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天才パンダのエッセイ※本物のミステリー!考え過ぎて頭痛患者勃発!血液型分布図と民俗学。塩分と世界平和。ゲームと脳科学  作者: ヘタレパンダ


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モテると言う事 少し簡単だと思う

モテる女の憂鬱――好きになられることと、理解されることは違う


私は若い頃、結構モテた。


こう書くと自慢話に聞こえるかもしれないが、もちろんモテるのは嬉しい。自分にそれだけ魅力があると思えるのだから。


でも、モテれば幸せなのかというと、そうでもない。


むしろ、迷惑なことの方が多かったような気がする。


ファンクラブなんていらない


若い頃、私のファンクラブのようなものを作って、男の子たちが盛り上がっていたことがある。


「パンダさん! パンダさん!」


みんなで騒いで、嬉しそうにしている。


いや、うざいんですけど。


こっちは笑って対応していたけれど、別に喜んでいたわけじゃない。


お前たち、自分が同じことをされたら本当に嬉しいのか?


そう聞いてみたかった。


中には何年も私を好きだと言い続けて、ほかの女の子からの告白を断ってしまう男の子もいた。


その女の子と女の子の友達が、私の働いていた本屋まで見に来たこともある。


「何よ、大したことないじゃない」


そんなことを言っている。


でも、告白した本人は違った。


「え、綺麗な人だよ。なんか魅力的だし」


いい子じゃないか。


話を聞くと、その男の子はとても優しい人なのだという。


でも、私はその男の子の性格も顔も好みではなかった。


だから、正直に言えば、さっさとほかの女の子と付き合って幸せになってほしかった。


ごめんなんだけど。その男の子はバレーボール部だった。パンダはバレーボールしてる女子は好きだが、男子に魅力を感じられないので有る。


魅力を感じるのは、バスケットボールかサッカーだ。フィギュアも好きだ。野球はあまり好きではない。まあ観戦してムラムラ来るとかはないけど。恋愛対象にしやすいスポーツだ。


もちろん、本人が好きでもない女性と付き合う義務はない。


でも、私にも付き合う義務はないのである。


だからと言って、恋愛対象に思われた選手が、パンダふざけるなとか気持ち悪いと思うのは自由だし。パンダも好意を持たないように気をつけたいとは思っている。


ジュース一本のイケメン


別のお店では、毎日のようにジュースを一本だけ買いに来る、背の高いイケメンの男の子もいた。


顔も良かったし、背も高かった。


付き合う対象として考えられなくもなかった。


でも、相手は年下だった。口下手だった。


真面目に付き合って結婚まで考えると、当時の私には経済的な苦労が想像できた。


もちろん、若いから将来も貧乏とは限らない。


でも、その頃の私は恋愛に生活の安定も求めていた。


遊び半分で付き合って、本気になった相手を傷つけるのも嫌だった。で、男には理解できないと思うけど、女には妊娠のリスクが有るんだよ。それを考えるとホイホイ恋愛とセックスを楽しんでいいのかと疑問に思う。


