第3話【森崎千紗_感覚を遮断する魔法(低級)】⑥***
森崎先輩のスカートに手を伸ばす。
だが、指が触れるか触れないかと言ったところで手が止まった。
本当に触ってしまっていいのか?
僕の中の理性が問いかけてくる。
これまで『少し叡智な魔法の使い方』を使ってエッチなことをしてきた。
今からしようとしていることもその延長線ではある。
だが、一つ大きく異なる事がある。
それは、相手の意思が全く介在しないという事だ。
お漏らしをした森崎先輩の着替えを誘導し、目の前で下半身裸にしたのも、痒みを抑えることができると言って、体のいろんなところを掻くように誘導したのも僕だ。
なんならそれらのきっかけとなる尿意や痒みを誘発したのも僕だ。
ここ数日のえっちな出来事は全て僕のマッチポンプの結果と言える。
だから今更無防備な森崎先輩の下半身に触れることを躊躇する理由はないようにも思う。
しかし、これまでのえっちな行いはどれだけ原因が僕にあろうと、最後の最後の意思決定は相手に委ねてきた。
もちろんその意思決定にも僕の魔法は介在しているのだが、それでも本当に無理なものについては拒絶できる状況ではあった。
僕の本性は臆病者だ。
そして、『少し叡智な魔法の使い方』に出会うまでは女性と交流を持つことなんてほとんどないような男だった。
こんな魔法を使っておきながら、心の底から拒絶されるようなことは避けたいと願っている。
そしてこれまでは、その本心に反しない程度で魔法を使ってきた。
だが今回の状況は全く違う。
下半身の感覚を遮断された森崎先輩は、腰から下であればどこを触っても何をしても気付くことはないだろう。
取るに足らない存在となった僕が、図書室というパブリックな場で森崎先輩の下半身を弄っていたとしても、おそらく誰にも気づかれることはないだろう。
つまりは,相手や周囲の意識の外で好き勝手できるというわけである。
これは、これまでの状況と比べても非常にアンフェアなのではないかと感じる。
もう一度伸ばした手を見る。
あと数センチ前に押し出せば、色白で程よい肉付きの太ももに触れることができる。
その姿勢のまま数秒間葛藤する。
と、その時だった。
いきなり森崎先輩が足を組んだ。
太もものすぐ近くに置いていた手は突然のことに逃げることができず、森崎先輩の太ももの間に挟まれてしまった。
まずはじめに頭をよぎったのは【感覚を遮断する魔法】が切れたのか?という疑問である。
だがその疑問は、太ももに挟まれた僕の手に森崎先輩が全く気づかないことで解消された。
【感覚を遮断する魔法】は継続している。
ではなぜ動いたのか?
おそらくこの魔法は対象の部位から脳へ送る信号は遮断しているが、脳からくる信号についてはそのままなのかもしれない。
そこまで考えて、意識は太ももに挟まれた手に移行する。
さっきまで触れることすら躊躇っていた太ももにがっちりとホールドされた手は、自分のものではないかのように熱を帯びている。
森崎先輩の太ももは信じられないほど柔らかく、その太ももに包まれた手は今にも溶けてしまいそうだ。
これはまずい。この手触りは、ほんとにまずい。
わずかに残されていた理性が最大レベルで警報を発するが、時すでに遅かった。
僕の行動を制限していた理性は、その感触によって完全に瓦解した。
僕は太ももに挟まれていない方の手を森崎先輩のスカートの中に潜り込ませ、足を組んでいる上の方の太ももの付け根に触れる。
本来、女子高生が履いているはずがない大人用オムツ。そのオムツのギャザーを指で広げさらに内側に侵入する。
侵入するその手には、さっきまでのためらいは一切なかった。
大神の時はパンツ越しだったそこに、直接触れる。
生まれて初めて女性の***に触れた。
そこは***で、***だった。
***がピッタリと閉じている。男性にはないその器官を***する。
森崎先輩の下半身がビクッと反応した。
慌てて顔を机から出して森崎先輩の様子を確認するが、変わらず勉強に集中している。
脇の時のように気にするそぶりもない。
もう一度、森崎先輩の***を***する。
今度はより激しく体が跳ね、組んでいた足が開く。
それでも森崎先輩は反応しない。
どうやら、【感覚を遮断する魔法】を使っている状態でも、脊髄反射レベルのリアクションは生じるようだ。
触れた事に対する反応がある。僕の興奮はいよいよ最高潮を迎えていた。
森崎先輩が足を開いた事で、オムツの中に両手を差し込めるようになった。
僕は左右から手を入れ***を人差し指で左右から広げその中央を親指でなぞる。
森崎先輩の反応はいよいよ強くなり、***から分泌される***で僕の指は湿り気を帯びてきた。
僕の頭は興奮に支配され制御が効かなくなっていた。
もっと奥へ入りたい。
その欲望に抗えず、真ん中を撫でる親指に少し力を込めた。
その瞬間!
プツン
頭の奥で何かが切れた音がした。
じわっ
続いて鼻の奥が熱くなり、その熱が鼻の入り口、口の横へと伝播していく。
慌ててオムツから手を引き抜き口元を押さえる。
押さえた手はあっという間に真っ赤に染まった。
鼻血だった。
それも、これまでの人生で経験したことのない量の。
僕は慌ててポケットからハンカチを取り出して鼻を押さえる。
可能性を重視して重用しているタオル地のハンカチは、血をよく受け止めてくれたが焼石に水ですぐにキャパの限界を迎えた。
大量に血が流れ出した事で、さっきまでの興奮の波は跡形も引いていき頭は冷静さを取り戻した。
と同時に、とんでもないことをしてしまったという後悔が押し寄せてきた。
『少し叡智な魔法の使い方』にはこう書かれていた。
"だが、度を超えて世界の均衡を破ってはいけない。
度を超えた魔法は、君の世界を危うくするだろう。
だから、この本を使った行為ははあくまでも15禁に留めること。
もし破ったら、それ相応の罰が、君は降りかかるだろう"
冷め切った頭で思考する。
僕が今行った行為は、明らかにR15を超えてしまっていたのではないか?
つまりこの鼻血は、相応の罰ということなのか?
思考している間も血は流れ続ける。
僕は血痕を床に落とさないよう、制服が汚れるのを無視して裾で鼻を押さえながら机の下を這い出た。
すでに相当量の血が流れ出ているのだろう頭がフラフラする。机から這い出ても立ち上がることができない。
僕は片手で鼻を押さえて、もう片方の手で床を這って進む。
大量の鼻血を流した僕の姿を、図書室にいる人間は誰一人として見ない。
まるで僕がその場に存在しないかのように。
「誰か」
声を絞り出すがやはり誰も顔をこちらに向けない。
【取るに足らない存在になる魔法】の効果が続いている限り、僕の声は誰にも届かない。
意識が朦朧としてきた。
このまま血が止まらなければあと数秒で意識が無くなるだろう。
世界にたった一人取り残されたような大きな不安に押しつぶされる。
僕はこのあとどうなるのだろうか?
誰にも見つけられないまま、この図書室で朽ち果てるのか?
僕の人生これでよかったのか?
残り少ない血液でそんなことを考える。
だがそれもすぐに終わり、もう脳に回す血液も無くなったのか何も考えられなくなる。
視界がモノクロになる。
そのモノクロの視界の中で誰かが僕に近づいてくるのを感じた。
お願い!気づいて!
そう願ったのが最後の記憶だった。
第3話 完
ちゃんとR15を守れてるか怪しくなって参りました。
もし皆様の癖に刺さる話がありましたら、是非コメント・評価をお願いします。




