第56話 忍者部への行き方
「俺忙しいんで。それじゃ!」
俺は帰ろうとするが足が動かない。
「フフフ。逃がしませんよ」
忍はニヤニヤしている。まるで何かものすごいことをしているような……
「ま、まさかこれが忍術……」
「いえズボンの裾を踏んでるだけです」
「俺の裾を踏むなぁ!ったくこの学園の女子は皆力強いなもう」
「フフフそれが作者の性癖ですから」
「知るかァ!今他作品読んでる奴らはいつショタが出てくるのか心待ちにしてるだろうよ!」
「とりあえずちょっと部室を覗くだけで良いですから」
「ちょっと?ほんのちょっとな二秒だけ見て帰るぞ」
俺はため息をつきながら忍についていく。そして俺はそれを後悔することになった。
着いたのは学食だった。俺はいつも弁当だから行かないけどこんな所に部室なんてあったか?
忍はおばちゃんに話しかける。
「たぬきうどんの麺バリカタ野菜ニンニクアブラマシマシ二人前下さーい」
ラーメン屋かよ!しかも何てそれをうどんでするんだよ絶対マズいだろ。
そう思ったが俺は一つ思いついた。確かこういうのって暗号か何かで裏の部屋に招待してくれるんじゃなかったか?
「はいお待ち」
「え?」
目の前に出されたのは本当に野菜ニンニクアブラマシマシのたぬきうどんだった。
「お残しは許しませんで」
辛うじて入った忍者要素……
うどんを食べてみると野菜とニンニクは良いけど油があまりにもキツイうどんでやるもんじゃないってこれは……
何とか麺をすすり終えて戻そうとする。
「何やってるの。スープも全部飲まないと」
「え?マジ」
「「マジ」」
忍とおばちゃんは頷く。
「ええいままよ!」
何とかギトギトのスープを飲み干した。するとどんぶりの下に何か貼り付けてあった。
「これは……鍵?」
「そうそう鍵鍵!これを差すんだよ」
「どこに」
「ここここ」
そのまま付いていくと外に出た。ここに猫の銅像がある。たしかいつもショコラやマリンなどの猫がのんびりしている所だったかな。忍はそこに近づいていったので付いていく。台座には「忠猫ナナ公」となんかパチモン感がある言葉が書いてあった。どうやらここに鍵を差すらしい。
「このエセ公像のどこに差すんだ?この台座か何かか?どこにも隙間は無いが」
「ここです!」
忍は指で猫の像の尻を指した。そこに尻の割れ目まで再現してあるけどここに差すの?
「ケツに差して回すんでしょ」
「え?何さそれ」
「いやすぐ分かるでしょ。猫なんだから」
「あぁ!猫ってそう言うことね!ってなるかぁ!学園内での下ネタをやめろ」
「うるさいですね。ほらやりますよ」
そして差して回すとその猫はニャアン♡と鳴いた。
ガラガラとどこかの遺跡の門が開いたような音がした。
「ほら開きましたよ行きましょう」
「あ、あぁ……」
そのまま同じ中庭にある倉庫の中に入る。そこに床はなく階段が下まで続いていた。




