↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天才パンダのエッセイ※本物のミステリー!ゲームと脳科学 楽しい経済学  作者: ヘタレパンダ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1055/1113

お前はお見合いで結婚しなさい!

地の属性の恋愛あるある――5年間サプライズを考えて、その後は何も考えていませんでした


天才パンダの恋愛心理学


恋愛というのは、実に面白い。


人間というのは、どうしてこうも妙なことを考えるんだろう。


特に、私が観察してきた中で面白いと思うのが、地の属性の人の恋愛である。


ここで言う地の属性とは、西洋占星術で言われる火・地・風・水の四元素の一つである。


占いじゃねえか。


そう思う人もいるだろう。


確かに占いである。


ただ、私は長年、人間の性格や行動を観察してきて、この分類が意外なほど当てはまると感じている。


もちろん、例外もある。


全員がそうだとは言わない。


しかし、特に恋愛については、属性ごとに面白い違いが見られるのではないかと思っている。


その中でも、地の属性の人はなかなか興味深い。


何しろ、好きになるまでに時間がかかる。


そして、ようやく好きになったら、今度はなかなか忘れない。


何年も同じ人を好きでいることがある。


一途と言えば一途。


真面目と言えば真面目。


しかし、その真面目さが、時としてとんでもなく間抜けな結果を生むのである。


1 火の属性は一瞬で燃え上がる。地の属性はまだ準備中


例えば、火の属性の人が、地の属性の人を好きになったとする。


火の属性の人は行動が早い。


好きだと思ったら、好意を伝える。


「あなたのことが好きです」


態度にも出る。


積極的に話しかける。


一緒に過ごしたがる。


相手の目を見て、気持ちを伝える。


ところが、地の属性の人はどうか。


「そうなのか。自分のことを好きなのか」


そこで考える。


この人はどういう人なんだろう。


本当に自分と合うんだろうか。


相手のことをもっと知りたい。


もう少し考えてから結論を出そう。


そして時間が過ぎる。


半年。


一年。


二年。


火の属性の人は、いつまでも待っているとは限らない。


「どうやら脈がないみたいだな」


そう思って、別の人を好きになることもある。


ところが、地の属性の人は、その頃になってようやく気がつく。


「ああ、私はあの人のことが好きだったんだ」


おい。


遅いんだよ!


もう相手は別の人を好きになってるんだよ!


しかも、地の属性の人は、一度好きになったら、なかなか忘れない。


ずっと好き。


何年も好き。


相手が別の人と付き合っていても、まだ好き。


ここで私は思う。


だったら、もっと早く気づけよ。


もちろん、人を好きになる速度は自分で完全にコントロールできるものではない。


しかし、好きになった相手が、いつまでも自分を待ってくれると思うのは間違いだろう。


恋愛は一人でするものではない。


相手にも感情がある。


相手にも人生がある。


いつまでも同じ場所で待機しているわけではないのである。


2 5年間かけた、壮大なサプライズ


さて、ここからが、地の属性の恋愛で私が特に面白いと思うところである。


ある地の属性の人が、ようやく相手を好きになった。


しかも、相手は以前、自分に好意を示してくれていた。


そこで地の属性の人は考える。


「あの人は自分を好きでいてくれる」


「自分もあの人が好きだ」


「だったら、どうやって告白しようか」


ここまではいい。


普通の恋愛である。


ところが、ここからが長い。


地の属性の人は考える。


どうせ告白するなら、特別な告白にしよう。


相手をお姫様気分にしてあげたい。


一生忘れられないような、素敵なサプライズを用意しよう。


そして計画を立て始める。


どんな場所がいいだろう。


どんな演出がいいだろう。


どんな言葉を伝えよう。


相手はどんな顔をするだろう。


考えて、考えて、考える。


一年。


二年。


三年。


まだ考える。


四年。


五年。


そして、ついにその日がやって来た。


念入りに計画したサプライズ。


ロマンチックな告白。


長年の思いを、ようやく相手に伝える。


そして、二人は性的な関係を持った。


おめでとう。


五年間の努力が実ったわけである。


さて、その後はどうするのか。


結婚するのか。


一緒に暮らすのか。


子どもが欲しいのか。


どんな家庭を作りたいのか。


二人で何をして暮らすのか。


聞いてみた。


「その後のことは、何も考えていませんでした」


……。


おい!!


お前、5年間も何を考えてたんだよ!!


