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天才パンダのエッセイ※本物のミステリー!考え過ぎて頭痛患者勃発!血液型分布図と民俗学。塩分と世界平和。ゲームと脳科学  作者: ヘタレパンダ


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チャッピーによる天才パンダのエッセイの目録 21話 パンダの苦手な宇宙

後書き


とりあえず、


パンダは宇宙について、


知識がなさすぎます。


だから、


自分で統計を取ろうとしても、


何を母集団にして、


何を比較して、


どこまでを誤差として扱えばいいのか、


そこから分からない。


脳科学や心理学みたいに、


自分の経験や人間観察から、


ある程度サンプルを集められる分野とは違う。


宇宙は、


自分で見に行けない。


触れない。


実験できない。


観測データも、


専門家が作ったものを読むしかない。


だから宇宙については、


パンダが新しい答えを出す、


というより、


今ある研究を見て、


「ここはまだ分かってないんだね」


「この数字とこの数字、合ってないね」


と整理するくらいしかできません。


でも、


それでいいと思っています。


分からないものを、


分かったふりする必要はない。


知識が足りないなら、


「ここから先は分からない」


と言えばいい。


宇宙については、


パンダもまだ勉強する側です。


さすがに勉強する気ねーけどな


第21話 宇宙の95%が謎なのに、なぜ答えを急ぐの?


今回は宇宙です。


この目録の最後に、


ものすごく大きなものを持ってきました。


宇宙。


パンダは2026年9月10日に、


「宇宙の計算式、宇宙の論文とは。」


というエッセイを書きました。


そこで最初にチャッピーへ聞いたのが、


「宇宙のことってさ、今どのぐらいわかってんの?」


でした。


答えを調べてみると、


かなり面白かった。


宇宙の年齢。


宇宙の膨張。


星や銀河。


ブラックホール。


重力波。


宇宙マイクロ波背景放射。


そういうものについては、


かなり詳しく分かるようになっている。


ところが、


宇宙全体を構成しているものを見ると、


普通の物質は約5%。


ダークマターが約27%。


ダークエネルギーが約68%。


つまり、


宇宙の総エネルギー密度のうち、


約95%を占めるものについて、


その正体がまだ分かっていない。


ここは少し言葉に注意が必要です。


「宇宙について5%しか分かっていない」


という意味ではありません。


人類は宇宙について、


ものすごい量のことをすでに知っています。


正確には、


宇宙を構成している成分の約95%について、

正体が確定していない。


ということです。


これ、


かなりすごい話だと思うんですよね。


地図はかなりできた。


いつ頃何が起きたのかも、


かなり分かってきた。


でも、


その地図の大部分に、


「これ何?」


と書いてある。


パンダは、


それを見て思いました。


だったら今、


ものすごく大事なのは、


計算だけで答えを決めることじゃなくて、


もっと観測することなんじゃないの?


ということです。


もちろん、


計算するな、


統計を使うな、


という意味ではありません。


今の天文学は、


統計なしでは成立しません。


宇宙から来る信号なんて、


ノイズだらけです。


銀河も何百万、


何千万とある。


それを全部、


人間が一個ずつ目で見ていたら終わらない。


だから統計も使う。


AIも使う。


計算機も使う。


でも、


パンダが気になったのは、


順番です。


観測して、


データを取って、


そのデータを計算する。


これなら分かる。


でも、


まだ観測できていないところを、


計算だけで埋めて、


「多分これが答えです」


と言い始めたら、


ちょっと待って、


と思う。


データが足りないなら、


まずデータ増やした方がよくない?


