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R15な魔法しか載ってない魔導書を見つけた。  作者: あーる72


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第7話【鷲宮みずき 男性水着サウナチャレンジ】③★★★

僕もカラダを洗ってシャワールームを出る頃には、鷲宮先輩は少しふらついていた。


「しっかり水分補給してくださいよ」


僕は自分のドリンクを飲みながら忠告するが、鷲宮先輩はまだドリンクに口をつけない。


「手が離せなくて」


両手で胸の突起(胸の膨らみではなく突起)を押さえている鷲宮先輩は、ドリンクが持てないらしい。


「あ、それは気づかずすみません」


僕は自分のドリンクをおいて、鷲宮先輩のドリンクを持ち先輩の前に差し出す。

先輩は、両手で胸を押さえたまま、体を前に屈めて僕が差し出したドリンクのストローを咥えようとする。

だが、固定されていないストローはうまく捕まらず、鷲宮先輩の方が何度も何度も空を切る。


僕がストローを抑えてやって、ようやくドリンクにありつけた先輩は、喉が渇いていたのかどくどくと喉を鳴らして飲む。


半分以上飲んでようやくひとこちついたのか、ストローから口を離した鷲宮先輩は、ふーと息を吐いた。


「鷲宮先輩、今更僕が言うのもなんですが、だいぶ無理してますよね」


鷲宮先輩の気が緩んでいそうなところで、僕は聞く。


「いくら僕のことを男として見ていなくても、二人っきりの空間でそんな格好で過ごすのは、恥ずかしいですよね?

 やっぱり一緒にサウナに入るのは辞めときますか?」


僕が提示した逃げ道を、鷲宮先輩は選ばない。


「ここまできて何言ってるのよ。

 私は気にしないって言ってるでしょ?

 それより、シャワールームで密着して、山田の方が私の体に我慢できなくなってるんじゃ無いの?」


あくまでも、僕が鷲宮先輩をそう言う目で見れないと言ったことを根に持っているようだ。


鷲宮先輩にとってこの一連のやり取りは、どちらが先に相手のことを意識させられるかのゲームになっているようだ。

そして、先輩は自身が優勢だと思っているようだ。


実際、僕は平静を装ってはいるが、泡だらけの鷲宮先輩も、海パンに手を入れて大事なところを洗う鷲宮先輩も、泡が流れはじめて必死に胸を抑える鷲宮先輩も、その全てに興奮していた。


『少し叡智な魔法の使い方』の経験が無ければ、とっくに果てていたことだろう。


だが今は違う。


「今一緒にいるのが森崎先輩だったなら、更衣室から出てきた段階で僕は卒倒してますよ」


鷲宮先輩の対抗心を意図的に燃やす程度には、冷静さを保っている。

案の定、鷲宮先輩はムッとした表情を見せる。


「なんでここで千紗の名前が出てくるのよ。

 山田ってやっぱり……」


「例えば、ですよ。例えば。

 森崎先輩とは関係が薄いからこそ、もしこんな状況になったらドキドキしちゃうじゃないですか。

 鷲宮先輩ならその点、これまでの関係がありますから」


「これまでの関係の結果、ドキドキしないって言うのね」


鷲宮先輩は自分の体を見下ろす。


「やっぱり、おっぱいがある方がいいの?」


「僕はあるのも控えめなのもどっちも好きですよ」


鷲宮先輩の問いに、僕は正直に答える。

現在進行形で鷲宮先輩の姿に興奮している僕に、おっぱいの大小について論じる資格はない。


「なによ、おっぱい触ったことないくせに」


「ありますよ」


これも正直に答える。

『少し叡智な魔法の使い方』のおかげではあるが、僕はクラスメイトのおっぱいを触ったことがある側の男だ。


鷲宮先輩は、露骨に驚いた顔を見せる。

僕がおっぱいを触ったことがあるのがそれほど意外ですか、そうですか。

驚いた反動で手のひらが開いてますよ。

中指と薬指の間から、ピンクのものがチラチラ見えてるので閉じた方がいいですよ。

と、心の声で告げる。


「さ、サウナに入りますか」


ここまでの話題なんて無かったかのように話を切り上げると、鷲宮先輩はサウナに向かって歩き始めた。

やはり、ここで切り上げるつもりはないらしい。


僕としては、さっき助け舟を出したことで免罪符を獲得済みだ。

ここから先どんな展開になろうと、それは鷲宮先輩も望んだこと。

僕は、水が滴る鷲宮先輩の後ろ姿を眺めながら、オロポをもう一口だけ飲んだ。



個室サウナというだけあって、普段行くような入浴施設のサウナとは比べ物にならないほどコンパクトなサウナだった。

二人並んで座って肌が触れ合うことはないが、お互いに腕を組めば膝と肘がぶつかりそうなくらいには密着している。

前後の空間と天井がそれなりの高さがあるので、息苦しさは感じない。


「サウナなんて久しぶり」


先に入った鷲宮先輩が、サウナの中を見渡しながら言う。

僕も続いて中に入り腰掛ける。

鷲宮先輩が胸を手で押さえているせいで、隣に座ると膝が僕の脇腹に当たる。


「山田ってドインドア男子だと思ってたけど意外と筋肉あるんだね」


鷲宮先輩が、今更ながらに僕の体を見て驚く。


「中学までは運動部でしたからね。

 あとは、高校に入った後は何もしなくても身体が大きくなってきてます」


僕の体は、さして筋肉質というわけではない。

もちろん女性と比べると筋肉はある方だが、同世代の男の中では平均かそれ以下だと思う。

その体を見て筋肉に驚くと言うことは


「もしかして、男の上裸を生で見るのは初めてですか」


「そ、そんなことはないよ!

 いっぱい見たことあるもん」


うちの学校は、プールの授業がないので、男の上裸姿であっても女性が目にする機会は少ない。

鷲宮先輩の顔が赤くなったのは、サウナのせいだけではないように思えた。







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