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多分このラブコメは根本的におかしいのかもしれない  作者: UMA未確認党
第4章 カオス野球

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第50話 カオス野球⑦

 俺が打ったボールは飛んでいく。打ち上げたからもしかしたらアウトになるかもしれん。もしその時は頼んだぞ頼通!


 ボールは飛んでいき、すぐ下にセンターがいる。あぁもうダメか!


 そう思った時突如として突風が吹き、ボールを観客席に吹き飛ばした。

 ……


 一同無言になる。そして「やったぁ!ホームラン!」


 俺は飛び上がって走って行った。その隙に琴音もホームイン!


 俺もホームインして一気に二点を返し逆転に成功した。




 キャッチャーが不満を垂れるので一蹴する。


「ま、まさか……こんなご都合展開があるだなんて……」


「フッこれはフィクション!俺たちのご都合展開大歓迎なんだよ!」


「不平等を超えた不平等!スポーツマンシップはどこに?」


「偶然風が吹いただけだもん~」


「おのれこの悪辣主人公!よし見てな。これから2点サヨナラしてやる!」


 そう言って相手は頼通をアウトにし、再び裏に回り俺たちは守備に向かう。




 さてあんな啖呵を切ってから気づいた。よく考えたらまだ裏あるじゃん!ここさえ守り切ればいいのだが、そもそも俺が投げる訳じゃないし……


「はぁ……なんであんなこと言うん?相手スーパーサイヤ人になってるよ?」


「お前は今からスーパーコトネ人だ!そうに決まってる」


「何それ……ウケるんだけど」


 一応ギャルの琴音にウケてよかった。不興を買っていたら俺がグラウンドに沈むことになったからな。


 まぁそれは良いとしてだ。頑張ってくれ琴音!


 一球目はストライク二球目はボールで三球目はストライクだった。そして四球目になってようやく振った。しかし空振りストライク!


「よし!これでワンアウト!」


「次も締まって行こ~」


「「「オッス」」」


 さて次の相手は三振に打ち取り、最後の相手がさっきのキャプテンだった。


「さぁ何でも吹き飛ばしてやるよ!」


「そうですか。これでも食らっといて」


 琴音が豪速球を投げる。


「オラァァァァァ!」


「オラァァァァァ!」


 二人の覇気がぶつかっていく……そしてその軍配は相手に回った。


 カキン!と言う音とともに打球が天に打ちあがる。


「よっしゃぁホームラン!」


 クソっこれじゃ愚太郎でも壁を登れるかどうか……そこで愚太郎が叫ぶ。


「よしフォーメーションB!」


「「「おう」」」


 フォーメーションB?


 すぐに頼通とうららと吾愛が集まる。


 え?もしかしてフォーメーションって……


「行け愚太郎!」


「はいさー!」


 三人で陣形を組んでそこに愚太郎が走って行って飛び乗るとさらに跳びあがる。


 いや少年漫画かよ!でもこれに賭けるしかないのか……


 愚太郎が跳びあがってから宙返りして着地するとそのグローブにボールが収まっていた。


「アウト!ゲームセット!」


 か、勝ったァ!よく分からないけど。


 試合が終了し互いに整列して礼をする。


「いや本当にありがとうございました。我々の羅王中学の相手をしてくれて」


「いや~そんなことあったり無かったりするよ」


 え?羅王中学?こいつらデカいけど中学生だったのか?


「え?中学生なの?じゃあ何でうちと試合を……」


「それは中学野球大会前の練習の為です」


「なんせここらへんじゃ女子野球が強すぎて相手が居なかったからね~」


 いやアイツら中学生だったんかい!じゃあ俺らの今までの苦労は何だったのさ!俺らで甲子園に出るとかじゃないのかよ!そもそも中学生相手に逃げるな!


「でも感動しました!アタシ達将来絶対にここを受験して受かります!」


 ぜひともそうしてくれ。特にそこのキャッチャー!一緒に突っ込みあおう!

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