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七十三ニャン 商品レビュー動画

「最近ねー、猫グッズの動画が撮れずに申し訳ない・・・

 まんぷくが可愛くて可愛くてね・・・

 意外かもしれないんですけど、猫グッズの紹介動画を楽しみにしている人って、割と多いんで

 すよ。

 僕もですね、

 「猫グッズ」の紹介動画はそこまで伸びないかなー」

 って思ってたんですけど、動画のコメントを見てみるとね、

 「早速注文しました!」とか「次も楽しみにしています!」っていうコメントも多くて、動画

 をアップした自分がびっくりしてます、へへへっ。


 でね、まんぷくもしっかり大人になって、ヤマブキ達とも仲良くなれた・・・という事でね。

 これからまた、色々とアップする動画の種類も増えていくと思いますので、皆様これからも、

 応援コメントやチャンネル登録、高評価やお気に入り登録、よろしくお願いしまーす!


 ・・・という事でね、本題に移りたいと思います!

 今回紹介するのは・・・」


かつおがあれこれ話している間に、もう猫達は『画面外』へ行ってしまう。

せっかく、箱ドライヤーの中でくつろぐさくらを撮影しようとしたのだが、さくらは箱ドライヤーの中から出て、水を飲みに行ってしまう。

だが、話すのに夢中なかつおは、後ろで何が起こっているのか全然気づかないまま撮影を続け・・・


「そしてその商品がー・・・




 ・・・あれ? さくらは・・・?

 ・・・あぁ、もうあっちに行っちゃったのかぁ・・・

 ついさっきまでね、この中でくつろいでいたんですけど。」


撮影の都合なんて、猫達にとってはどうでもいい事。

だが、そんな猫のマイペース気質なところも、可愛いところである。

それに、かつおはカメラの方を見てずっと話していたが、かつおの後ろ側もしっかり撮影していたカメラには、箱ドライヤーの中でくつろぐさくらがしっかり撮られていた。


「これね! すごいんですよ!

 このスイッチを入れると、この中にある・・・分かるかな?

 このサーキュレーターみたいな羽から、静かであったかい風が吹くんですよ。

 特に我が家の猫ちゃん達の中で、ヤマブキとさくらがね、ドライヤー苦手なんですよ。

 これ、猫あるあるです。

 でも仕方ないよね、自分達人間でも、ドライヤーって時々うるさく感じるじゃないですか。

 『ブワァー!!!」って、勢いよく熱風と大きな音が吹くの、苦手な猫ちゃんも多いです。

 そうゆう時は、無理に乾かさない方がね、飼い主の為にも、猫の為にも良いんですけど、それ

 だとやっぱりね

 「風邪ひかないかなー・・・」

 って心配しちゃうんですよね。

 我が家にはね、猫を乾燥させる道具がいくつかあるんですけど、そうゆう道具がないご家庭も

 多いですからね。

 そんな時は、この一台があれば、ドライヤーが苦手な猫ちゃんを乾かす事ができます!




 ヤマブキー! おいでー!」


かつおがヤマブキを呼ぶと、ヤマブキはかつおの元に駆け寄る。

かつおの猫達は、それぞれ『自分の名前』を覚えている。

・・・割と適当だが。

時々『ヤマブキ』を呼ぶと『さくら』が来たり、『さくら』を呼んだら『レイワ』が来たり・・・と。

その上、1匹呼ぶと複数匹来てしまうのも、もはやいつもの光景。

しかし、かつおにとって、呼んで来てくれるだけで嬉しい為、そこまで細かい事は気にしない。


「まんぷくは後でねー、まず最初は・・・よいしょっと!


 はい! こちらヤマブキでーす!」


かつおに上半身を持ち上げられたヤマブキは、そのままダラーンと下半身が伸びる。

まるで、箸につままれた『きな粉餅』の様に・・・

ヤマブキの伸びている下半身の長さに、まんぷくは圧倒されていた。猫は予想以上に『伸びる生き物』なのだ。

そして、かつおがその状態のままヤマブキを左右に揺らすと、まるで『振り子』の様にブラブラする。

その様子を見て、羨ましくなったレイワがかつおの背中に勢いよく飛びつき、へばりついた。

カメラで撮影している真正面では分からないが、レイワがかつおの背中に飛び乗った瞬間、かつおの『ヴッ・・・』という声がカメラに入った。


「レイワも重いなぁ・・・猫達のなかで一番重いんじゃないか?」


その発言が気に食わなかったのか、レイワはかつおの来ているトレーナーにかじりついた。

背中を噛んでいるわけではないが、トレーナーに穴が開くのも時間の問題。

かつおは慌てて「分かった!分かった!」と言いながら、ヤマブキを床に下ろしてレイワを腕に抱える。


・・・と、このように、かつおの家で、『猫1匹だけの動画』を撮影するのはかなり難しい。

1匹をずっと撮影していると、他の猫がヤキモチを焼いて、かつおにちょっかいをかけてしまうのだ。

だが、この様な環境は、かつおにとって『天国』または『桃源郷』でしかない。

猫好きなら一度は憧れる、『猫に囲まれた生活』

大変かもしれないが、覚悟を持った上で生活すれば、その苦労も『日々の彩り』になる。

かつおは、これまでに何枚もの服を、猫達にボロボロにされても、きつく叱りつけたり、怒鳴ったりはしない。

『躾目的』で軽くメッとする事はあるが、かつおにとっては、猫の爪にやられた服でも、普通に着続けている。



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