第5話【森崎千紗のお漏らし事情】⑥★★★
「罰……ですか」
森崎先輩が、恐る恐ると言った様子で答える。
「そう、これを受けるのが嫌だから、自習中もお漏らししないように気をつけようって思えるような罰です」
「具体的に、どんなものが良いのでしょうか?」
いい案が思いつかないのか、困り顔で固まってしまう。
「そうですね、例えば今見せてもらってるオムツも一つの罰ですよね。
高校三年生にもなって、オムツをして勉強をするのも、お漏らしをしたらその事を後輩の僕に報告するのも、おしっこをしたオムツをこうして掲げるのも。
正直、僕なら恥ずかしくてもう学校に来れないかもしれません」
できる限り冷たく聞こえるようにそういうと、森崎先輩の肩が丸まり心なしか体が小さくなる。
僕は、「オムツを降ろしていいですよ」と言って、椅子に座るように促す。
ノーパンの森崎先輩は、少し躊躇いを見せたが、すぐに席に着く。
「けど、森崎先輩は、お漏らしを克服する為にそれを受け入れている。
それは素晴らしい事だと思うんです」
席に座った森崎先輩の背中を、優しくさすりながら話す。
「けど一方で、それだけの恥ずかしい罰を受けながら、お漏らしを繰り返すのも事実。
だから、もっと恥ずかしい罰にするのがいいんじゃないでしょうか?」
「もっと恥ずかしい罰?」
森崎先輩が、振り向き、上目遣いで聞いてくる。
「例えば子供が悪さした時にされる罰とか……
何か思いつくものありますか?」
僕はここで、森崎先輩に水を向ける。
先輩は、振り返った姿勢のまま首を傾げて少し考えてから、ポツリと答える。
「ゲンコツ……
廊下に立たされる……
あとは……」
最後の一つは、喉に引っかかったように少し言い淀んだが、
「思いついたなら言ってみてください」
僕が促すと、静かに言った。
「お尻ぺんぺん……とかですか?」
僕は、森崎先輩の言葉に内心ほくそ笑む。
「なるほど、それは思いつかなかった。
森崎先輩は、お尻ぺんぺんがいいと思うんですね」
「あ、えっと、そういうわけでは」
「僕じゃ思いつかなかったなぁ
それに、先輩のお尻を叩くなんて、失礼な事普通じゃできないですよ。
けど、森崎先輩が、その罰がいいとおっしゃるなら、僕も頑張ります」
森崎先輩が提案した事に僕が無理やり手伝わされている雰囲気を作り出す。
実際は、森崎先輩の発言は僕の誘導によるものなのだが、そんなこと二人きりのこの空間であえて指摘するものはいない。
一対一のコミュニケーションは、相手にそうだと思い込ませれば勝ちだ。
「流石は、森崎先輩です。
確かに、後輩の男子に学校でお尻を叩かれるなんて、屈辱的ですよね。
それを避けようと思えば、このお漏らし癖もきっと良くなりますよ!」
僕は、胡散臭いパーソナルトレーナーのような笑顔で森崎先輩の肩を叩く。
いまさら、嫌だとは言い出せないだろう。
「そんな事、お願いしてもいいんでしょうか」
むしろ、少し申し訳なさそうにしている。
「森崎先輩のためですから、特別ですよ。
それに、お漏らしさえしなければ、僕もしなくていいし、森崎先輩も受けなくていいんですから」
「そうですよね。漏らさなければいいんですよね」
あくまでも、漏らしてしまった時の罰、という事を強調すると、森崎先輩も納得したように頷いた。
「それでは、お漏らしした時の罰はお尻ぺんぺんといた事でお互い合意した、という認識でいいですか?」
僕が訊ねると、森崎先輩は「はい」と頷いた。
その目には、もうお漏らしはしないという強い意志が見て取れる。
そんな先輩に、僕は早速指示をだす。
「じゃあ、机の上で四つん這いになってください」
「え?」
僕の言葉に、森崎先輩の表情が固まる。
何を言っているのか、理解できていないという顔だ。
僕は、親切に説明を追加してあげる。
「だって、今日はお漏らししたじゃないですか? その分の罰を受けてもらいますよ」
「え、でも今日はまだ、罰を決める前だったし」
「そんな甘い事を言ってるからいつまでも治らないんですよ。
それとも治す気ないのに僕を付き合わせてるんですか?」
「そんな事はないです!
……やります」
森崎先輩は抵抗したが、僕が押し切る。
先輩は、上靴を脱いで僕が指示した図書準備室にある作業机に登る。
作業机と言っても、教室にある個人用の机と同じだ。
むしろその中でも質の悪い、グラつきのあるものが置かれている。
森崎先輩は、落ちないように机の角にしがみつき自然とお尻を突き出すような姿勢を取る。
「そんなにやる気満々だと、罰にならない気もしますね」
机に乗った森崎先輩を眺めながら呟く。
僕は、叩く場所の狙いをつけるように、スカート越しに先輩のお尻に軽く触れる。
言わずもがな、先輩はノーパンだ。
「お願いします」
見ようによっては、森崎先輩が机の上で土下座して懇願しているように見える。
僕は遠慮なく右手を振り上げると、思い切り先輩のお尻目掛けて振り下ろした。
パシッィィ
布を一枚挟んでいる為、少し長い音が響く。
右手の手のひらが、熱くなる。
森崎先輩は、痛みよりも実際にお尻を叩かれた恥ずかしさが勝っているのか、顔を真っ赤にして耐えている。
息を止めているようで、あまり長くやると酸欠になりそうだ。
「今日は初めてなので、あと二発で終わりにしますね」
僕はそう宣言して、もう一発強くお尻を叩く。
ノーパンのお尻にスカート越しに触れてはいるが、叩く衝撃が強く触り心地は記憶に残らない。
「最後!」
そう言って、三度振り下ろす。
今度は、叩き終わった手をお尻に添えたままにした。
森崎先輩のお尻がヒクヒクと動くので、お尻の形が文字通り手に取るように分かる。
三発目を終えて、森崎先輩が止めていた呼吸を再開する。
図書準備室は、さほど熱くないが額には玉のような汗が浮かんでいる。
罰が終わった事に安堵し力が抜けたのか、机から転がり落ちるように、森崎先輩がこちら側に倒れてくる。
僕がそれを受け止めると、意図せず、中腰で抱き合うような形になる。
「こんな私ですが、どうか見捨てないでください」
朦朧とした森崎先輩がそんな事を呟く。
僕はなんとか明日相変わらず、先輩の背中を少し強く抱きしめる事で答えた。
この日から、森崎先輩とのお漏らしトレーニングと罰のお尻ぺんぺんが、毎週の習慣になった。
この習慣は結局は、先輩が卒業するまで続く事になる。
第5話 完
第6話予定
【鷲宮みずき_ラッキーすけべになる魔法】
是非、ブックマーク・評価をお願いします。
また気に入ったお話にリアクションをいただけると、今後の展開の参考になりますのでよろしくお願いします。




