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多分このラブコメは根本的におかしいのかもしれない  作者: UMA未確認党
第4章 カオス野球

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第47話 カオス野球④

 さてツッコミ役が増えたことはいいけれど、なんせこの試合の相手は野球部だ。一筋縄でいくわけはなく、今のところ二球アウトになり、かつ三球目を待っていた。


「ボール!」


 ひとまず命拾いはできた。だが相手もプロすぐに修正して来た。


「はっ!」


「えい!」


 短い言葉だが対戦が行われ、舞香は三振した。クソっ!だから手加減しろと言ったのに。




「隼人くん。負けちゃった」


「大丈夫だよ。大体一点も取れないこちらが悪いんだ!」


「流石の責任転嫁っぷり!」


 琴音が口をあんぐり開ける。




 さて八番バッターはコングだった。


「うす。打ちに行くぞ」


 コングは大木のようなバットを持っていく。


「うん。琴音と並ぶエース候補だ。頼んだぞ」


 皆と手を取り合う。




 しかしキャプテンはご不満な様子。


「ちょ待てい!」


「何だ」


「何でこのゴリラのバットがデカいんだよ。普通規定値ってもんがあるだろ!」


「だってデカいんだもんしょうがないよなぁ?」


「うむ。なんせ俺の身長は常人の倍近くはあるのだから」


 俺たちはとぼけるもあちらは今度こそ納得しないようだ。


 テクテクとピッチャーの元に歩いていきグローブの影で話し合っている。


 まったくただでさえ長いんだからそろそろちゃんとして欲しいものだ。


 戻ってきてピッチャーの球は大きく外れた。


「これは……敬遠?」


「あぁただでさえ一三塁にいられる状況でこんなデカい奴に打たれちまうわけにはいかないからな」


「おのれ!堂々と勝負をしろ!」


「これもルールだから関係ないね~」


 そのまま押し出され、コングは一塁、うららは二塁に進んで満塁になった。


 確かに敬遠は痛いがこちらは満塁。あまり関係はない。今ここにいる九番打者の前田あたりさえ打てれば……


「これは私の出番。つまりこれが私の本格登場と言うことですね!」


「そうだな頑張れよ」


 あたりはバッターボックスに出てくる。


「いよいよここからだな。打てるかどうかで色々決まってくる」


 そう言うと琴音はコチラを見て言う。


「あたりは打てるよ。だって……」


 琴音は息を吸い込んで叫ぶ。


「かっ飛ばせ~!あたり!一番最後で見れてるんだから打てるのは当たり前!」


 何だそりゃあ!


 俺のことを置いていき舞香も復唱する。


「一番最後で見れてるんだから打てるのは当たり前!」


 その言葉をあたりは聞いて背筋が伸びたらしい。


「ん?何だこの言葉……」


 キャッチャーも首をかしげている。


 そしてボールが飛んで来て……


「打てるっ!」


 バットがジャストミート。ボールが吹き飛んでいった。当然走者一掃で四点入った。


「ば、バカな!こんな素人臭い女子がホームランを。まぐれか!」


「いいや?そんなこと無いよ。ね?吾愛」


「説明がめんどくさいので端折ります。前田あたりは当たり前のことができる生徒。つまり自分が当たり前だと思ったことは何でもできます。運動でも勉強でもすべて当たり前にこなせるのです」


「「何だそのチート!」」


 あたりが戻って来た。


「よし!これで四点ですね」


「えぇよく頑張りました。これで私がどんなポカやらかしても許されるでしょう」


 吾愛はそのまま出ていき、次の愚太郎とともに普通に三振した。


 ただ一気にこちらに四点が入ったことは確かこれで大分楽になった。


 と言うか小説として今満塁ホームランで良いの?まだ二回の表だぞ?

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