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第74話
「もう遅いぞ」
男が緒方らに向かって叫んだ。
それから男の合図でパンと一斉に柏手を打つ。
魔術はその音に反応したかのように変化を続けた。
『私を防御せよ、火よ土よ水よ空よ、天よ!』
誰かが叫び声を挙げつつも、呪文を唱える。
途端、目の前にある空間にセロファンのような光沢をもつ膜が現れ、それがどんどんと上や左右へと広がっていく。
襲い掛かってくるのは光だ。
火のように輝いており、水のように滑らかに空間を伝ってくる。
根来と放出が、あの襲ってきたのが魔術粒子の塊だと説明を受けたのは、全部終わってからだった。