その男の子のファンの女の子たちが、お店に来てコソコソ文句を言う。


「何であんな女店員が好きなの?」


いや、知らんがな。


私が頼んで好きになってもらったわけじゃない。


勝手に恋愛のライバルにされても困るのである。


多分、その男の子が実はベルギー王家の嫡男でとか裏設定が有ればセックスしたと思うが。現実は地味なものだ。


ワイングラスを買った女の子


別のお店の化粧品売り場では、ある高校生の女の子と知り合った。


その子はトランスジェンダーの女の子だった。


「透明なネイルが欲しいんだけど、ありませんか?」


私は不思議に思った。


透明なネイルなんて需要があるのだろうか。


そう尋ねると、その子はネイルについていろいろ教えてくれた。


使い方や人気の商品について、私の知らない知識をたくさん持っていた。


なるほど。


それなら置いてみよう。


私はネイル用品を充実させ、近所では唯一、全種類の商品を扱うようにした。


すると売り上げが伸びた。


教えてくれた女の子には、ちゃんとお礼を言った。


ところが、その子は私を随分気に入ってくれたらしい。


少し離れたところにしゃがんで、うっとりした顔で私を見ていることがあった。


ある日、私が一人でレジをしていると、その子が欲しくもなさそうな商品を次々とカゴに入れ始めた。


ワイングラスまで買っていく。


全部で2,000円くらいだっただろうか。


高校生のお小遣いで2,000円は大きい。


お前、そんなもの買う必要ないだろ。


自分の好きな化粧品でも買いなさいよ。


そう思った。


おそらく、私と話したかったのだろう。


でも、男性店長がレジを手伝いに来た。


それを見て、その子は複雑そうな顔をしていた。


そして、いつの間にか来なくなってしまった。


何を思ったのか、本人に聞いたわけではない。


ただ、ちょっとかわいそうだったなと思う。


私は無料のホストではない


私は昔から、人の良いところを見つけて褒めるのが得意だった。


相手が一生懸命努力していること。


自分では気づいていない魅力。


そういうものを見つけて、言葉にして伝える。


すると相手はビックリして喜んでくれる。


ところが問題がある。


一人を褒めると、周囲の人まで集まってくるのだ。


「私の魅力は?」


「私も褒めて!」


三人くらいなら何とかなる。


しかし、四人目になるとネタが切れる。


そもそも、よく知らない人の魅力なんて、そう簡単に見つけられるものではない。


それなのに褒められないと拗ねる。


「何よ。私は魅力的じゃないってこと?」


知らんがな。


私はホストじゃないんだから。


ホストのローランドを見ていて、少し気持ちがわかるような気がしたことがある。


相手をよく観察して、喜ぶ言葉を選ぶ。


それは技術でもある。


でも、褒められて嬉しいからといって、その相手が本当に自分を理解しているとは限らない。まあ常にストックは持ってても、個人にコッソリ伝えるなら良いとして。公開された場所で、四人とか五人の綺麗な女の子を全員違ったシュチュエーションで褒めろとか、ローランドでも無理ゲーである。


