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多分このラブコメは根本的におかしいのかもしれない  作者: UMA未確認党
第3章 カオス!生徒会

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第37話 サキュバス後輩

 俺は正座していて、蓮季に見下ろされていた。どこか変な空間だと思ったが実際は校内の空き部屋だったらしい。


「あ、あの……俺に何の用ですか?」


 下手に出る。だって彼女の力はめっちゃ強いから……


「え~?だって先輩がアタシの正体を言ってお祓いしようとするから~。瞬間移動で連れてきちゃった」


 そりゃそうだろ!何でサキュバスを受け入れなきゃならねぇんだよ!


「大体何でサキュバスが学校にいるんだよ!」


 蓮季は顎に指を添えると考え込む。


「そんなの~。校内の男子を餌にして栄養補給するために決まってるじゃん」


「やっぱり!サキュバスっていつもそうだな!人を食い物にしやがって!」


「いやあったばかりの人にサキュバスの何が分かるのさ!こっちだって苦労してるんだ!」


「どんな苦労だよ。ただスッコンバッコンしてスッキリするだけじゃないか!」


 俺がそんなことを言っていると蓮季はあちゃ~と頭を抱える。


「あのさ……いつまでそんな昔の話を続けてるわけ?」


「昔の話?」


「あのね。サキュバスって言うのは人間のオスの精気を吸い取って糧にするの。その為の作業に過ぎないんだよね?」


「じゃ、じゃあさっき会長に触れてたのは?」


「それは互いの趣味」


「いや趣味かい!」


 またすっ転んでしまった。




「てか趣味で良いなら別に良いだろ!」


「問題はそれから。良い?精気を吸い尽くしたらどうなると思う?」


「ど、どうなるって干物になる?」


「そう。そして死ぬの」


「ヒィィィィ!アジャカラモクレンテケレッツのギャー!」


「だから効かないって!」


 俺は蓮季にドロップキックされる。




「あのね。でも必要なものは多い。だから好き嫌いも出来ないんだ~」


「好き嫌い?」


「そう好き嫌い。そもそもこの小説のキャラって創作物だからみんな一定の顔は整ってるでしょ?でも実際そのフィルターを解いたら酷い顔や生活の人もいるのよ」


「つまり風呂キャンセル界隈とかか?」


「そう!風呂入っても臭いのに、それ以上臭くなるとかバカでしょ。サキュバスの立場から言うけど人間やめてんの?もしかして人間キャンセル界隈なの?」


「あぁまぁそりゃヤバい奴もいるよなぁ……」


「大体一定量の精気を吸い取れる対象なんて女性経験のない奴らだし。だから中学校にいるのよ。女性経験が無い子が多くて一定数顔が担保されてて美味しい子が多いから。アタシだって小学生襲うほど落ちぶれては無いし」


 う~ん理論としては風俗で働く女子の感想みたいな感じだが、ギリギリ納得したくないような……


「それで?そのサキュバス様とやらは俺の精気でも吸う気か?」


「自発的には吸わないわ」


 そしてドンと床を指す。


「頭を下げて『蓮季様~童貞を奪ってください』って言えば考えてあげるわ」


 高圧的!吸わないといけない立場なのにこちらに頭を下げさせるとか交渉として成立してないだろ……


「いや俺好きな人いるんで……そこまで取っておきます」


 俺は固辞した。そうだそもそも舞香に捧げたいのになんで彼女にあげないといけないのだ。


「いいや断る吸うね!ただでさえ今日は足りてないし」


 無理やりはダメ~!これが十八禁になっちゃう!


「あぁ……父さん、母さん。そして愛奈……俺は今日童貞を喪います……」


「え?愛奈……」


 寸前で蓮季の足が止まる。


「お兄さん。愛奈のお兄さんだったの?」


 そうだ……コイツも中等部、妹も中等部。知り合いでもおかしくもなんともなかった……

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