第52話 恐ろしい二人
「しかしどうして三人もお揃いで?」
勘太郎が尋ねると会長は微笑む。
「それは生徒を見守るのが生徒会の役目だからよ」
「特に小学生は守護対象ですわ。あの可愛らしい顔、未発達な身体……ってちょっと秋華さんつねらないでくださる?」
「と言うことを言いそうなショタコンから守ることも大切っス」
秋華ナイス!流石にこのコンプラゆるゆるお嬢様はダメか。
「隼人もどうだ?参加してみないか?」
「嫌です。暴力ツッコミ女とコンプラ無しお嬢様のいるチームには行きたくありません」
首を振ると凛李先輩が呟く。
「それでは隼人さんを無理やり調教して入れるとかどうでしょうか」
いやあああああ!!!!!それだけは止めて!
ホントに怖いなこの人。こんなふわふわした様子なのに言う言葉の一つ一つが恐ろしい。
隣の秋華先輩は別の意味で恐ろしいしさ。何だよここまでツッコミに執着するとか。
「ヒャッハー!相変わらず不破書記も月詠会計も恐ろしいぜ!」
「そうだそうだ!俺らに考え付かないことをやって来る。それに痺れる憧れるゥ!」
お前らマトモなのかそうじゃないのかはっきりしろモブども!
「まぁそれはそうとして隼人は学年代表だろう?これから世話になる相手だ。色々教えてもらうと良い」
「教わることありますかね……」
「色々あるっスよ。まずは正しい挨拶とツッコミの作法とか」
ツッコミの作法って何だよアンタただ蹴ってるだけだろ!
「交渉の及ばない相手をはいと頷かせる100の方法もありますわ~。半分以上は社会的生物学的にアウトですが。今なら実践付きで」
社会的にアウトな方法って何だよ!しかも実演するな。
「嘘をつくなっす!凛李の方法は100個目の宙返り土下座以外全部法律的にアウトじゃないっスか!」
それじゃダメじゃん!てか宙返り土下座って何だサーカスか!
「ほわちゃあ!」
「うわ、何ですか!」
「そこは9割がたアウトだろって言うんすよ!」
「そんなの分かるかい!」
俺がそう言うと秋華先輩はため息をついて。
「ダメっすねぇ。特訓っす!風紀部に入部するっすよ!」
「だから風紀部って何だよ!季毬が入ってたところか!」
「そうだゾ」
「嫌ですよ!何で入らなきゃならないんですか」
俺がそう言うと秋華先輩はまたため息をついて。
「先輩の命令は絶対。これは規則っす」
すぐに羽交い絞めにされる。
「諦めるんだゾ。先輩の命令は絶対なのがこの部活の規則だゾ」
き、季毬!お前何でこんな所に!てか先輩の命令は絶対って体育会系だな。
「さぁ行くゾ」
「やめて……って力強いなお前!」
「アタシのことは先輩と呼ぶんだゾ。入部が先だからな」
「は、はい先輩……」
こうして俺は風紀部に強制連行された。




