第61話 百獣聖愛登場
翌日の昼休み俺は舞香とコングとともにショコラを見ていた。
「それで楽しいのかニャ」
「あぁ大変だったよ。まったく変な部活が多いこと多いこと」
「ハハハそれは災難だったな。俺の入っている柔道部にでも入るか?骨のあるやつが多いぞ」
「柔道部は止めとくよ。だってお前どう考えても強そうだもん」
普通に考えて身長が俺の倍近くある奴と組み手なんてできないし、コイツが骨のある奴って言ってる奴らなんて同じくらいの怪物ぞろいなんじゃないか?絶対に相手したくない。
「ニャハハ。確かにここの柔道部はかなりの強豪だからな。大体男子も女子もガタイが違うよ。平均身長3メートルくらいあったか」
それはもはやワンピースなのよ。
「それは良いとしてそろそろ飯がこないかにゃぁ」
「飯を待つな。どっかでネズミでも取ってろ」
「隼人くん。最近の猫はご飯にうるさいんだよ」
なるほどこの猫はいつの間にか俺たちより良い思いをしているというのか。信じられないし許せない!
そんなことをしていると飯を持ってきた。それは先生では無くてうららだった。
「あれ?今日は積分寺の担当じゃなかったかニャ」
「積分寺先生はめんどくさがりなので。忙しいからと私に丸投げを」
『マッタクモウ!マッタクモウ!』
「あっうららちゃん」
「舞香さん今日もお元気ですか?」
『イイケツシテルナモマセ「今夜は焼き鳥ですかね」スミマセン!』
凄いあのうるさい鳥を一瞬で黙らせた。これが飼い主の力なのか……
「ニャハハシマじろうも飼い主には弱いな」
『ウルサイ!ウルサイ!ノラネコノブンザイデ!』
猫と鳥が軽口を叩きあうのを見る。外から見るとこれだけでも大分不思議なんだよなぁ……
そんなことをしていると同じ気を感じたので反応する。
そこには眼鏡をかけ、髪を後ろに下した女子が外から見ていた。
「まさかここまでお揃いだとは……」
「何だチミは」
「何だチミはってか。そうです私が高等部一年の百獣聖愛です」
百獣聖愛と言うのか今更とんでもない名字だな。
彼女は両手を組んで丁寧に下している。何か舞香と一緒で清楚そうだな。
「おっ聖愛か……」
「ひゃうっ!王さん」
コングの声を聞くとひょこっと反応する。コングは若干顔を青くしているようだった。
はは~んこれは相当変なご趣味をお持ちの様で。
聖愛は俺らの隣にしゃがみこむ。
「あなたも動物好きなんですか?」
「ん?そんなことは無いが何か毎週来てるから世話してるだけ。な?」
「そうですか。動物って良い世界です。ハァハァ……」
「なんか息上がってません?」
「ハァハァ……獣って良いですよね。その毛むくじゃらの身体。己の肉欲だけで動く理性の無さ。全て興奮します……」
聖愛は顔を赤くして息を荒げていた。そして俺は気づいた。
コイツ変態だー!変態が出たぞー!
後ずさる俺にショコラが助言する。
「あ!コイツ僕らの交尾を見て良ければ混ぜてくださいと言ってきたんだニャ。だから逃げて来た」
「良いじゃないですか。挿入はどっちでもいいんですよ?」
「普通猫とそれする奴はいねぇんだよ!」
「ドン引きにゃ」
「ここにいますけど」
そう言うことじゃねぇ!