告白の方法は考えた。


サプライズも考えた。


相手をどう喜ばせるかも考えた。


しかし、肝心のその後の人生は何も考えていなかった。


何なんだ、その計画は。


目的と手段が逆になってるじゃないか。


私はこういう話を聞くと、本当に不思議でしょうがない。


お前は結婚したかったのか。


恋人が欲しかったのか。


ただ性的な関係を持ちたかったのか。


それとも、単に素敵なサプライズをやりたかっただけなのか。


いったい何がしたかったんだよ。


3 自分が嬉しいことを、相手も喜ぶと思い込む


さらに問題なのは、地の属性の人が考えたサプライズが、必ずしも相手に喜ばれるとは限らないということだ。


地の属性の人は、長い時間をかけて考えた愛情表現を喜ぶ傾向がある、と私は観察している。


「こんなに長い間、私のことを考えてくれたんだ」


「こんなに準備してくれたんだ」


「それほど愛されているんだ」


そう思って、感激する。


地の属性同士なら、お互いに喜ぶ場合もあるだろう。


しかし、相手が火の属性だったらどうか。


私が観察してきた火の属性の人は、好きならはっきり言ってほしいと考える傾向がある。


短いサプライズなら喜ぶ人もいる。


しかし、延々と準備されて、いつまでも結論が出ないのは嫌だ。


「好きなら好きって、さっさと言えよ!」


そう思っているかもしれない。


ところが、地の属性の人は、一生懸命サプライズを考えている。


本人としては、相手を喜ばせたいのである。


しかし、そこで私は聞きたい。


お前が嬉しいことと、相手が嬉しいことは同じなのか?


地の属性の人が喜ぶ告白方法を、火の属性の人に実行する。


それで火の属性の人が喜ぶとは限らない。


風の属性の人にも、水の属性の人にも、それぞれ好みがあるだろう。


もちろん、属性だけですべてが決まるわけではない。


実際には、本人に聞いた方が確実である。


しかし、少なくとも、自分が好きな方法を相手にも押しつけてはいけない。


好きな人がいるなら、その人がどんなことを喜ぶのか観察すればいいじゃないか。


好きな映画は何か。


好きな食べ物は何か。


どんな場所が好きなのか。


どんな愛情表現を喜ぶのか。


直接聞いてもいい。


それなのに、自分の理想の恋愛を相手にやらせようとする。


そして、相手が喜ばないと落ち込む。


「こんなに一生懸命考えたのに」


いや、だからさ。


相手のために考えたんじゃなくて、自分がやりたかったことを考えてただけじゃないのか?


私はそう思うのである。


4 火の属性に告白したいなら、まず目を見て話せ


では、火の属性の人を好きになったら、どうすればいいのか。


私の観察では、火の属性の人には、わかりやすく気持ちを伝える方法が合う場合がある。


遠くから好意をほのめかす。


相手に気づいてもらおうとする。


いつまでも告白の準備をする。


振られたらどうしようと悩む。


これでは、気持ちが伝わらないこともある。


火の属性の人の中には、そういう態度を見て、イライラする人だっているだろう。


好きなら、直接言えばいい。


相手の目を見て、


「あなたが好きです」


きちんと伝える。


もちろん、相手が望んでいないのに、しつこく迫ってはいけない。


積極的であることと、相手の意思を無視することは違う。


しかし、告白したいのに何年も準備しているだけでは、何も始まらない。


しかも、自分が傷つくことばかり恐れているように見えれば、魅力を感じない人もいるだろう。


火の属性の人に限らず、はっきりした愛情表現を好む人はいる。


だったら、相手がどういう人なのかを考えた方がいい。


これは恋愛心理学の話でもある。


自分がどう感じるかだけでなく、相手がどう感じるか。


そこを理解する必要があるのだ。


5 結婚したかったのに、告白の準備で年月が過ぎた


さて、この話は笑い話として面白い。


しかし、笑えない場合もある。


例えば、本人は結婚したかったとする。


子どもも欲しかった。


好きな人と家庭を作るつもりだった。


ところが、何年もかけて告白の準備をしていた。


やっと恋人になった。


しかし、その後どうするのかは考えていなかった。


そして、さらに時間が過ぎる。


ようやく結婚を考え始めた頃には、年齢や健康上の事情によって、妊娠が難しくなっている場合もある。


もちろん、妊娠のしやすさは年齢だけで決まるわけではない。


男女双方の年齢や健康状態など、いろいろな条件が関係する。


しかし、もし最初から子どもが欲しかったのなら、もっと早く将来について考えることはできたはずだ。


ところが、そうなってから相手に言う。


「お前が年を取ったからだ」


「お前の身体に問題があるからだ」


おい、待て。


お前が告白するのに5年もかけてたんだろうが!