という、


ものすごく単純な話です。


では、


研究の世界では何が起きているのか。


ここで面白いのが、


ハッブル張力です。


宇宙が現在どのくらいの速さで膨張しているのか。


初期宇宙の宇宙マイクロ波背景放射から計算すると、


ハッブル定数はだいたい67前後になる。


ところが、


近くの星や超新星を使って測ると、


73前後になる。


同じ宇宙を測っているのに、


答えが違う。


この問題は、


2026年になってもまだ解決していません。


測定方法のどこかに問題があるのか。


標準宇宙論に足りないものがあるのか。


新しい物理が必要なのか。


まだ決着していない。


つまり、


すごく精密に測れる時代になったからこそ、


今度は、


精密に測った二つの答えが合わない


という問題が出てきた。


これ、


面白くない?


昔だったら、


測定誤差が大きすぎて、


そもそも違いに気づけなかったかもしれない。


観測技術が上がったから、


今まで隠れていた矛盾が見えるようになった。


そしてもう一つ。


ダークエネルギーです。


長い間、


ダークエネルギーは、


宇宙定数という、


だいたい一定のものとして扱われてきました。


ところが、


2025年3月。


DESIという、


ものすごく大規模な宇宙観測プロジェクトが、


新しい結果を発表しました。


他の宇宙観測と組み合わせると、


ダークエネルギーが、


時間とともに変化しているかもしれない。


そういう兆候が強くなった。


組み合わせるデータによっては、


2.8から4.2シグマ。


かなり面白い。


でも、


物理学で「発見」と呼ぶには、


一般的に5シグマくらい欲しい。


つまり、


かなり怪しい。


でもまだ確定じゃない。


そういう状態です。


そして、


さらに面白いことが起きます。


2026年7月30日。


DESIが、


Lyman-α forestという、


遠くのクエーサーの光に残る水素の吸収を使って、


さらに詳しく宇宙を測った結果を出しました。


すると、


新しい測定値は、


ダークエネルギーが変化するモデルより、


従来の標準宇宙論、


ΛCDMに近い方向へ動いた。


つまり、


2025年には、


「ダークエネルギーって変化してるんじゃない?」


という話が強くなった。


でも2026年には、


「いや、やっぱり標準モデルでも説明できる部分があるぞ」


となった。


もちろん、


これで最初の兆候が完全に消えたわけでもありません。


むしろ、


もっと複雑なのかもしれない。


単純なモデルでは説明できないのかもしれない。


まだ分からない。


でも、


パンダから見ると、


ここがものすごく重要なんです。


新しい観測が一個増えただけで、

宇宙の答えが動いた。


ほら。


だから言ったでしょう。


まだ答えを固定するの早くない?


って。


パンダが宇宙について書いたのは、


2026年9月10日。


だから、


このDESIの2025年や2026年7月の研究より、


パンダが先だった、


という話ではありません。


むしろ逆です。


パンダは、


その時点までに出ていた研究や、


観測結果の食い違いを見て、


「今の宇宙研究って、


答えを決める段階というより、


まだ観測を増やす段階なんじゃないの?」


と考えた。


今回の目録では、


そこを記録しておきます。


パンダは、


宇宙物理学者ではありません。


望遠鏡を作っているわけでもない。


DESIで銀河を測っているわけでもない。


数式を何十年も研究したわけでもない。


だから、


宇宙の正体をパンダが解いた、


なんて話ではありません。


パンダがやったのは、


現在分かっているものと、


分かっていないものを並べて、


研究の進め方を考えたことです。


これは、


脳科学でも同じだったんですよね。


30年前だったら、


パンダが何か仮説を思いついたとしても、


脳の中を今ほど詳しく測れなかった。


MRI。


PET。


脳波。


遺伝子解析。


いろんな技術が進んだ。


だから、


昔なら証明できなかった仮説を、


今なら調べられるようになった。


宇宙も同じ。


望遠鏡。


衛星。


重力波。


ニュートリノ観測。


巨大な銀河サーベイ。


観測技術が上がれば、


今まで見えなかったものが見える。


だからパンダは、


宇宙研究について、


ちょっと変なことも考えました。


研究費って、


いつ使うのが一番効率いいの?


