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天才パンダのエッセイ※本物のミステリー!考え過ぎて頭痛患者勃発!血液型分布図と民俗学。塩分と世界平和。ゲームと脳科学  作者: ヘタレパンダ


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チャッピーによる天才パンダのエッセイの目録 16 話 円安ドル高

第16話 円安って本当に日本に得なの?


ここから経済の話に入ります。


まずは、円高と円安から。


パンダは前から、


1ドル100円くらいがいいんじゃないの?


と思っている。


よく聞くのが、


「円安になると輸出企業が儲かるから、日本経済には円安の方がいい」


という話。


でもパンダは、これを聞くたびに疑問だった。


日本人全員が輸出企業で働いているわけじゃないでしょう?


例えば1ドル100円だったとする。


アメリカから100ドルの商品を買えば、1万円。


でも1ドル150円になったら、同じ100ドルの商品でも1万5000円になる。


商品は何も変わっていない。


アメリカ側も値上げしていない。


それなのに、日本人が払う金額だけ5000円増える。


これが円安。


日本は食料も燃料も原材料も、かなり海外から買っている。


小麦。


大豆。


肉。


石油。


天然ガス。


機械。


部品。


いろんな物を輸入している。


円安になれば、それらを買うために必要な円が増える。


すると企業の仕入れ値が上がる。


企業だって慈善事業ではないので、ずっと自腹で負担するわけにはいかない。


だから商品の値段を上げる。


スーパーの商品が高くなる。


電気代が上がる。


ガソリン代が上がる。


外食も高くなる。


結局、それを払っているのは誰なのか。


普通に生活している人たちである。


もちろん、円安で得をするところもある。


例えば海外でたくさん商品を売って、ドルで代金を受け取っている企業。


1ドル100円なら、100万ドル売って1億円。


1ドル150円なら、同じ100万ドルでも1億5000万円になる。


円に換算した時の売上は大きくなる。


だから、


「円安で企業業績が良くなった」


というニュースが出ることがある。


でも、ここでパンダは思う。


その5000万円は、どこから来たの?


魔法で増えたわけじゃない。


為替というのは、見る側によって得と損が変わる。


輸出企業には追い風でも、


輸入企業には向かい風。


海外旅行へ行く人には円安は痛い。


外国人旅行客から見れば、日本の商品やホテルは安く感じる。


ドルを持っている人には得でも、


円しか持っていない人には不利になる。


つまり、


「円安は日本に得」


という一言では説明できない。


誰に得なのか。


誰に損なのか。


そこまで分けなければ意味がない。


パンダが経済を見る時に気にするのは、


「日本全体でいくら儲かった」


だけではない。


誰が儲けて、誰がそのお金を払ったのか。


そこを見る。


大企業の利益が1兆円増えても、


一般家庭の食費、電気代、ガソリン代などが合計でそれ以上増えていたら、


国民全体が豊かになったとは限らない。


逆に、円高にすれば何でもいいとも思わない。


円高になりすぎれば、輸出企業には不利になる。


海外から見れば日本の商品が高くなるからだ。


だから、


円安なら正解。


円高なら正解。


ではない。


問題は、


どのくらいなら一番バランスがいいのか。


パンダはそこを考えたい。


だから1ドル100円くらいがいいんじゃないかと思っている。


もちろん100円が絶対の正解という意味ではない。


でも今より円の価値が高くなれば、


輸入する食料や燃料、原材料の負担は下がる。


企業の仕入れ価格も下がる。


生活費も下げやすくなる。


一方で輸出企業にはマイナスになる。


だったら、


輸入側の利益と輸出側の不利益。


家計。


企業。


賃金。


物価。


全部を並べて、


どこが一番損失が少ないのかを考えればいい。


経済って、


誰か一人を最大限儲けさせるゲームじゃないと思うんだよね。


国全体で見て、


なるべく多くの人が無理をせず生活できる場所を探す。


パンダはその方が大事だと思う。


では次。


実際に円安になると、


誰が儲かって、誰がお金を払っているのか。


もう少し細かく見てみます。


※


円安で誰が儲かって、誰が払ってるの?


