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高校の図書室の閉架書庫で見つけた魔導書にはR15な魔法しか載ってない?!  作者: あーる72


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第1話【森崎千紗_尿意を操る魔法】① ★☆☆

【尿意を操る魔法】

 対象の尿意を操れる。

『少し叡智な魔法の使い方』を拾ってからの数日間は、何をしててもこの本のことが頭から離れなかった。


早く試したい。という気持ちが溢れていたが焦ってはいけない。

もしこれが本当の魔法の書であれば大スクープだ。

SNS全盛のこの時代に、僕が魔法を使えるとこがバレればどうなるか想像もつかない。

初めて使うシチュエーションは、慎重に考える必要があった。


そんな風に、数日間悶々と過ごしていた。

そしてその機会は不意に訪れた。




その日は土曜日だった。

うちの図書室は自習する生徒のために土曜日も朝9時から夕方16時まで開放している。

基本的には教師が持ち回りで施錠の管理をするのだが、その日は担当だった教師のお子さんが熱を出し、昼過ぎに帰ってしまった。

僕はその日、ほかの魔導書がないかを調べる為に登校していたのだが、帰り支度をする教師に見つかり、図書委員だからという理由だけで施錠の管理を任されてしまった。

ちなみに、その日は夕方まで閉架書庫をくまなく探したが同じような本を見つけることができなかった。


そろそろ図書室を閉める時間になったので閉架書庫を出ると、自習室には1人の女子生徒が残るのみだった。


女子生徒の足元を見ると赤色の上履きを履いていた。

うちの学校は学年ごとに上履きの色が違う。

赤は三年生が使っている色なのでこの女子生徒は、先輩という事になる。


「あの、そらそろ閉めますよ?」


後ろから声をかけたが反応はない。

ヘッドホンのせいか、問題集に集中しているせいか、僕のことに気づいていないようだ。


仕方なく貸し出しカウンターに座って様子を伺う。

貸し出しカウンターからは女子生徒の横顔が見えた。

その顔には見覚えがあった。図書室の常連の一人だ。

学校の図書室なんて場所は、生徒の大半には用がない場所であり、図書室に通うような生徒のほとんどは図書委員になっている。


だがら、図書委員でもないのに図書室に通う生徒というのは、それだけで目立つ。

僕も何度か貸し出し手続きをしたことがあるので名前を覚えていた。

確か森崎先輩だ。

とても可愛らしい人だが、小柄でおとなしい雰囲気のせいで目立っていない印象がある。


(この人になら試せるかもしれない)


僕の中の欲求がムクムクと起き上がってくるのを感じた。

僕は廊下に視線をやり、人が入ってくる気配がないことを確認すると、カバンから魔導書を取り出した。

はやる気持ちを抑えながらも、慎重にどの魔法を試すかを考える。

今の僕に読める呪文はそう多くない。

選ぶのにかかった時間は数秒だった。


魔法を決めたらあとはそれを使う決心を固める時間だ。

少し叡智な魔法は、かけられた人にとっては愉快でないものだろう。

そんな魔法を無差別に使うのは、小市民的な僕の良心が許してくれなかった。


僕は図書室の時計を見る。

あと一分で十六時だ。


「もう閉めるので片付けて出てください」


さっきよりも気持ち小さめの声でもう一度呼びかけた。だが、勉強に集中している森崎先輩には届かない。

これで免罪符ができた。


僕は図書委員としての職務を全うする為に、彼女に速やかにご退室頂かなければならない。

けれど、彼女の耳に僕の言葉は届かない。

だから!

不本意ながら!

やむを得ず!

この本に頼らせていただく。


何と幸いにも、このシチュエーションにもってこいの魔法があった。


【尿意を操る魔法】


僕はその魔法が書かれたページに手を置き、念じた。

そうする事が魔法を使う儀式だと本に書いてあったからだ。


すると、本に触れていた指にわずかな電気が流れた。そしてそれと同時に頭に情報が流れてきた。

その情報は、二つのことを決めろと僕に告げる。


この魔法を誰に使うか?

尿意をどうするのか?


僕は頭の中で答える。


『あそこで勉強している女性の尿意を上げる』


するとまた指に小さな電気が流れる。


が、何も変化はなかった。

RPGで魔法を放つ時みたいに光を発することもなく、風が巻き起こることもない。

まぁ目立ちたくはないのでそれは一向に構わないのだが。


問題は、勉強している女子生徒にも何の変化も表れていないという事だ。

急に尿意が増して来たら何らか反応があってもいいと思うのだが、問題を解き進めるシャーペンは止まる気配がない。


僕はもう一度尿意を操る魔法を使った。


『あそこで勉強している女性の尿意を上げる』


けれども変化はない。

僕の欲望のムクムクが、急速に萎む。

何を浮かれていたんだ。やっぱり魔法なんでないじゃないか。

そんな気持ちを抱きながら、もう一度だけ唱える。


『あそこで勉強している女性の尿意を上げる』


ん?シャーペンを持つ手が止まった。

問題に行き詰まったのか?

彼女の顔を見るが、特に変わった様子はない。


『あそこで勉強している女性の尿意を上げる』


今度は明確に肩をビクンッと振るわせた。

よく見ると耳が赤い。

顔も何かを堪えるように歪んでいる。


その表情が、僕の中のナニカを強く刺激する。











タイトル横の星マークは、作者的エッチ度です。

★が多いほどエッチな話だと思ってください。

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