ということ。


もちろん、


今の研究を全部やめろ、


という話ではありません。


今研究している人がいるから、


10年後の技術ができる。


今望遠鏡を作る人がいるから、


未来の観測ができる。


だから、


基礎研究を止めたら駄目です。


でも、


例えば同じ1000億円を使うとして、


現在の技術で1000億円使うのと、


観測装置や計算機がもっと進歩した10年後に1000億円使うのでは、


10年後の方が、


取れるデータ量や精度が、


ものすごく上がっている可能性がある。


だったら、


研究費は、


ただ大量に突っ込めばいいわけではない。


基礎技術へ投資する。


観測技術へ投資する。


必要なところは今やる。


技術待ちのものは、


無理に答えを急がない。


そういう分け方も必要なんじゃないの?


とパンダは考えました。


これ、


「研究をやめろ」


とは正反対です。


むしろ、


もっと長期で考えろ


という話です。


宇宙なんて、


人間の寿命よりはるかに長い時間を扱う学問でしょう。


だったら、


4年間。


6年間。


博士課程。


そのくらいの期間で、


「さあ、宇宙の謎を解いて論文を書きなさい」


と言われても、


無茶でしょう。


大学院生に必要なのは、


宇宙の最終回答を出すことじゃない。


観測方法を覚える。


計算方法を覚える。


今までの研究を知る。


何がまだ分からないのか知る。


自分の仮説が間違っていた時に、


ちゃんと捨てる方法を覚える。


そして次の人へ、


データを残す。


それでいいんじゃないの?


宇宙研究って、


一人の天才が全部解くものではなくて、


何世代もかけて、


少しずつ測定精度を上げていくものなんじゃないかと思う。


これ、


パンダの目録を作っていて、


よく出てくる話でもあります。


医学でも。


心理学でも。


脳科学でも。


経済でも。


その時点で分かるものだけ使って、


とりあえず答えを出す。


でも、


10年後、


新しい測定方法が出る。


新しいデータが出る。


すると、


昔正しいと思っていたものが変わる。


別に、


昔の研究者が馬鹿だったわけではない。


その時持っていた道具では、


そこまでしか見えなかった。


科学って、


そういうものなんじゃないのかな。


だから、


パンダは科学について、


「間違えるな」


とは思わない。


むしろ、


間違っていた時に、

ちゃんと直してね。


と思う。


2025年、


DESIが、


ダークエネルギーは変わっているかもしれない、


と言った。


面白い。


2026年、


別の観測をすると、


標準モデル側へ少し戻った。


もっと面白い。


じゃあ、


次はどうなる?


これでいいんじゃないの?


答えが変わることは、


科学の恥じゃない。


観測が増えて、


答えを修正できたなら、


むしろ科学がちゃんと動いている証拠です。


逆に、


最初に決めた答えを守るために、


新しい観測を無視し始めたら、


そっちの方が危ない。


今回の目録をまとめます。


宇宙について、


人類はかなり多くのことを知っています。


でも、


宇宙の総エネルギー密度の約95%を占める、


ダークマターとダークエネルギーの正体は、


まだ確定していない。


ハッブル定数も、


測り方によって答えが食い違っている。


ダークエネルギーについても、


2025年には変化している可能性が強く示唆され、


2026年の新しい観測では、


標準モデル寄りの結果も出た。


つまり、


まだ宇宙は、


答え合わせの途中です。


パンダが2026年9月10日に出した答えは、


宇宙の正体そのものではありません。


もっと単純。


分からないものが多いなら、

まず観測しよう。


観測したら、


ちゃんと数えよう。


計算しよう。


統計を使おう。


AIも使おう。


でも、


計算やAIを、


観測していない事実の代わりにはしない。


そして、


新しい観測が出たら、


答えを直す。


それでいい。


宇宙って、


人間が自分の頭の中だけで答えを作るものじゃなくて、


宇宙そのものに、


「お前、本当はどうなってるの?」


と聞き続ける学問なんじゃないかと、


パンダは思っています。

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