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多分このラブコメは根本的におかしいのかもしれない  作者: UMA未確認党
第2章 幽霊少女

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第30話 さらば幽霊少女アンナ

 事件が解決したので江戸一先輩はパイプを持ちながら高笑いする。


「ふっふっふ。これで万事解決だな!」


 この人何もしてなかったような気がするけど。ほぼミーアとマリンのおかげだったよね?


「でもこれでお別れ……成仏するための悔いは無いんでしょ?」


 それはそうだった。アンナを轢き逃げした犯人が出てきて警察に捕まった。これでこの事故の話は終わりなのだ。もうここにいる必要はない。


 そちらを見てみると彼女はキョトンとしていた。でも足元が薄い光に包まれている。

 悔いが無くなって消えていくのだろうか。アニメの演出じゃなかったんだ……


「そっか私はもう消えちゃうんだね。これからてんごくって所に行くんだ……」


 未練はないはずなのにアンナは嬉しそうな顔どころか悲しそうな顔を見せる。


「でも寂しいよ……私一人だけ。パパもママもじいじも、学校にいるみゆうちゃんもえりなちゃんもみんな天国には居ないんでしょ?」


 ぐすっと泣く。確かにそうだ。この子は一人ぼっちの天獄なのかもしれない。ついて行ってあげたいがそれをしたら俺の寿命が無くなるし……




 舞香が肩を掴む。


「私たちはずっと覚えてるから。いつでも夢枕にでも遊びに来ていいからね」


「そうそう。うち等どうせ暇だし。グタローあたりに出て勉強するように急かしなよ」


 相変わらず舞香は優しい……今すぐ消えてしまう子供にもそんな言葉をかけてくれるなんて……


「おにいちゃん……おねえちゃん……」


 アンナはこっちに近づいてきて……ぎゅっと抱き着いて来た。俺は優しく声をかける。


「大丈夫だからな。いつでも遊びに来い。そして将来俺たちのことをちゃんと迎えてくれ」


「悪いことしちゃダメだよ。そしたらエンマ様に舌抜かれちゃうんだから」


「ハハハそうだな。悪いことしないように見張っていてくれ。特に愚太郎辺りはほっとくと何をしでかすか分からん」


「僕のことどれだけ信用してないのさ~!」


「だってお前バカだし」


「だよね~。グタローすぐ変な犯罪に巻き込まれそう」


「えぇ……」


 愚太郎は膝をついた。


 そんなことで揉めている間にもうアンナの身体は半分近く消えていた。


「もうこれでおしまいなんだね……」


「そうだがいつでも遊びに来てくれていいからな!」


 江戸一先輩が最後に頭を撫でる。最後ばかりは良い所を持っていくんだから……


「それじゃバイバーイ」


 手を振るアンナに俺たちは手を振る。舞香や琴音を見ると目が潤んでいた。でも泣かない。それがお姉さんの役目だから……


 完全に消えてしまった。


「じゃ帰るか」


 コングの一言で皆解散していく。




 翌朝学校に行ってみると普通にアンナが居た……


「あっ隼人お兄ちゃん」


「え……」


 俺は近づいていく。


「まだ帰ってなかったの?今までのは全部夢でしたオチとかそういう奴?」


「だってお兄ちゃんいつでも遊びに来ていいって」


 だからって翌日来ることもないんじゃないかなぁ……


「寂しいって。だからもう少しこの学園で青春を楽しむことにしたの」


 少ししてコツコツとした音が聞こえる。


 現れたのは花子さん。軽く手を挙げて挨拶を交わす。


「……おっす」


「お、おっす」


「……この子はうちで面倒見るから」


「そ、そうなんですね……」


 その後。七不思議の内容が変化し「花子さんの友達」と言う項が追加されたとかされなかったとか。


 どっちでもいいけどしばらくは新たな喧噪に悩まされそうだ。

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