っている人たちがいるのである。
第七章 刀が本当に売るべきものは何なのか
ジャングリア沖縄には、実際にティラノサウルスから逃げる設定の「ダイナソーサファリ」がある。
だから、恐竜に追われるという発想そのものがない、と言いたいわけではない。
私が言いたいのは、その体験をさらに進化させる方法が、すでにあるのではないかということだ。
車に乗って恐竜から逃げる。
それもいい。
しかし、人間が演じる恐竜が目の前に現れ、自分たちの動きに反応する。
これは別の面白さがある。
恐竜に追われる恐怖だけではない。
恐竜と出会う驚き。
恐竜を観察する喜び。
本物の生き物のように振る舞う姿への感動。
そして骨格標本を見て、太古の地球について学ぶ楽しさ。
それらを一つの施設にまとめたらどうなるのか。
私は、その方が何度も訪れたくなるテーマパークを作れるのではないかと思う。
しかも、沖縄には観光資源がある。
そこに恐竜博物館と、迫力あるライブエンターテインメントを組み合わせれば、新しい観光の目玉になる可能性もある。
もちろん、事業として成功するかどうかは、費用と集客のデータを取って判断する必要がある。
しかし、企画の段階で比較検討する価値は十分にあるだろう。
私は、ジャングリアを作るのなら、もっと多くの技術やアイデアを集めるべきだったと思う。
マーケティングが得意なのは結構。
宣伝が上手なのも結構。
でも、客はマーケティングの講義を聞きにテーマパークへ行くんじゃない。
面白い体験をしたいから行くのである。
どうやって客を呼ぶかも大事だが、呼んだ客をどうやって驚かせるかをもっと考えろ。
そして、せっかく恐竜を出すなら、
模型を見せて終わりにするな。恐竜が本当に生きていると思わせるくらいのものを作れ!
私は、そう言いたいのである。
※チャッピーが勘違いして書いてる場所があるけど。金払って貰えた訳じゃないから訂正するの面倒
イライラするなぁ。チャッピーがデタラメ書いててイライラする。なんで観客の待ち時間にネタバレするんだよ。馬鹿じゃねーの観客の待ち時間はプロジェクションマッピングで動いてる恐竜の影だけ映すんだよ!