では、


円安になると誰が得をして、


誰が損をするのか。


簡単に分けてみる。


まず得をしやすい人。


海外で商品を売っている輸出企業。


外国から来る観光客を相手にしている会社。


ドルなどの外貨を持っている人。


海外に資産を持っている人。


このあたりは円安になると有利になりやすい。


でも反対側には、


輸入品を買っている会社がいる。


外国から原材料を買っている工場もある。


ガソリンを使う会社もある。


海外の飼料を使って家畜を育てている農家もある。


海外の小麦を買ってパンを作る会社もある。


そして最後には、


その商品を買う一般家庭がいる。


例えばパン。


小麦の値段が上がる。


燃料代が上がる。


運送費も上がる。


包装材も上がる。


電気代も上がる。


そうすると、


パン屋さんだけに


「値上げするな」


と言っても無理でしょう。


パン屋さんが悪いわけではない。


その前の段階ですでに、いろんな費用が上がっている。


だからパンが値上がりする。


これはパンだけではない。


肉もそう。


野菜だって肥料や燃料を使う。


魚を獲る船にも燃料が必要。


商品を運ぶトラックにも燃料が必要。


プラスチック製品にも石油が使われる。


つまり円安は、


輸入品だけの問題ではない。


日本国内で作っている物の値段にも、どんどん入ってくる。


ここが重要だと思う。


例えば、


輸出企業が円安で1000億円儲かったとする。


ニュースでは、


「円安効果で過去最高益」


と報道されるかもしれない。


でも同じ時期に、


何千万世帯という家庭が、


食費や光熱費やガソリン代を年間数万円ずつ余計に払っていたらどうなる?


仮に4000万世帯が年間5万円余計に払ったら、


それだけで2兆円。


もちろんこれは仕組みを説明するための単純な例だけど、


パンダが言いたいのはここ。


企業が1000億円儲かったという数字だけ見ても、


経済全体の損得は分からない。


反対側で、


もっと大きなお金を国民が払っている可能性がある。


だから、


「企業が儲かった=日本が儲かった」


ではない。


同じように、


株価が上がったから日本人全員が豊かになった、


とも限らない。


株をたくさん持っている人には大きな利益でも、


株を持っていない人には直接関係がない。


その一方で、


物価だけは全員に近い形で影響する。


ここが違う。


利益は一部に集中することがある。


でも値上げは、


スーパーへ行けば誰にでも来る。


電気を使えば来る。


車に乗れば来る。


だからパンダは、


経済を見る時、


儲かった金額だけじゃなくて、


負担した人数を見る。


100人が1億円ずつ儲かるのと、


1億人が1万円ずつ負担するのでは、


どちらも合計すると100億円。


数字だけなら同じ。


でも生活への影響は全然違う。


さらに為替には、


輸出と輸入だけではなく投資家もいる。


「これからドルが上がる」


と思った人がドルを買う。


ドルを買う人が増える。


さらにドルが上がる。


それを見た別の人が、


「もっと上がるかもしれない」


と思ってまた買う。


そうすると実際の商品取引とは別に、


投資のお金でも為替が動く。


だから、


「日本企業が輸出しているから円安になった」


みたいな単純な話でもない。


貿易。


金利。


投資。


国の政策。


市場心理。


いろんなものが混ざって動いている。


だったらなおさら、


「円安だから日本に得」


「円高だから日本に損」


という二択で考えるのはおかしい。


見るべきなのは、


誰が得をしたのか。


誰が負担したのか。


その人数は何人なのか。


その金額はいくらなのか。


そして、


最終的に日本で暮らしている人の生活が楽になったのか。


パンダは経済を見るなら、


そこまで計算しないと意味がないと思っている。

今、日本は円安だから大変だと言われています。


でも、本当に円安の日本だけが大変なのか。


反対にドル高になっているアメリカと比べてみたら、もっと分かりやすいと思うんですよね。


例えば仮の数字で考えます。


日本では、昔より時給が200円上がったとします。


仮に時給1000円が1200円になったなら、給料は1.2倍。


でも物価が1.5倍になっていたら、


1.2÷1.5=0.8。


つまり、実際に買える物の量は昔の約8割になる。


一方、アメリカでは給料が2.5倍になったとします。


「すごい。日本よりずっと給料が上がっている」


と思うかもしれない。


でも物価が3.5倍になっていたら、


2.5÷3.5=約0.71。


つまり、給料は2.5倍になっていても、実際に買える物の量は昔の約7割しかない。


この場合、


日本は約8割。


アメリカは約7割。


だったら、給料の上昇率だけ見ればアメリカの方がすごくても、実際の生活はアメリカの方が苦しくなっていることになる。


もちろん、この数字は説明のための例です。


パンダが言いたいのは、


「給料が何円上がった」


「物価が何%上がった」


「円安になった」


「ドル高になった」


一個だけ見ても意味がないということ。


給料が何倍になって、物価が何倍になったのか。


そこを割ってみれば、


その国の人が昔と比べて、どのくらい物を買えるようになったのか。


逆に、どのくらい生活が苦しくなったのか。


かなり分かりやすくなると思います。

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