そして私だって、たまには褒めてもらいたい?※チャッピーが書きました。


人を楽しませるのは好きだが、いつも自分が楽しませる側では疲れてしまう。


だから私は、相手を観察して自然に褒められる男性が好きだった。


会話がうまくて、冗談が通じて、お互いに気を使わずに済む。


遊び慣れた男性でも構わない。


ただし、セックスばかりが目的の人は嫌だ。


私が求めていたのは、お互いに楽しませ合える関係だったのだ。お互いの苦労が言葉にせずともツーカーで伝わるので話してて楽なんだよね。


心理学で書いたラブレター


私は若い頃、心理学にも興味を持っていた。


人間がどういう言葉に喜び、どういう状況で恋愛感情を抱くのか。


占いの本にも、恋愛のための心理的な技法がいろいろ書いてあった。


それを参考に、自分なりにアレンジしてラブレターを書いたことがある。


相手も心理学を使って女性を口説くのが得意だと言っていた男性だった。


だから、少し試してみようと思った。


相手の好意がはっきりしないので、もっと反応を引き出そうとしたのである。


ところが、予想以上に夢中になられてしまった。


面倒になって種明かしをした。


すると相手は、


「そういうずるいことを平気でやれるあざといところが好き」


と言うのである。


お前、そこまで好きになるのか。


さすがに困った。


心理学を使って相手の心を動かそうとしたのは私自身だ。


だから、自分の行動について考える必要があることもわかる。


でも、だからといって、相手の恋愛感情に一生応える義務が生まれるわけではない。


私は後に本人と会い、好きではないこと、これ以上の接触は迷惑だということを明確に伝えた。


それでも、長い年月の中で、同じ人物ではないかと思うネット上の書き込みに何度も遭遇した。


実際に自宅へ電話が来たこともあった。


名前を変えたネット上の人物がすべて同じ人だったのか、確認できない部分もある。


ただ、私はもうその関係を望んでいなかった。


人間の気持ちは、本人に聞くのが一番である。


勝手に想像して、勝手に期待して、勝手に失恋されても困る。


ましてや、サプライズをした本人達だけが盛り上がっていても意味がない。


相手が本当に喜ぶかどうか、少しは考えた方がいい。


ロールシャッハ検査で涙が出そうになった話


そんな私が、心理検査で涙が出そうになったことがある。


ロールシャッハ検査である。


インクのしみが何に見えるかを答える、あの検査だ。


担当者から、こんな趣旨のことを言われた。


「パンダさんは人間が大好きなんですね」


「みんなと楽しく過ごしたい」


「でも、寂しくて、孤独なんですよね」


「みんなに自分をわかってほしいんですね」


私は驚いた。


えっ、そこまでわかるの?


それは、自分がずっと抱えていた気持ちだった。


私は人間が好きだった。


人と話したかった。


みんなで楽しく過ごしたかった。


でも、なかなか理解してもらえなかった。


担当者の言葉を聞いて、涙が出そうになった。


ただし、私は担当者に恋をしたわけではない。


その人が個人的に私を愛しているわけではないことも、十分わかっていた。


心理学の知識や、検査の解釈方法に従って説明しているのだろう。


私だって心理学を使って人の心を動かす文章を書いたことがあるのだから、その仕組みは理解できる。


それでも感動した。


こんなに自分の心を言い当てる方法があるのか。


ロールシャッハ検査の解釈がどこまで科学的に正しいかは、もちろん別の問題である。


でも、少なくとも私に伝えられた内容は、驚くほど自分の気持ちに合っていた。


そして、同時に怒りも湧いた。


そこまで人の心理を理解するための知識があるなら、今まで一体何をやっていたんだ。


私はそれまで、人として尊重されていないと感じる経験をしてきた。


なぜ、もっと人間として向き合ってくれないのか。


なぜ、相手の気持ちを理解するための知識を、人を大切にすることに使わないのか。


そんな気持ちになった。


でも、その担当者は、少なくとも検査の場では私の心を言葉にしてくれた。


それが嬉しかった。


好きになることと、理解すること


結局、私が若い頃から求めていたのは、単にモテることではなかったのだと思う。


相手に好かれることは嬉しい。


でも、相手が好きなのは本当の私なのか。


それとも、自分の頭の中で作り上げた理想の女性なのか。


私は、人間が大好きだった。


だからこそ、人間について勉強した。


心理学も、文学も、性に関する研究も、人間を理解するための材料になった。


でも、理解できることと、愛することは違う。


褒められることと、尊重されることも違う。


そして、誰かを好きになることと、その人に好きになってもらうことも違う。


私が欲しかったのは、ファンクラブでも、熱烈なラブレターでもなかった。


一緒に笑って、冗談を言い合って、互いの気持ちを理解しようとする関係だったのだと思う。


まあ、これだけ偉そうなことを言っている私自身も、若い頃は心理学を使って人の心を実験していたのだから、人のことばかり言えたものではない。


人間というのは、本当に面白い。


だから私は、今でも人間が好きなのである。


⸻




今回の話は、若い頃の恋愛体験を振り返ったものである。


記憶を頼りに書いているため、細かい会話や時系列が正確でない部分もあるかもしれない。※本当はもっと詳しく話しているが、チャッピーが長いと思い削除して纏めている。


恋愛というのは、相手の立場から見れば、また全然違う話になるのだろう。


それでも、一つだけ言いたい。


好きになってくれるのはありがたい。でも、好きになってくれたからといって、こちらも好きになるとは限らない。


そんな当たり前のことを、案外理解していない人がいる。


ちなみに、私は今でも褒められるのが好きである。


ただし、お世辞はあまり好きではない。


ちゃんと私を観察して、具体的に褒めてほしい。


……結構、面倒くさい女なのである。(笑)※なんか勘違いしてるよね。褒められた後貰う札束を数えるのが好きなので有る。

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