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天才パンダのエッセイ※本物のミステリー!ゲームと脳科学 楽しい経済学  作者: ヘタレパンダ


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第4話 人間には四つの属性がある

第4話 人間には四つの属性がある


――性格が違うんだから、教育方法も変えろ


私は以前から、人間の性格には、ある程度のパターンがあると思っている。


例えば、西洋占星術には、火・水・土・風という四つの属性がある。


何だ、占いかよ。


そう思う人もいるだろう。


漫画やゲームの属性みたいだと思うかもしれない。


しかし、私は長年いろいろな人間を観察してきて、この四つの分類が意外なほど当てはまると感じている。


もちろん、外れる人もいる。


同じ属性だからといって、全員が同じ性格というわけでもない。


そもそも、生まれた星座で人間の性格が決まるという科学的な証明はない。


それは承知している。


しかし、私は人間の反応にはある程度の共通するパターンがあり、それを分類して考えることは、人間関係や教育の参考になるのではないかと思っている。


少なくとも、全員を同じ性格だと思って対応するよりは、相手の違いを考えるきっかけになる。


例えば、四つの属性には、伝統的に次のような特徴があるとされている。


火の属性――行動力と情熱のタイプ。


思い立ったら行動する。


挑戦することが好きで、競争や刺激を楽しむ傾向がある。


こういう子どもには、延々と説明を聞かせるより、まずやってみる機会を与えた方が興味を持つかもしれない。


ただし、勢いだけで行動して失敗する場合もある。


だから、危険なことや注意すべきことは事前に教え、失敗したらどう改善するかを考えさせればいい。


水の属性――感受性と共感のタイプ。


周囲の感情に敏感で、人間関係を大切にする傾向がある。


こういう子どもには、頭ごなしに叱るより、まず気持ちを聞いてやる方がいいかもしれない。


なぜ嫌だったのか。


何が悲しかったのか。


何をしてほしかったのか。


話を聞いて安心できれば、落ち着いて考えられる場合もあるだろう。


ただし、周囲の感情に左右されすぎることも考えられる。


だから、自分の希望を伝えることも教えた方がいい。


土の属性――現実性と堅実さのタイプ。


物事を具体的に考え、着実に進めることを好む傾向がある。


こういう子どもには、目標と手順をわかりやすく説明し、自分のペースで取り組めるようにするといいかもしれない。


一つずつ確認しながら、できることを増やしていく。


その一方で、急な変更が苦手な場合もあるだろう。


そういうときは、変更の理由や次に何をするのかを説明すればいい。


風の属性――好奇心と論理、自由な発想のタイプ。


なぜそうなるのかを考えたり、いろいろな情報を比較したりすることを楽しむ傾向がある。


こういう子どもには、理由を説明せずに「とにかく言うことを聞きなさい」と命令しても、納得しないかもしれない。


なぜそうする必要があるのか。


別の方法ではいけないのか。


そういう疑問が出てきたら、説明してやればいい。


むしろ、違う方法を考えさせること自体が勉強になるだろう。


ただし、考えてばかりで行動に移さない場合には、実際に試してみる機会を作ることも必要かもしれない。


さて、ここまで四つのタイプを書いた。


もちろん、これは占星術に伝わる特徴を参考にした分類であって、科学的に確立された性格診断ではない。


人間には複数の特徴があるし、環境や経験によって行動も変わる。


大切なのは、星座を聞いただけで相手の性格を決めつけることではない。


実際にその人を観察して、どんな対応が合うのかを考えることである。


そして、ここでもう一つ重要なことがある。


それは、同じ属性の人間でも、能力は同じではないということだ。


理解が早い子どももいる。


普通の速度で覚える子どももいる。


理解するまでに時間がかかる子どももいる。


しかも、国語が得意でも数学が苦手だったり、勉強が苦手でも運動や芸術が得意だったりする。


つまり、性格のタイプと能力の違いは別々に考えなければならない。


例えば、行動するのが好きな子どもでも、初めてのことをすぐ理解できるとは限らない。


論理的に考えるのが好きな子どもでも、すべての教科で成績がいいとは限らない。


感受性が豊かな子どもにも、得意な分野と苦手な分野がある。


