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多分このラブコメは根本的におかしいのかもしれない  作者: UMA未確認党
第3章 カオス!生徒会

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第33話 生徒会長

 積分寺先生は俺に手招きしたので近づくと話を続ける。


「ところで三河君。生徒会長は知ってます?」


「えぇ入学式で挨拶してましたね」


「そうですそうです。一年の委員長と言うことで挨拶に行ってきてください」


「今ですか?」


「えぇ今なら生徒会室にいると思うので。五人同時に行くと煩くなるので」


 珍しくまともな発言だった。生徒会長か……女性だったけどこの学園の生徒会長なんて大体碌な奴じゃないんだろうな……




 俺はそんなことを思いながら廊下を一人で歩いていた。


 すぐに生徒会室の扉が見える。


 ご丁寧に『生徒会室はこちら♪』と書かれている。もはやこの程度では驚かない。


 扉を開けてみるとそこには絢爛豪華な生徒会室があったわけでは無かった。普通の内装で、中には人は一人しかいなかった。


「失礼します。一年三組の学級委員長こと三河隼人です」


「ようこそ」


 そこにいたのは黒髪ロングで美人な先輩。名前は確か……


「生徒会長の天秤院奏だ。よろしく」


 そう言って立つ。すらっとした長身に切れ長の目……非常に美しかった。その上学年一位運動神経も抜群家もお金があるというものすごいエリートだという。流石にこの人はこの学園の中でもマトモそうだ。


「ところでせっかく来たんだ。私の話を聞いていくといい」


「そうですかお邪魔します」


 向かい合って話す。


「この学園には幼稚園から大学まであるのは知っているだろう?」


「えぇ妹が中等部ですよ」


「そうか。それはぜひともお会いし……いや何でもない」


「はいはい」


「この前事故もあっただろう。今度から生徒会として挨拶運動と兼ねて交通見守りをすることになってな。幼稚園小学生の分も少し受け持つことになった」


「あぁそうなんですか。そりゃ凄い行事ですね」


「うちでは学校区分を跨いだ交流も盛んだから覚えておいてくれ」


「分かりました。それを我々がやるんですね」


 全て腑に落ちた。小学生のことも気にするなんてすごくいい人なんだろう。アイツらにも爪の垢を煎じて飲んで欲しい。


「そう言うことだ。ではよろしく頼んだぞ」


 すっと手を差しだされる。たまらず俺も手を出して握手しようとしたのだが……


 生徒会長の手は俺の手を通り抜け、俺の腹に当たる。




 え?


 そのまま手が動く。


「ふぅん。中々鍛えているんだな。腹筋が硬く男らしい」


 え?え?え?


「あの何をしてるんです?」


「おっ力が入って硬くなった。まさかその下も硬くなっているのではあるまいな」


 セクハラ止めろ!俺は後ずさりする。


「急に体を触らないでくださいよ。ビックリしちゃうじゃないですか」


「この程度でか?」


 クールな表情を崩さない。いやだよこの生徒会長がセクハラ魔だなんて……


「アンタ気に入った男捕まえていつもセクハラしてるんでしょう!


「失礼な!仲のいい女性の胸も揉むぞ!」


「もっとヤバいわ!」


 俺は飛び上がって避ける。


「と言うかそもそもアンタが言ってた見守り活動って『行きつけの保育園に不審者が出たらしい』と同じ理論ですか?!」


「不審者とは失礼な。幼稚園小学校の子供に未来があるのは本当だ。男児女児共にその未発達な身体は数多の可能性を残しているのだ」


 ひぃぃ……もう怖いよ。


「ちなみに私の家は金持ちだから変な情報を漏らしたらそっちが死ぬからな」


 最後にとてつもない爆弾放り込みやがった。


 悲しいことに生徒会長はド変態でした。

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