灯下 / 灯下_2
前半の「灯下」はAIによって生成された詩です。
後半の「灯下_2」はそれに対する対話として。
「灯下」
灯の下にいる
ほのあかい光が 紙に揺れている
静けさは 音の皮膚を持っていることを
はじめて知った夜だった
頁のうえの文字が 静かに息をしていた
それを読むわたしの目もまた
生まれたての魚のように ぬめりを帯びていた
眠る前の世界には
いくつかの忘れられた国があって
そのひとつに わたしは暮らしていた
夜の帳でできた枕のなかで
この身を そっと封印するように
どこからか 雨のような
思い出せない音が聴こえてくる
それは誰かの声の残響か
それとも 世界が生まれるときの音か
目を閉じると
今日の「わたし」は たしかにいたとわかる
たとえそれが 灯火に照らされた
わずかな影の姿だったとしても
そっとページを閉じると
夜は深く ふところを開いて
わたしを迎え入れた
誰のものでもない やさしい時間のなかへ
◇
「灯下_2」
洋燈をそっと 街角に
妖精のように配り歩いて
あなたはやっと、凄絶に眠る
満足そうに疲れ果て
笑って闇夜に火をくべた
街は灯る
街は灯る
あなたの雨でひかりは灯る
優しい月の涙で灯る
名もなきものが滲むように
踊りでて、みなに呼びかける
ひかりはどこだ
ひかりはだれだ
縋るように
祈るように
かげはどこだ
かげはだれだ
足跡さえも残らない
誰か、存在の輪郭を
わたしはどこだ
わたしはだれだ
洋燈だけが照らし出す
いつか訪れる黎明に
愛した人のおもかげを




