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多分このラブコメは根本的におかしいのかもしれない  作者: UMA未確認党
第3章 カオス!生徒会

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第39話 人脈って何だっけ(前編)

 俺は秘密基地から脱出し、すぐに校庭に走って行った。いつも奴はこの時間に来ているから……


 校門を中高生が通り過ぎている。自由な校風らしく女子を中心に様々な髪が見られるが、黒髪のセミロングをポニーテールにしている女子が居た。制服は新調した中学校の制服にスクールバッグを下げそこに流行りのキャラのぬいぐるみキーホルダーを下げている。どこからどう見ても普通の女子。でも彼女の正体は……


「愚妹ィィィ!!!」


 姿勢を低くし地面を両足で蹴りこんで跳びあがる。そしてそのまま豹のようにその女子に飛び掛かった。


「テメェまた俺の変な噂を流しやがったなァ!」


 激高する俺だが、向かいの女子にはいつもの事の様でひょいと避けられ地面に激突しそうになったので両手で衝撃を吸収する。


 何でこんなバトル展開になっているのかと言えば、そのポニーテールの女子。愛奈に用事があったからだ。


「あ、愛奈ちゃん誰この猛獣。動物物まね部の人?」


 誰が猛獣だ!それより動物物まね部って何だよ興味深いな!


「あ~多分知らない人。ネズミ捕りにでもかけとけば捕まる不審者だよ」


「誰が不審者だ!俺はお前の兄貴だぞ!」


 凄んでみると愛奈はため息をついて「はぁ~ただ子宮を出たのが早かっただけでしょ?」とあしらう。


「それで?兄貴様は中等部の麗しき女子に何の用事?」


「お前さぁ……何で俺より友達作ってんだよ!」


「え~?そんなの兄貴に友達がいないからじゃん。まさか高校デビュー大失敗?」


「違うわ!何でうちの生徒会長や同級生の連絡先知ってんだよ」


「それは女子同士だから?」


 話にならん。そもそも俺は一人で登校する羽目になったのに愛奈には女友達できてるし。昔は俺と一緒じゃなきゃいやだって一緒に登下校してたのに、今は恥ずかしいからと置いていかれることもしばしば。全く威厳って物がない。


「でも大体兄貴にだって友達はいるでしょ。一人くらいさ」


 ああいるよ?何か猿二人だけどね。後舞香や琴音みたいな女子もいるから恵まれてはいる。


 ふと見てみると校門を金髪ポニーテールのギャルゴリラこと琴音が通っていた。隣には前田あたりが歩いていて何か話していたようだがこちらを見ると手を振って近づいて来た。


「お~い!」


「お、おーい!」


 俺は元気に手を振る。見てみろこれが俺の女友達だ!


「おはよう!愛奈っち!」


 え?


 そのまま愛奈の肩を組む。


「あっ琴音先輩!どうでしたドラマは」


「いや~あのドラマ良かったよ。一気見したんだけどホントにキュンキュンしちゃってその衝撃で三回くらい家の床にヒビ入れちゃった」


 何で俺より先に知り合ってんだよ!後琴音は家の床を抜くな怖いだろ!


「え?琴音ちゃん家の床抜いちゃったの?それはダメですよ」


 そうだそうだ!あたりお前にかかっている。


「だって修理代かかるじゃないですか。ね?愛奈ちゃん」


 当たり前のことしか言わねぇ!そうなんだけど本当にそうなんだけどそれ以外に言うべきことあるだろ!


「いや二人とも愛奈と知り合いなの?」


「「あ、隼人じゃんおはよう」」


 俺たち同クラスなのに忘れられてんじゃねぇか!


「彼は私の兄です。不束者ですがよろしくお願いしますね」


「あ~愛奈っちのお兄ちゃんだったのか。まさかこんな近くに身内がいるとはね」


「愛奈ちゃんの兄が隼人くんと言うことは。愛奈ちゃんは隼人くんの妹と言うことですね」


 俺の方が先にアンタらと出会ってるんだけど?俺の方が主人公なんだけど?!




 でもそうした俺の叫びは全く届きそうになかった。

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