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魔術師の功罪  作者: 尚文産商堂


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第71話

静かに中に入る。

「こんにちわ~」

恐る恐るという格好で声をかけるものの、素直にそれにこたえるものは、壁の内側には誰もいない。

「待っていたぜ、御一行さん」

根来の声に、答えるように待ち構えていたのが、どう見ても堅気ではない人物の集団だった。

「誰かが漏らしたっていうのは、今は問わん。だが、そこを通してもらわなければならんことも、そっちも知っているだろう」

班長が集団の先頭に立って、こちらをきっとにらみつつ腕組みして建っている男に怒鳴った。

「ああ、よく知っているさ。だが、こちらも通せないことぐらい、そっちも分かっているだろ?」

「知っている。しかし、礼儀としてこれは聞いておかんといかん。そこを退いてもらわんと、実力で排除することとなる。これが最後の警告だ、そこを退くんだ」

「お断りだね」

腕組みを解き、パンと柏手を一回、彼の後ろにいた集団は、一斉に魔道具を取り出し、攻撃を仕掛けてきた。

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