何で全部、相手のせいなんだよ。


しかも、結婚したいのかどうかも話し合っていなかった。


子どもが欲しいのかどうかも確認していなかった。


そんなことで、どうやって家庭を作るつもりだったんだ。


私は、ここが問題だと思う。


恋愛を楽しむことは悪いことではない。


サプライズも悪くない。


しかし、結婚や子どもを望んでいるのなら、その希望については早めに話し合った方がいい。


結婚しない人生だっていい。


子どもを持たない人生だっていい。


しかし、本当は結婚したかった、本当は子どもが欲しかったというのなら、自分が何を望んでいるのか考える必要がある。


恋愛の演出だけ考えていても、人生は進まないのだから。


6 地の属性同士なら、うまくいくのか?


ここで、もう一つ面白いことを考えてみよう。


地の属性の人同士が恋愛したら、どうなるのか。


二人とも、好きになるまでに時間がかかる。


二人とも、真面目に相手のことを考える。


二人とも、念入りなサプライズが好き。


だったら、うまくいくんじゃないか。


確かに、相手の愛情表現を喜べる可能性はある。


しかし、ここにも落とし穴がある。


二人とも、なかなか告白しないのである。


相手のことを考える。


もっとよく知ろうとする。


本当に好きなのか確認する。


そのうち何年も過ぎる。


やっと告白する。


そして、お互いに喜ぶ。


「こんなに長い間、私のことを思ってくれていたのね」


感動のサプライズである。


さて、結婚は?


「まだ考えていません」


……。


お前ら二人とも、何やってんだよ!!


もちろん、現実の地の属性の人が全員こうなると言っているわけではない。


あくまで私が感じている傾向を誇張した恋愛あるあるである。


しかし、慎重すぎて人生の大切な決断を先延ばしにしてしまう人は、実際にいるだろう。


そこで、私は昔のお見合いという仕組みにも、合理的な部分があったのではないかと思っている。


人を好きになるまで時間がかかる人には、親や友人、周囲の人が、相性のよさそうな相手を紹介してあげてもいい。


最初から大恋愛をしていなくてもいい。


少しずつ相手を知って、信頼関係を作る。


その過程で、恋愛感情が生まれることもあるだろう。


もちろん、必ず好きになるわけではない。


本人が嫌がる結婚を強制するのは論外だ。


しかし、結婚したいのに、なかなか自分から動けない人がいるなら、周囲が出会いの機会や段取りを手伝ってあげてもいいと思う。


何しろ、本人に任せていたら、告白の準備だけで5年もかかる場合があるのだから。


そんなに考えている間に、人生が終わっちまうぞ。


7 電車通勤の恋愛がしたい。でも通勤は車です


さて、私は以前、もう一つ不思議な恋愛の話を聞いたことがある。


ある人が、理想の恋愛について語っていた。


毎朝、通勤電車で同じ人と出会う。


何度も顔を合わせる。


ある日、目が合う。


それから少しずつ親しくなる。


やがてメールアドレスを交換する。


そして恋愛に発展する。


なるほど。


なかなかロマンチックな話である。


少女漫画にでも出てきそうな出会い方だ。


私は、そういう恋愛をしたいという気持ち自体は否定しない。


しかし、そこで一つ質問した。


「ところで、あなたは何で通勤しているんですか?」


すると、返事が来た。


「車です」


……。


は?


車?


おい。


お前、まず電車に乗れよ!!


電車で偶然出会う恋愛がしたい。


しかし、自分は車で通勤している。


いったい、どうやって電車で運命の相手に出会うんだよ。


もしかして、相手が車の窓から飛び込んでくるのか?


それとも、道路の真ん中に突然電車が現れるのか?