だから、四つの属性だけで教育方法が完全に決まるわけではない。


私は、まず子どもの性格の傾向を観察する。


そして、その子の理解力や得意不得意を調べる。


さらに、実際にいくつかの方法を試してみる。


その結果、どの方法が合っているのか判断すればいいと思う。


例えば、同じことを教える場合でも、最初に実演して見せる方法がある。


文章で説明する方法もある。


図に描いて説明する方法もある。


子ども自身に考えさせる方法もある。


友達と一緒に学ばせる方法もある。


一つの方法でうまくいかなかったら、別の方法を試せばいい。


私は、学校教育でもこういう工夫をもっとしてほしいと思っている。


もちろん、四属性という分類自体がどの程度正確なのかは、実際に検証する必要がある。


同じ属性の人が本当に似た反応をするのか。


違う属性の人と比較した場合、どの程度の違いがあるのか。


属性を知らずに観察しても同じ結果になるのか。


そういうことも調べてみたら面白いだろう。


私は、自分の観察ではかなり当てはまると感じている。


しかし、科学として確かめるには、私が当たったと感じた経験だけでは足りない。


だからこそ、研究する価値があると思う。


そして、仮に四属性という分類が正確ではなかったとしても、一人ひとりの特徴を見て対応を変えるという考え方まで間違いになるわけではない。


私は、そこが重要だと思っている。


第1話では、子どもを我慢させる前に、大人が環境を工夫するべきだと書いた。


第2話では、模範解答と違うからといって、子どもの考えを否定するべきではないと書いた。


第3話では、いじめや不登校を子ども個人の問題だけにせず、学校という環境そのものを見直すべきだと書いた。


そして今回は、人間の性格の違いについて書いている。


これらは、私の中では全部つながっている。


人間は一人ひとり違う。


そんな当たり前のことを、どうして教育では忘れてしまうんだろう。


全員に同じ方法で教える。


全員に同じ態度を要求する。


全員に同じルールを当てはめる。


それでうまくいかなければ、子どもの努力が足りないと言う。


おい、ちょっと待て。


教え方が合っていない可能性は考えないのか?


人間は工業製品じゃないんだよ。


同じ機械に同じプログラムを入れれば、同じ動きをするというものではない。


性格も違う。


得意なことも違う。


苦手なことも違う。


興味を持つことだって違う。


だったら、対応の仕方を変えればいいじゃないか。


私は、四つの属性という考え方を、そのための一つの手がかりとして紹介したい。


占いだからと笑って終わらせるのも自由だ。


しかし、相手によって反応が違うという問題まで、笑って済ませてはいけないと思う。


大事なのは分類の名前ではない。


その子に、どうすれば一番わかりやすく教えられるのか。


その人と、どうすればもっと気持ちよく付き合えるのか。


それを考えることである。


全員に同じやり方を押しつけて、うまくいかなかったら本人のせいにする。


そんなことを繰り返すより、方法を変えてみればいい。


私はそう思う。


人間が四種類で足りるかどうかは、これから調べればいい。


でも、人間が全員同じじゃないことくらい、いい加減わかれよ。



追記 恋愛にも属性がある? 好きになるまでの時間差


私は、人間の四つの属性は、恋愛にも関係しているのではないかと思っている。


例えば、火の属性と土の属性である。


私が観察してきた範囲では、火の属性の人は、恋愛感情が生まれるのが早いように感じる。


一目惚れをしたり、相手に強く惹かれたりする。


ところが、土の属性の人は違う。


相手を好きになるまでに、非常に時間がかかることがある。


少しずつ相手を知って、信頼して、いつの間にか好きになっている。


そして、一度好きだと気づくと、その人への感情が何年も続くことがある。


ここで問題が起きる。


例えば、火の属性の人が土の属性の人を好きになったとする。


火の属性の人は、すぐに恋愛感情が燃え上がる。


ところが、土の属性の人は、まだ相手をよく知らない。


なかなか恋愛感情が生まれない。


そうこうしているうちに、火の属性の人は脈がないと思って、別の人を好きになってしまう。


ところが、その頃になって、土の属性の人がようやく気づく。


「あれ? 私、あの人のことが好きなのかもしれない」


おい。


遅いんだよ!


もう相手は別の人を好きになってるんだよ!


