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八十二ニャン 欠点もまた可愛い

「でね、レイワとネネに怪我はなかったんですけど、今後もこうゆう事件が起きる事を考えると

 ね、この猫ドアではもう狭すぎるのかなーって思ったんですよ。

 開けっぱなしにする・・・というのも、夏の暑い時期とか、冬の寒い時期とか、クーラーとか

 暖房画勿体無いので無理なんですよ。

 それにこの2匹もそうなんですけど、基本的に我が家の猫ちゃん達は、自分で戸を開けないんで

 すよね。

 基本的に閉まっている部屋が少ないのも一因なんですけど、理由に関しては・・・よく分かっ

 ていないんです。

 だからこそね、やっぱり猫ドアを新しく大きいものにしよう・・・と思って、早速ネットで調

 べて注文したんですよ。

 採寸したり組み立てたり・・・は、今写真で動画内に流れていると思うんですけど、結構

 ね・・・超スピードで取り付けたんですよ。

 色々と立て込んでたもんで・・・


 でですね、今回設置した猫ドアは、こちらになりまーす!!」


そう言って、かつおはビデオカメラを手に取ると、早速部屋の戸にカメラを向ける。

そこには、早速新しい猫ドアにチャレンジしている猫達の姿が。

まんぷくはこの家に来て、初めて猫ドアを知り、突破しようと日々練習に明け暮れていた時期もあった。

その甲斐あって、今ではまるでロケットの如く猫ドアを通過して、部屋と廊下を行き来している。

実はこの猫ドアを使っての行き来、ヤマブキが時折失敗するのだ。

歩いて通過するのはまだ大丈夫なのだが、レイワやまんぷくの様に、走りながら抜けようとすると、どうしてもタイミングを間違えてしまう。

猫ドアの手前で転んでしまったり、タイミングが遅くなって戸に激突したり・・・と。

今のところ、猫ドア関連の怪我人・・・怪我猫は出ていない。そもそも、ヤマブキが丈夫だから。

普段はクールで落ち着いているヤマブキの、時折見せるおっちょこちょいな所も、ヤマブキの魅力。

動画でもちょくちょく、ヤマブキのドジっ子っぷりが残されている。

飼い主であるかつおは、時折ヒヤヒヤするものの、やっぱり可愛いのに違いない。


「またね、ヤマブキが激突しても大丈夫なように、ドア自体は軽い力で開閉できるようになって

 るんですけど・・・・・ヤマブキ、どう?」


かつおが新しい猫ドアを紹介するタイミングで、丁度よくヤマブキが側に来てくれた為、かつおが自身の指でドアを指で押して、新しい猫ドアの使い方を教えてあげる。

だが、猫ドア自体にそこまで大きな変化があったわけではない。

ちょっと大きさとデザインが変わっただけだ。

しかし、警戒心が強い猫にとっては、大きな変化である。

猫ドアをリフォームして、戸を全部家の中に戻してからというのも、ヤマブキだけではなく、レイワ達も心なしか落ち着きがない様子。


「大丈夫だよー。ほらほら、新しくなって出入り口が広くなったでしょー!」


確かに、新しく設置した猫ドアの大きさは、前の猫ドアより一回り大きい。

これなら、もう同時に出ようとした猫達が詰まる事はなさそうだ。

何度かかつおが猫ドアをキーキー動かしていると、先に試し出したのはレイワだった。

レイワはまるでゴムボールの様に、ピョンッと勢いよく猫ドアに突っ込み、そのまま廊下へと出て行く。

レイワに続いて、まんぷく・ネネ・さくらと、次々に新しい猫ドアにチャレンジしていく・・・が、ヤマブキは遠慮しているのか、ずっと4匹を見守っていた。


「ヤマブキー

 ほら、皆があっち側にいるよー」


(お兄ちゃーん! 早くー!)


廊下からさくらが、部屋に残るヤマブキに対して、応援の鳴き声をあげる。

その声を聞き、ヤマブキも意を決して猫ドアに向かってジャンプする・・・・・と






ドゴォ!!


「わっ!!! ちょちょちょちょちょ!!!

 大丈夫ぅ?!!」


ジャンプは成功した。

ただタイミングを見誤ったのか、前足が突っかかってそのまま前転した・・・が、その勢いで猫ドアから廊下に出る事はできた。

一応、成功・・・(???)

かつおはすぐにヤマブキの前足を確認するが、特に怪我をしている様子でもなかった為、若干涙目になっているヤマブキを撫でて慰めてあげた。

ヤマブキの前足が戸にぶつかった瞬間、戸がものすごい音を立て、ガタガタと揺れた。

猫の突進力は、頑丈な戸でも震え上がる程の威力である。


「・・・・・まぁ・・・という事でですね、一応皆、新しい猫ドアは気に入った・・・のかな?

 まぁね、使い慣れていくうちに、こうゆう事故も起こらなくなると思うし。

 ヤマブキはちょっとドジなニャンコちゃんなので、皆様もね、どうか温かい目で、これからも

 皆を見守っていてください!」




その後、かつおが撮影を終えると、ヤマブキは猫達と一緒に、今一度猫ドアの『特訓』をしていた。

下手・・・というわけではないものの、カツオに心配をかけたくないのが、ヤマブキの特訓の狙いだった。

何故かいつもより猫ドアに群がっている猫達を横目で見守りながら、かつおは撮影した動画の編集作業を進めるのであった。


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