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多分このラブコメは根本的におかしいのかもしれない  作者: UMA未確認党
第3章 カオス!生徒会

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第35話 挨拶運動

 あの十人兄弟を見送った後で他の小学生達も見送った。竹馬で登校してくる奴、かっちりした子供用スーツとスーツケースでやってくる奴……色々いて頭がパンクしそうだ。


 スーツケースの男児に至っては小学生ながら名刺を持っている始末だ。健全な小学生はシール交換で満足しとけよ。


「……激王学園って、小学生から完成してるんだな」




 思わず遠い目になる。


 しかし……小学生ですらここまで濃いとはなぁ。これ絶対中学生も変な奴だらけだろ。弟は中等部だが大丈夫だろうか。いやアイツのことだし案外馴染んでるかもしれない。


 そんなことを思っていると隣に白鳥うららさんが来ていた。音もなく移動して来たのでびっくりした。


「おはようございます」


「お、おはよう」

 肩の上にはシマじろうがいる。

「オハヨーアホ!」

 なんかまた煽られたんだが……


 校門の向こうから、整然とした一団が歩いてきた。


「生徒会だ……」


 先頭を歩くのは、黒髪ロングの美しい女子生徒。


 天秤院 天音。


 現生徒会長。


 歩くだけで空気が締まるような圧倒的な存在感。


「おはよう。若き者たちよ」


 そう挨拶してくる。その姿だけ見れば、まさに理想の生徒会長だった。しかし彼女の言う若い者って性的なお話なんだよなぁ……


 でも流石に表に出る時だけはまともなんだ。


 そう思った、その時だった。


「それでは始めましょう。」


「何をですか?」


 会長が優雅に手を上げる。


「挨拶倍率、二十倍です」

「かしこまりました」


「……はい?」


 会長とうららが拡声器を構える。


「「おはようございます!!!」」


 うるせぇ!何でこんなうるさいんだよ。


「校内中に挨拶を広める必要がありますので!拡声器で十倍、二人で二倍です」


 それにしても限度があるだろうが!


 すると隣にいたうららが俺に拡声器を渡す。


「ほらほら。やってくださいよ」


『ソウダヤレヤレ!』


「えぇ……」


 俺も拡声器を持ってやる。


「おはようございます」


「もっと強く!」


「おはようございます!」


「もっともっと!」


「お、おはようございまーーーす!」


 大声で叫んでしまう。そこまでする必要があるんかい!


 すると季毬と頼通の拡声器の声が届く。


「大声で挨拶をするようにと決まりにもあるゾ!」


 だからって限度ってもんがあるだろ!


「声の大きさは普段のツッコミの八割くらいだな」


「俺そんなにうるさいの?」


 俺も拡声器で返事してやると生徒会長に怒られる。


「こらそこ拡声器で話さない。やるなら伝書鳩でやれ」


 どうしてだよ!


 すると小学生たちは。


「先輩たちすげー!」


「拡声器良いな~」


「そこの人のツッコミだけうるさい~!」


「慣れてる!?てかうるさいって何だよ」


 そんなことをしていると別の女子がテクテク歩いてくる。


 その女子は背が低くツインテールにしている女子で猫のような目に中等部の制服と生徒会の腕章を付けていた。恐らく中学の生徒会なんだろう。


「何か用?」


「えぇ~?お兄さん全力でやってるのにそんなに声が小さいの?ザッコ。そんなんだから彼女いないんだよ~」


 そう見上げながら言われた。


 何だこのメスガキ~!


 ま~た変な奴に目を付けられたよ。まぁ小学生も高校生もヤバくて中学生がまともな訳が無いんだけどさ。そして彼女もまたこの学園を混沌に陥れるのだった。

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