しかも、土の属性の人は、一度好きになると、なかなか忘れられない場合がある。


相手に恋人ができても、何年も思い続けてしまう。


そして、相手からすれば、もう恋愛感情がない。


何度も好意を伝えられて、困ってしまう場合だってあるだろう。


私は、こういう恋愛のすれ違いには、性格の違いだけでなく、好きになるまでの時間差が関係している場合もあるのではないかと考えている。


もちろん、これは私の観察から生まれた仮説であり、星座の属性によって恋愛感情の変化が決まると証明されたわけではない。


同じ土の属性でも、一目惚れする人はいるかもしれない。


しかし、人によって恋愛感情が生まれる速度や、気持ちの続き方が違うという点は、考えてみる価値があると思う。


そして、結婚についても同じことが言えるのではないか。


昔は、お見合いや親族の紹介によって結婚する人が多かった。


私は、こういう仕組みにも合理的な部分があったのではないかと思っている。


もし、人を好きになるまでに長い時間がかかる人がいるなら、最初から強い恋愛感情がなくても、相手とじっくり付き合う機会を作ることには意味があるかもしれない。


親や親戚、友人が、相性のよさそうな人を紹介する。


本人同士が納得していれば、結婚に向けた段取りを手伝うこともできる。


そして、一緒に過ごす時間が長くなるうちに、相手を好きになる可能性もある。


もちろん、結婚したら必ず好きになるとは限らない。


だから、本人の同意もないまま結婚相手を決めてしまってはいけない。


しかし、恋愛感情がすぐに生まれないという理由だけで、結婚の可能性まで諦める必要はないのではないか。


一方、好きになった相手が自分を好きになってくれない場合には、その人の意思も尊重しなければならない。


何年も好きでいることは自由だが、相手にその気持ちを受け入れる義務はない。


私が言いたいのは、恋愛に失敗する理由を、単にその人の魅力や能力の問題にするべきではないということだ。


好きになるまでの時間が違う。


恋愛感情が続く長さが違う。


そのために、タイミングが合わないこともある。


もし、そういう傾向があるのなら、その人に合った出会い方や付き合い方を考えればいい。


私は、恋愛についても、もっと個人差を研究してみたら面白いと思う。


なぜ一目惚れする人がいるのか。


なぜ何年も同じ人を好きでいられる人がいるのか。


なぜ好きになるまでに時間がかかる人がいるのか。


そして、そういう違いは、生まれ持った気質なのか、それとも経験や環境によるものなのか。


調べてみれば、面白い結果が出るかもしれない。


私は、そう思う。


恋愛だって、全員が同じ速度で進むわけじゃないんだよ。


そこを理解してあげるだけでも、人間関係のすれ違いを減らせるんじゃないだろうか。



 追記 好きな相手が喜ぶ告白と、自分が喜ぶ告白は違う


例えば、火の属性の人と地の属性の人が恋愛をしたとする。


火の属性の人が、地の属性の人を好きになった。


そして、自分の好意を伝えた。


ところが、地の属性の人は、なかなか相手を好きにならない。


時間がかかるのである。


ようやく好きになった頃、地の属性の人はこう考えた。


「あの人は自分のことを好きでいてくれる。自分もあの人が好きだ。だったら、素敵なサプライズを用意して告白しよう」


そして、時間をかけて計画を立てる。


相手が喜びそうな場所を考え、演出を考え、告白のタイミングを考える。


本人は大真面目である。


ところが、火の属性の人はどう思っているか。


「好きなら好きって、さっさと言えよ!」


これである。


私の観察では、火の属性の人は、好意を伝えるなら、はっきり伝えてほしいと感じる傾向がある。


目を見て、好きですと言う。


相手に好意があるなら、自分の意思をきちんと示す。


短いサプライズなら喜ぶかもしれない。


しかし、いつまでも告白を引き延ばされ、何を考えているのかわからない状態が続けば、イライラする人もいるだろう。


地の属性の人は、一生懸命考えている。


しかし、ここに落とし穴がある。


地の属性の人が用意しているのは、地の属性の自分が喜ぶ告白方法なのだ。


火の属性の相手が喜ぶ方法とは限らないのである。


おい。


好きな相手を喜ばせたいんじゃなかったのか?


だったら、相手が何を喜ぶのか考えろよ。


私はそう思う。


恋愛で大切なのは、自分がどれだけ努力したかだけではない。


その努力が、相手にとって嬉しいものになっているかどうかである。


長いサプライズを喜ぶ人もいるだろう。


しかし、はっきり気持ちを伝えてほしい人だっている。


そして、地の属性の人がようやく告白する決心をした頃には、火の属性の人の気持ちは別の人に移っているかもしれない。


なんてタイミングの悪い話なんだ。


しかも、地の属性の人は、一度好きになると、長い間その人を思い続けることがある。


だったら、なおさら相手の反応をよく見た方がいい。


私は、火の属性の人を好きになったなら、遠くから好意をほのめかすだけではなく、相手の目を見て、直接気持ちを伝えた方がいい場合があると思う。


振られたらどうしよう。


傷ついたらどうしよう。


そう考えて、いつまでも行動しない。


自分が傷つかないことばかり考えているように見えれば、相手は魅力を感じないかもしれない。


「男らしくないな」


そんなふうに感じる人だっているだろう。


もちろん、告白したからといって、必ず受け入れてもらえるわけではない。


相手にその気がなければ、きちんと引くことも必要である。


積極的に気持ちを伝えることと、嫌がっている相手にしつこく迫ることは違う。


私が言いたいのは、好きな人がいるなら、その人がどんな愛情表現を好むのか、もっと観察してみたらどうかということだ。


私は、この傾向が火・地・風・水という属性と関係しているのではないかと考えている。


もちろん、星座の属性によって恋愛の好みが決まることは、科学的に証明されていない。


だからこそ、興味がある人は統計を取って確かめてみればいい。


恋愛感情が生まれるまでの時間。


好きな気持ちが続く期間。


好まれる告白の方法。


サプライズを喜ぶかどうか。


そうした違いが、本当に属性ごとに現れるのか。


星座を知らずに同じ質問をして、結果を比較しても面白いだろう。


私自身は、長年の観察から、かなり当てはまると感じている。


しかし、観察でそう感じることと、統計的に確かめられたことは別である。


実際に調べてみれば、属性の違いなのか、それ以外の性格や経験によるものなのかも考えられる。


そして、最も重要なのはここだ。


自分の好きな方法で愛情を伝えることと、相手が喜ぶ方法で愛情を伝えることは違う。


自分が喜ぶサプライズだから、相手も喜ぶはずだ。


自分が好きになるまで時間がかかったから、相手もずっと待ってくれるはずだ。


そんなことを勝手に決めつけるな。


相手は自分とは違う人間なんだよ。


好きになった相手をよく観察し、相手の気持ちを尊重する。


恋愛心理学を学ぶなら、まずそこから考えてみたらどうだろうか。





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