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多分このラブコメは根本的におかしいのかもしれない  作者: UMA未確認党
第4章 カオス野球

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第49話 カオス野球⑥

 琴音と俺が塁に出てから頼通が出てくる。

「こういう時のデータは……こう!」

しかし空振りする。

「残念だったね。アタシも今からデータを捨てるよ!」

「何っ!データがないだと!」

頼通はデータ至上主義なのでデータが狂うと途端に能力を発揮できなくなる。そのせいでオロオロして三振してしまう。


「何をしている!」

「だってデータが無いんだもん。仕方ないじゃないっスか」

そこをどうにかするのが球児でしょうに……継いだうららも三振してツーアウトになってしまったが、まぁ良いまだツーアウトで次は舞香だ。まだ三回だし逆転の目は残されている。


舞香がバットを持つとボールが飛んでくる。しかも舞香の方向に……

「いたっ!」

軽く当たった。何してんだお前!

俺は二塁から飛び出そうになる。乱闘じゃコラァ!


『オチツケオチツケ!』

これが落ち着いてられるかって言うんだい。他の奴ならいざ知らず舞香の身体に当たったのだ。市中引き回しの上打ち首獄門が妥当だろう。


高ぶる俺に愛奈がやってきてスマホの画面を見せる。そこに映っていたのは幼少期の舞香の写真。誰かから手に入れていたらしい。そのおかげで少し落ち着く。あのピッチャーは命拾いしたな!




舞香が累に進み、押し出されるように俺が二塁に行く。ジェスチャーで様子を聞いてみると、痛くない大丈夫だと頷いた。本当に怪我がなくて良かった。そうじゃなかったら今頃……


次はコング。爆発的な打球が期待される。今回の場合敬遠すると琴音が累に戻ってくるため避けたい。

ピッチャーはボールを投げていった。コングが思いっきり振る。しかし空振りする。

そう大振りだからスイングが遅かったのだ。一度当たればホームランになる強打者だが打率は高くない。その事だけはバレたくなかったのに……

結局コングは三振し、チェンジになってしまった。




その後は一進一退の攻防が続いた。一点取られ同点になったと思いきや、強打者のコングが打ち込み一点を返す。こうした攻防が続いていく中遂にこちらが一点の劣勢で九回の打順が回って来た。


既に塁には吾愛と琴音がおり、ホームランを打てれば一気に三点が取れる場面だ。

ピッチャーが投げてくる。まずは見逃したのだが……

キャッチャーが奥に投げる。そこには吾愛が走っていた。そのまま盗塁できず刺されてしまう。

「くっやられた!早ければ早いほどいいと思ったのに一気に二塁は無理だったか」

吾愛!!!何でお前三塁で止まらずにホームインしかけてんだよ!


仕方ないここでアウトになってしまい、ツーアウトとなった。不味いなこれで打てなかったら負けだから色々決まるぞ……


「これでも食らえ!」

相変わらず物騒な言葉から繰り出されるそのボールを俺のバットが捉える。もの凄い威力だ……腕がはじけ飛びそう……

でも俺は諦めない。だって俺は……


この小説の主人公なんだから!


ボールは高く打ちあがり、俺はバットを置き一塁に向かっていく。

間に合え間に合え……絶対に間に合え!


俺の打球の行方はいかに……

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