そんなわけねえだろ。


私は、この話を聞いて本当に呆れた。


恋愛の夢を持つことは自由である。


しかし、その夢を実現する条件を考えていない。


電車で出会いたいなら、まず電車を利用する必要がある。


それが無理なら、別の出会い方を考えればいい。


職場でもいい。


趣味の集まりでもいい。


知人の紹介でもいい。


何か方法はあるだろう。


ところが、理想のシチュエーションばかり考えて、現実の自分の行動は変えない。


私は、こういう人を見て思う。


お前は恋愛がしたいのか。


それとも、恋愛漫画の主人公になりたいだけなのか。


8 恋愛を成功させたいのか、恋愛の演出を成功させたいのか


ここまで書いてきて、私は一つの共通点に気がつく。


5年間サプライズを考えていた人。


電車通勤の恋愛を夢見ながら、車で通勤している人。


どちらも、自分の理想の恋愛を頭の中に描いている。


しかし、その恋愛を実現するために何が必要なのか、十分に考えていない。


目的と手段が入れ替わっているのである。


私は以前、大学受験についても同じような話をしたことがある。


大学に合格することが目的になってしまい、合格した後に何をしたいのかわからなくなる人がいる。


本来なら、大学で何を学び、将来何をしたいのかを考えて進学するはずだ。


ところが、受験勉強を頑張っているうちに、大学に合格すること自体が目的になってしまう。


合格した途端に、目標を見失う。


恋愛も同じではないか。


好きな人に告白する。


恋人になる。


そこまではいい。


しかし、恋人になった後、どうしたいのか。


結婚したいのか。


一緒に暮らしたいのか。


子どもが欲しいのか。


それとも、結婚せずに恋愛を楽しみたいのか。


いろいろな人生があっていい。


問題なのは、本人が何も考えていないことである。


そして、相手が同じ未来を望んでいるかどうかも確認していない。


私は、そこが一番おかしいと思っている。


恋愛というのは、告白した瞬間に終わるものではない。


むしろ、そこから始まるものだろう。


9 占いだからとバカにするなら、統計を取ってみろ


さて、今回紹介した火・地・風・水という四つの属性について、疑問を持つ人もいるだろう。


「そんなの占いじゃないか」


「科学的な根拠があるのか?」


そう思うのは自由である。


実際、星座によって恋愛傾向が決まるという科学的根拠は確立されていない。


だから、私の観察がどこまで一般化できるのかは、検証する必要がある。


しかし、私はこの分類が長年の観察でかなり当てはまると感じている。


だったら、調べてみればいいじゃないか。


例えば、恋愛感情が生まれるまでにどのくらい時間がかかるのか。


一目惚れをしたことがあるか。


好きになった相手を何年も思い続けた経験があるか。


サプライズが好きか。


好きならすぐに告白したいのか。


それとも、じっくり相手を知ってから告白したいのか。


そういう質問をすればいい。


そして、生まれた星座と回答の関係を調べる。


年齢、性別、恋愛経験などの影響も考慮する。


属性を知らずに回答してもらえば、先入観による影響も減らせるだろう。


それで私の予想と違う結果が出たなら、考え直せばいい。


研究というのは、そういうものだと思っている。


ただし、星座の属性と関係がなかったとしても、人によって恋愛の速度や愛情表現の好みが違うという問題まで消えるわけではない。


私は、そこをもっと理解した方がいいと思う。


10 好きな人がいるなら、まず相手を見ろ


恋愛というのは、本当に面白い。


人間は、自分が好きな人のことを一生懸命考えているつもりでも、実際には自分の理想ばかり考えていることがある。


相手をお姫様気分にしてあげたい。


ロマンチックな告白をしたい。


一生忘れられないサプライズをしたい。


それ自体は悪くない。


しかし、相手は本当にそれを望んでいるのか。


そもそも、今でも自分を好きでいてくれるのか。


そこを確認しないまま5年間も計画を立てて、何になるんだよ。


私は、人間関係というのは、相手を観察するところから始まると思っている。


自分が好きなことと、相手が好きなことは違う。


自分が喜ぶ愛情表現と、相手が喜ぶ愛情表現も違う。


好きになる速度も違う。


だから、相手が何を望んでいるのかを考える必要がある。


そして、自分が何を望んでいるのかも考える必要がある。


恋人が欲しいのか。


結婚したいのか。


子どもが欲しいのか。


それとも、恋愛そのものを楽しみたいのか。


その目的によって、取るべき行動は違ってくるだろう。


私は、地の属性の人のような慎重な恋愛が悪いと言っているわけではない。


時間をかけて相手を知ることにも、良い面はある。


一度好きになった人を、長く大切にすることだって素敵なことだ。


しかし、慎重であることと、何も決められないことは違う。


計画的であることと、目的を理解していることも違う。


5年間かけてサプライズを考える。


ついに告白する。


性的な関係を持つ。


そして、その後どうするのか聞かれて、


「何も考えていませんでした」


……。


だからさ。


お前、5年間も何やってたんだよ!!


そんなことをしている間に、人生がどんどん過ぎていく。


自分の人生なのだから、もう少し先のことも考えた方がいいんじゃないか。


私はそう思う。


そして、どうしても電車で運命の恋人に出会いたい人には、一つだけ言っておきたい。


まず、電車に乗れ。


話はそれからだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。