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第73話
「そうか、そういうことかっ」
緒方はすぐに気づいたことを隊長に伝える。
「全員の詠唱を今すぐに辞めさせてください。彼らは魔術暴走を意図的に起こすとしているっ」
言われた隊長はすぐさま魔術を発動させようとする。
真っ先に行うのは詠唱を邪魔するための御札による沈黙術である。
要は黙らせるということだ。
しかしながらそれは数人の暴力団員によって御札の効果が届く前に封じられる。
「ちっ」
それから次にしたことは与えられているエネルギーをうまく逃がすための魔術だ。
与えられているエネルギーは、相手がどれだけの魔術を展開したいかによって変わってくるが、これほどの人数で行っているのであれば、最低でもBクラスレベル、もしかしたらさらに上位の魔術でもできるかもしれない。
魔術の中断によって発生したエネルギーは、おそらく町の半分を壊滅させるかもしれない。
そうなれば外への影響も確実に発生するだろう。
それを避けるために隊長は動き始めた。




